文豪とアルケミストのプレイヤーが使用している言葉(俗語)の解説をするページです。
公式用語の解説は、用語集をご覧ください。
ある程度の期間・範囲にわたって観測されたものを記載していますが、すべてが司書全員の共通語彙というわけではありません。
使用状況には地域差がある他、発生から時間が経ち死語に近くなったものなども残されています。ご注意ください。
※2021年7月28日の大型アップデートによって廃止された概念に関しては、見出しを()で括っております。
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あ行 †
- ァ!
- 山田美妙のこと。語源は『TRICK』の山田奈緒子か(他説あり)。
実装当時、かつてない奔放なキャラクターに司書たちのツッコミが追いつかず、強烈な印象に語彙力を失った者たちが「山田ァ!」と叫ぶ以外のリアクションを取れない状況が続き、最終的に「ァ!」まで短縮されたものが呼称として定着した。
- 青色
- ある状況下において、江戸川乱歩の関与を示唆する色。
- 青空文庫
- インターネットの図書館。
本作に登場する作家の多くは既に著作権保護期間が満了しており、代表作の多くは青空文庫で自由に読むことができる。これらのファイルはURLを貼りつけるだけで手軽に推し作家の布教ができるため、当初から便利に活用されている。
司書たちの間でしばしば話題となる著作群にはマイナーな作品や書簡なども含まれるため、これらのうち青空文庫未収録作品の入力・校正を司書自らが行なって布教ツールを増やそう、という動きが2017年頃から見られるようになった。あくまでも個人単位でのボランティア活動であるため、全ての作家が網羅されているわけではないが、何名かの作家ではある程度の成果を上げていると見られる。
- (芥川賞チャレンジ)
- 芥川龍之介狙いで太宰治を有魂書に潜書させること。
太宰は芥川賞の選考委員であった佐藤春夫や川端康成に「芥川賞をください」という内容の手紙を送るほど、芥川賞に対し強い思い入れがあったことから。
なお、太宰は芥川賞を受賞していない。
- 椅子
- ある者たちにとっては友情の象徴。もしくは武器の一種。
詳しくは中央亭騒動事件を参照のこと。
- イマジナリー〇〇君
- ファンが実装を望むあまり、脳内で独自に錬成してしまった文豪のこと。
ニコ生等における関係者の発言や、既に実装されたキャラのセリフなどからその後の登場が推測可能な場合と、特にそういったことが全くないにも関わらず、実装を熱望され続けて集団幻覚に発展する場合とがある。前者の例は三島由紀夫や里見弴など。後者は横溝正史や檀一雄などである。
この他に、ゲームに実装される見込みが少ない人物(文筆業をしていない家族や友人など)が錬成されることもある。
→〇〇君はいます
- 畏友
- 夏目漱石と正岡子規のこと。なお盟友とは異なる概念。
- 岩手組
- 岩手ゆかりの文豪たち。すなわち、岩手出身の宮沢賢治と石川啄木に加え、これら二人とそれぞれに関係があり自身も岩手に住んだことがある高村光太郎を指す。
- 裏くん
- 中島敦の裏人格のこと。
ほとんどの文豪は表と裏とを別な人格として理解しているが、吉川英治だけは裏のことを単に表が気合を入れた姿だと思っている、という設定がある。
詳しくは山月記イベントの回想を参照。
- おじさま
- 室生犀星のこと。
幼く見えることを強調したキャラでありながら、時折不意打ちで年長者ムーブを発動することから、そのギャップが発生している状態を指して使われることが多い。語源は『蜜のあわれ』。
- オジサン
- 井伏鱒二のこと。キャラ自身のセリフから。
なお担当声優の武内駿輔氏は、これまで実装された声優陣の中では最年少の人物である。
- お司書
- 特務司書、すなわちプレイヤーのこと。
織田作之助が特務司書を「おっしょはん(=お司書はん)」と呼ぶところから。
- オダサク
- 織田作之助のこと。
- 小田原
- 特に断りがない場合、三好達治と坂口安吾のこと。1940年頃、坂口が小田原に住んでいた三好に誘われ、三好家の近所に転居して暮らしていたことから。
これ以外では、谷崎潤一郎と佐藤春夫との間で起こった「小田原事件」を示唆することもある。
- お茶を出す
- 散策において、信頼度を+1上げるため、文豪に飲料(お茶)を贈ること。
金貨を必要としないので手軽だが、お茶だけで信頼度を最大まで上げようとすると、一人あたり200日かかる計算になる。
- (おにぎり)
- 資材「食糧」のこと。おにぎりのアイコンで表されることから。
また、2016/12/07に献立が実装される以前は、実際に食堂ではおにぎりしか提供されなかったことから。
江戸川乱歩の食堂セリフが「ごはんを青色にしておきました」であることから、当時は食堂において青く染められたおにぎりを幻視する司書が絶えなかった。なおこの幻覚は、2018年6・7月に開催された「文豪とアルケミスト×スイーツパラダイスコラボカフェ」において実体化したことがある。
- おはぎ
- 甘味。小林多喜二の好物であり、武者小路実篤の幼少期の渾名でもある。
- (オフトゥン)
- 有碍書「に」の段のステージ「蒲団」のこと。
「は」の段を突破する程度の力量を持つ文豪たちのレベリングに多用され、「は」の段「あらくれ」で荒くれた特務司書の心を暖めてくれる。
ルート固定が可能で対戦数を稼ぎやすく、また素材もバランスよく手に入るため使い勝手が良い。
抜け出したくても中々抜けられない様はまさに蒲団。
- (お蒲団ダイブ)
- 有碍書「に」の段「蒲団」へ潜書すること。
- お前は天才だ、たくさん書いてほしいんだよ
- 文アニ第9話における檀一雄の名言。元ネタは『小説太宰治』の冒頭から。
特務司書同士の会話において、相手の創作意欲を刺激するために適宜アレンジして使われることがある。
ジャンルを問わず活用できる、便利なフレーズ。
- オラン・ポー
- エドガー・アラン・ポーを転生させることができなかった図書館のこと。またはポーが転生していない状態そのものを指す。
ポー実装時に試行回数の上限(いわゆる天井)がなく、転生させられずに絶望する司書が相次いだことから生まれた言葉。
か行 †
- 顔のいい天才
- 2019年に発表された公式ノベライズ作品第1弾『顔のない天才』のこと。著者は河端ジュン一先生。
主人公が芥川龍之介(顔がいい転生文豪の代表的存在)であったことから。また、書籍の帯を3cmほど上にずらすと実際に「顔のいい天才」と読めたことから。
- 梶
- 梶井基次郎のこと。三好達治からの呼び名が由来。
田山花袋役の声優である梶裕貴氏を指すこともある。
- 歌唱
- 数は少ないが、文豪がボイスつきで歌う回想が時々ある。
中里介山と宮沢賢治の有碍書回想(宮沢が歌う「大菩薩峠の歌」)、新美南吉と三木露風の有碍書回想(三木が歌う「赤とんぼ」)などを参照。
- カッパワニ/かっぱわに
- 「わにかっぱ」とも。
帝国図書館周辺の貯め池で発見されたワニのような緑色の生物。
初出は2017年4月1日の文豪とアルケミスト館報のツイート。
エイプリルフールの企画として発行された帝國図書館新聞の中に登場した。
記事の中で目撃者A氏(※芥川龍之介)は「河童」、M氏(※宮沢賢治)は「ワニ」ではないかとコメントしており、そこからユーザーによって「かっぱわに」や「わにかっぱ」の愛称が付いたと考えられる。なおビジュアルは、この帝國図書館新聞にA氏が提供したイラストが元になっている。
以降、ゲームにおいて内装や特効装像のイラストなどに隠しアイテムとして度々登場するようになった。
2018年以降のエイプリルフールでは主役のような扱いを受けており、2019年に至ってはイベントまで開催された。
2020年に放送された文アニではオープニング映像に隠しキャラとして登場し、アニメデビューも果たしてしまった。
「図書館の庭に生息する生物のヌイグルミ」を筆頭に、不定期にリアルグッズ化もしている。
ただし、何度グッズ化しても正式名称は不明。
そして2021年、K.P.名義でまさかのプレイアブル化。
約1日半ほどと短い期間ではあるが、中庭だけに飽き足らず有碍書内をも所狭しと暴れまわる姿はなかなかに衝撃的。
いったい彼(?)はどこへ向かうのか……。
- 金沢三文豪
- 石川県金沢市出身である泉鏡花、徳田秋声、室生犀星の3名のこと。
ゲーム運営の所在地が金沢市であることから、時々まとめて取り上げられる機会がある。これまでに観測された主なものは以下の通り。
・2018年3月3日 - 3月31日、金沢市にあるこれら3名の文学館を回るタイアップスタンプラリーが開催された。これを記念して、ゲーム内では3名のイラストを使用した装像が配布された。
・2019年12月18日、泉鏡花の幕間において3名の回想が実装された。
・2020年9月、3名をテーマとしたオンライン茶会の開催が発表され、それに伴い各文豪モチーフの茶器が販売された。「金沢21世紀工芸祭」とのコラボイベントで、茶会はそれぞれ10/31(室生)・11/7(泉)・11/15(徳田)にYouTubeで配信された。
- カニ
- 甲殻類。太宰治や中野重治の好物であり、岩野泡鳴のトラウマでもある。
小林多喜二の代表作が『蟹工船』であることから、彼の武器や衣装などにもモチーフとして使われることがある。
- 神様
- 「小説の神様」と「文学の神様」がいる。
前者は志賀直哉、後者は横光利一のこと。いずれも生前、実際にそう呼ばれていたことから。
なお単に「神様」と言った場合は志賀を指すことが多い。
- カメラ
- ゲーム内では主にルイス・キャロルの趣味。史実において、少女を中心とした人物写真を多数撮影していたことから。
日本の作家では、ステレオ写真を趣味としていた萩原朔太郎や、コンタックスを愛用していた川端康成などが有名。
永井荷風も昭和11年にカメラを購入以降、空襲で自宅が焼失するまでは写真撮影・現像を趣味としていた。
動画で有名なのは久米正雄(「現代日本文学巡礼」などを制作)。江戸川乱歩も家族や作家仲間などを撮影した動画を残している。
- カワウソ君
- 「かっぱわに」の翌年登場した、図書館の謎の生物2号。
初出は2018年4月1日の文豪とアルケミスト館報のツイート。エイプリルフール用に作られた架空の映画ポスター(タイトルは「KAPPA」)の右下に小さく「同時上映 カワウソ君のとしょかん大冒険」として名前とビジュアルが共に掲載された。以降、「かっぱわに」同様にリアルグッズ化されたり、ゲーム内で内装の一部に隠しキャラとして登場するようになった。
芥川龍之介の小説『河童』において、獺(かわうそ)が河童の敵として描かれていることから、当初は「カワウソ君」も「かっぱわに」とはある種の対立関係にあるのではと予想する向きもあったが、数年経過した現在も目立った動きはなく、依然としてその立ち位置は謎のままである。数は少ないが、2019年のエイプリルフールイベント「万愚節「宇宙から来た緑の使者」」においてボスキャラとして、また2021年4月上旬のイベントワニ太郎の冒険の回想においてワニ太郎(=かっぱわに)に敵対する「鬼」として登場したことがある。
- カンカン/カンニキ
- 菊池寛のこと。
図書館屈指の金回りがいい人物として描かれているが、その金の出処は謎に包まれている。
- キタイチ
- 北原一門のこと。
北原白秋、萩原朔太郎、室生犀星の3名を指す。
- 劇島くん
- 舞台「文豪とアルケミスト」第2弾「異端者ノ円舞」における有島武郎のこと。演者は杉山真宏氏。
当初、ゲーム本来の有島武郎とは対照的な、不思議なテンションのキャラクターに困惑する司書が続出したが、日程が進むにつれ独自の人気を獲得するに至ったため、最終的に与えられた呼称。
- 検索よけ
- TwitterなどのSNSにおいて、キャラクターを本名(フルネーム)ではなく愛称やイニシャル、絵文字等で表記すること。
ある作家名を検索した際、検索結果にキャラクターと実在人物とが混ざってしまうことを防ぐための配慮とされる。
(※あくまでも各ユーザの自主的な行為であり、行うか否かは任意である)
- (米騒動)
- ゲームリリース直後、資材の入手手段が非常に少なかったため、食糧がすぐ底を突いて食糧不足に陥る司書が続出した事件のこと。
現在は配給制度の導入や任務の増加により、騒動に至るほどの食糧不足は解消されている。
初出は世界観監修を務めるイシイジロウ氏の2016年11月5日 公式ニコ生放送#2での発言。
さ行 †
- さといち
- 佐藤一門のこと。
佐藤春夫、井伏鱒二、太宰治、檀一雄の4名を指す。
- しげじ
- 中野重治のこと。
- 地獄
- 司書たちのフィールド。
語源は芥川龍之介『侏儒の言葉』における「人生は地獄よりも地獄的である」。
文アニや文劇3といった派生作品が連続して過酷な展開をたどったことから、その過酷さの表現として、またはそれに対する「しんどい」「つらい」といった司書たちの心情の表現として多用されるようになった言葉。
- 史実
- ※忠実じゃない。
文豪は本の世界から転生するため作家の著作や生前の人格、交友関係などの情報をある程度持っているが、これらは完全なものではなく、おのおの欠失や偏りが存在するようである。このことは、サービス開始当初のチュートリアルでも「川端康成を思い出せない徳田秋声」などで端的に示されており、他にも生前の交友関係が図書館内での交流にあまり反映されていない組み合わせが散見される(今後の回想で補完される可能性はある)。
さらに、図書館では生前交流のなかった作家とも出会うためにゲーム独自の新たな人間関係が築かれたり、本来関係のある者同士でも「著作が失われた」などのゲーム独自の設定によって、一般的に知られている史実とは関係性が変化(極端な場合は逆転)することがある。前者の例としては江戸川乱歩と中島敦や新美南吉、正宗白鳥と夢野久作など。後者の例としては北村透谷と島崎藤村、トルストイとドストエフスキーなどがある。
- 自然弓
- 和製自然主義にカテゴライズされる文豪。主に永井荷風、ゲーテ以外の弓文豪を指す。
史実での仲の良さを反映してか、ゲーム内でDK風の振る舞いをすることが多く、イベントで揃いの学生服を着用したり、枕投げに興じたりしている。
特に初期実装組(島崎、田山、国木田、徳田)に関しては、集大成的なイベントとして北村透谷実装時に開催された文學界イベントがある。
- シッガ
- 志賀直哉のこと。
- 自転車
- 乗れる文豪と乗れない文豪がいる。
乗れる文豪の代表は志賀直哉。
自転車が普及した時期はちょうど近代文学の作家たちが活躍した時期に重なり、
夏目漱石や萩原朔太郎など、自らが自転車の練習に苦心する様子を作品化した者もいる。
他、永井荷風のアメリカ留学中の日記にも、自転車で郊外へ遠乗りをしたことなどが記されている。
- (借金苦チャレンジ)
- レアを出すべく、借金王・石川啄木を有魂書に潜書させること。
彼を潜書させるとレアが出やすいという噂が流れたことから、一部の司書の間でそう呼ばれるようになった。
(「借金苦」は、彼の攻撃セリフ「見せてやろう!必殺!借金苦!」に由来する)
狭義の場合は、「使用洋墨400/栞無し」という条件も追加される。
これに派生して、潜書させるとレアが出やすいと信じる特定の文豪を有魂書に潜書させることを「○○チャレンジ」(○○には潜書させる文豪にちなんだ固有名詞が入る)という。
- 庶民派
- 徳田秋声と織田作之助のこと。食堂でのセリフから。
初期キャラ2名のセリフがカブっていることを面白がって名づけられたものであるが、ゲーム内でこの2名の接点が特別に多いというわけでもなく、長いあいだ概念的な存在として広く浅く愛好されているに過ぎなかった。
2020年の織田作之助の誕生日特別回想において、これら2名を含む「庶民派会」なるグループの存在が示されたことにより、サービス開始4年にして突如実体を持つ存在であることが判明した。
- スカーフヘアゴム
- 文劇2の公式グッズ。各キャラの衣装をイメージしたヘアアクセサリーである。
毎公演短時間で完売し、SNS上で「スカーフヘアゴム完売」が合言葉のように飛び交うという人気商品であった。
約半年後に、他のグッズと共に受注生産で再販された。
- (生活保護)
- 資材保有最大値のこと。
保有最大値までは時間経過で(働かずとも)洋墨/食糧が支給されることから。
- 双璧
- 高浜虚子と河東碧梧桐のこと。共に「子規門下の双璧」と呼ばれたことから。
た行 †
- 退勤とアルケミスト
- 特務司書が現世において退勤した、または今まさに退勤する、と宣言する行為のこと。「退勤なう」と同義。
なお退勤できなかった場合は「残業とアルケミスト」となる。
- 大魂
- 開花素材・魂(大)のこと。「大根」とも。
「大」「魂」を続けて読むと「ダイコン」と読めることから。
かつては、通常マップへの潜書により魂(大)を1日あたり最大10個入手できる「緊急任務イベント」が月に数回開催されており、「収穫日」や「収穫祭」と呼ばれることもあった。(2018/04/15を最後に開催されていない)
- たがわ先生
- 芥川龍之介のこと。
- たっちゃんこ
- 堀辰雄のこと。史実での愛称から。
温和な性格で皆に愛されているが、文アニ第11話においては「自分を『たっちゃんこ』と呼んでいいのは芥川龍之介だけだ」という趣旨の発言をして、それまで親しみを込めて彼を「たっちゃんこ」と呼んでいた司書たちを絶望させたことがある。
- 田端組
- 主に大正時代、田端を拠点として文芸活動を行なった人々。芥川龍之介を中心に室生犀星や堀辰雄、また萩原朔太郎や中野重治などが含まれる。
- 耽美主義
- 耽美主義作家、中でも永井荷風と谷崎潤一郎を指す。
谷崎の転生時のセリフに象徴されるように、本作においては主に永井と谷崎を指すが、一般的には泉鏡花や江戸川乱歩、夢野久作など、他にも多くの作家を含む概念である。
- 智恵子さん
- 史実における高村光太郎の妻。
妻への愛情が主題となっている『智恵子抄』は、詩人としての高村光太郎の代表作であり、ゲーム内でも特定有碍書などとして登場するが、一方で高村本人のセリフには妻について言及するものがなかった。
このため、彼の中に生前の妻の記憶が存在するかどうかは長い間謎の状態にあり、それがプレイヤーの関心事ともなっていた。
本作が主に女性向けのゲームであることから、高村の夢女子(プレイヤー自身またはプレイヤーが創作した女性キャラクターと高村との間での恋愛エピソードを創作・空想して楽しむ人々)というものが当然存在するわけだが、彼女らの間ではこのような状況で智恵子の存在をどう扱うかに関し、時として議論を生んできた歴史がある。
もちろん他の文豪にも妻や恋人、愛人のいた者が多く、中にはそれら女性との生活を作品化した者もあるのだが、その多くでは女性の存在が問題視されていない中で、高村と智恵子はやや特殊な立ち位置にあると言える。
(なお高村の中の智恵子の記憶に関しては、2020年2月に実装された指環の記憶によって、ある程度の解答が与えられたと見られる)
- 中央亭騒動事件
- 1926(大正15)年5月11日、詩人たちの会合において、萩原朔太郎が岡本潤に難癖をつけられ口論となっているのを暴行されていると勘違いした室生犀星が、椅子を振り回して助太刀に向かった、という事件のこと。この話は萩原によって雑誌「日本詩人」に発表され、そのタイトルから「中央亭騒動事件」として知られることとなった。後日、この話を知った芥川龍之介が「敬愛する室生犀星よ 椅子をふりまはせ 椅子をふりまはせ」と室生へ手紙を出したことも有名。
この「椅子を振り回す室生犀星」はサービス開始当初より回想や手紙の元ネタとなっていたため、元々司書たちの間ではある程度周知されていたが、2020年になって文アニやそれに伴う召装イベント、文劇3等で短期間に繰り返し取り上げられたことにより、明確に「ネタ」として定着してしまった感がある。
なお、この時の室生の感想は、「詩人のわかれ」などで簡潔に述べられている。
- 壺を投げる
- 散策において、信頼度を1回の上限まで(+20)上げるため、文豪に壺を贈ること。1回につき金貨700が必要。
トータル壺5個で平服、6個で回想(実装されていれば)が手に入る。
そんなに何個ももらって嬉しいものなんでしょうかね。
- 帝王
- 「宇宙の帝王」と「精神界の帝王」がいる。前者は岩野泡鳴、後者は島田清次郎のこと。
ネタのように見えて、いずれも作家本人のセリフなどが元になっている。
- デイリー80
- 80DMMP(または帝國券)を使って、その日初回のガチャ(召装)を回すこと。
有償ガチャは通常1回300DMMP(帝國券)が必要だが、2019/09/20から毎日初回のみディスカウントする方式に変更された。以降、比較的手軽な課金要素として利用されている。
- 童話組
- 宮沢賢治、新美南吉、小川未明、鈴木三重吉の総称。
児童文学において功績を残し、少年の姿で実装されている銃文豪たち。
当初は宮沢と新美の2名体制であった。2018/05/09に小川の実装で計3名となり、2020/12/09に鈴木が加わって計4名となった。
- (ドグマグ)
- 有碍書「ち」の段のステージ「ドグラ・マグラ」のこと。
刃4人編成でないとボスマス到達率が著しく下がる、司書泣かせのステージ。
一方で、逸れることを利用してレベリングに使うことも可能。
- ドペ川
- 文アニの登場人物のひとり。呼称の語感に反し、物語の鍵を握る重要人物である。
+
語源は「ドッペルゲンガー+芥川」。その正体は、生前の芥川が創作の苦しみの中で生み出したイマジナリーフレンド、というものであった。芥川が自死した際に本来ならば消滅するはずであったが、侵蝕者と契約したことにより実体を与えられ、芥川になりすまし図書館で生きることになった(ただしドペ川自身も途中までは記憶喪失状態にあり、自分を芥川本人だと思い込んでいた)。最終的には遅れて転生した本物の芥川によって浄化された。
名前については、脚本上は「アクタ」であったことが、放送終了後に脚本家の熊谷純氏によって明かされた(2020/08/08のツイートより)。このため「アクタ」と呼ばれることもある。
な行 †
- 二魂
- 萩原朔太郎と室生犀星のこと。室生犀星『愛の詩集』収録の詩篇「萩原に与へたる詩」に登場する「二魂一体」というフレーズから。
- 猫る
- エラーが発生したということ。
エラーの際にネコが出てくることから。
は行 †
- パシャ
- 召装のこと。錬金術で作った「写真機」を使って行うことから。
チュートリアルでの召装の説明において、アカが「パシャれ!」と言う場面がある。
- 派生作品
- ゲーム外で展開している派生作品(独自のストーリーを持ったもの)としては、ノベライズ、アニメ、舞台がある。
いずれもゲーム本体とキャラクターや基本的な設定は共通しているが、それぞれ独自の要素や解釈を多く含んだものとなっている。
アニメと舞台はそれれぞれ文アニ、文劇を参照。
ノベライズは新潮文庫nexから3作発表されており、
・顔のない天才(芥川龍之介)…著者:河端ジュン一、2019年8月1日発行 ISBN 978-4-10-180160-5
・不終の怪談(小泉八雲) …著者:矢野隆、2020年2月1日発行 ISBN 978-4-10-180183-4
・君に勧む杯(井伏鱒二) …著者:仁木英之、2022年2月1日発行 ISBN 978-4-10-180231-2
となっている。
- はわ/はわわ
- H・P・ラヴクラフトのこと。
初登場時にファミリーネームが明かされず、本実装まで単に「ハワード」と呼ばれていたことから。
- プロ組
- 派閥「プロレタリア」に属する中野重治、小林多喜二、徳永直の総称。
よく働き、よく食べる人々。
- 文アニ
- テレビアニメ「文豪とアルケミスト〜審判ノ歯車〜」の略称。
2020年4月3日深夜(4月4日 01:23-)放送開始。新型コロナウィルスの流行が制作に影響し、4月24日と5月1日はそれぞれ第2話・第3話の再放送、6月5日から6月26日は放送休止と、途中2度の中断を余儀なくされたが、8月7日に全13話で完結した。
- 文劇
- 舞台「文豪とアルケミスト」の略称。
2019年2月 - 3月に第1弾「余計者ノ挽歌(エレジー)」、2019年12月 - 2020年1月に第2弾「異端者ノ円舞(ワルツ)」、2020年9月に第3弾「綴リ人ノ輪唱(カノン)」が上演された。
- 文豪と飯テロリスト
- 飯テロとアルケミストに同じ。
名付けは2016-12-11 (日) 18:22:08の雑談掲示板の書き込みから。
- 文鎮
- 公式グッズ「アクリルミニフィギュア」のこと。「アクリル文鎮」とも。
開花衣装版(2018年11月のダッシュストアで販売)と、夏祭り衣装版(2019年夏のアニメイトオンリーショップで販売)がある。
サイズや重量感が小型の文鎮を思わせる故の呼称であるが、単語のチョイスにジャンルの個性が表れているように思われる。
- ヘルン
- 小泉八雲のこと。本名「ラフカディオ・ヘルン(ハーン)」から。
- 坊/ラン坊
- アルチュール・ランボーのこと。
- ぽ/ぽぽ
- 江戸川乱歩のこと。
- ぼっくり
- 石川啄木のこと。たくぼく→たくぼっくり→ぼっくり、の順に変化したと見られる。
- ぼっさん
- 若山牧水のこと。石川啄木からの呼称より。
- ボニキ
- シャルル・ボードレールのこと。
- ぽめ
- 岩野泡鳴のこと。
ま行 †
- みたんび
- 三田派+耽美主義。特に初期実装キャラの永井荷風、谷崎潤一郎、佐藤春夫の3名を指す。
- 明星
- 文芸雑誌『明星』に参加していた銃文豪、北原白秋、石川啄木、高村光太郎、吉井勇の総称。皆お揃いの装飾をつけている。
当初は北原・石川・高村の3名体制であった。2018/12/12に吉井が加わり、計4名となった。
月と星をかたどった装飾は、2017年10月から2018年9月までDMM.makeにおいてペンダントとして販売されたことがある。
- ムシャ
- 武者小路実篤のこと。
- 盟友
- 川端康成と横光利一のこと。なお畏友とは異なる概念。
- 飯テロとアルケミスト
- 2016/12/7のアップデートで食堂に献立が実装され、あまりのグラフィックの力の入れように空腹を刺激される司書が続出し生まれた言葉。
もうタイトル飯アルでいいんじゃないかな。
 | また、DMM公式の宣伝アイコンがまさかのカツ丼になっており、 他ゲームのキャラクターアイコンと並んでいる様子は非常に異彩を放っていた。 |
そして、2017/04/28のアプリ版事前登録開始にともない、館報Twitterが「夕飯のアルケミスト」なるサービスを公開。
4つの質問に答えると、献立表の中から今晩の献立を提案してくれるというものであった。どこへ向かっているんだ。
しかもその日のうちにTwitterのトレンドに載ってしまい、文アルを知らない人々にも飯テロ具合が知れ渡ることとなった。
ちなみに、この名付けは2016-12-10 (土) 10:37:25 の雑談掲示板の書き込みから。
2018/02/02には、これら食堂献立を含む食ネタ本も発売された。タイトルは『文豪とアルケミスト ごはん帖』。
や行 †
- ゆめきゅ/夢Q
- 夢野久作のこと。
- 羊羹
- 甘味その2。夏目漱石を筆頭に文豪の中でも愛好者が多く、また逸話も多い。
その一端は文豪同士の手紙や食堂回想で垣間見ることができる。
- よっかわ先生
- 吉川英治のこと。
ら行 †
- ラブライハー
- 派閥「無頼派」を愛好する司書のこと。「Love+Buraiha」から。
女性アイドルグループを題材とした著名な某メディアミックス作品から連想された単語と思われる。
- りんご
- 果物。宮沢賢治・島崎藤村・北原白秋などの作品に登場する。また、岩野泡鳴の死因の一端でもある。
2005年に品種登録された金沢産のりんご「秋星」の名前の由来は徳田秋声である。
永井荷風の日記には、秋から冬にかけ「火鉢で林檎を煮てジャムを作る」という記述が散見され、季節の楽しみとしていたことが窺える。
他、梶井基次郎が川端康成夫人からもらったりんごを磨いて床の間に飾っておいたところ、翌日三好達治がそれを見つけて齧ってしまったため、物も言わずに三好の頭を殴った、というエピソードなどが有名。
- レモン
- 果物その2。梶井基次郎・高村光太郎の作品に登場する。
本作において、この2名がレモンのイメージをシェアしていることにちなみ、食堂回想(檸檬ゼリー)が実装されている。
- ロスジェネ
- ロスト・ジェネレーションの略。アメリカ文豪のうちフィッツジェラルドとヘミングウェイを指す。
わ行 †
- わにかっぱ
- かっぱわに参照
- ワニ
- 「かっぱわに」「わにかっぱ」に同じ。
図書館の中庭を散策中に見かけた文豪が複数いるという。
長い間、中庭でワニの噂をしているのは織田と坂口の2名であったが、2020/09/23にドストエフスキーが久しぶりに追加された。その名も「鰐」というタイトルの作品を書いているためか。
その後はヘミングウェイやコナン・ドイルなどもそれらしき噂を口にすることがある。
英字 †
- K. P.
- かっぱわに参照
- Wショー
- 芥川龍之介と直木三十五のこと。
どちらも菊池寛が設立した文学賞に名前が使われていることから。
詳しくは芥川と直木の有碍書回想を参照のこと。
数字・記号 †
- 〇〇君はいます
- 「イマジナリー〇〇君」の発展形。
未実装文豪の実在に関し、司書がより強い幻覚を見ている状態を指す。
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