基本情報 †

No.006 | 名前 |
 | 夏目漱石 (なつめ そうせき) |
誕生日 | 派閥 |
2月9日 | 余裕派 |
レアリティ | 精神 | 武器 | 文学傾向 |
金 | やや不安定 | 刃 / 弓 | 純文学 |
ステータス (初期値) |
技術 | 天才 | 美 | 主題 | 真実 |
46 | 46 | 43 | 47 | 45 |
代表作 |
吾輩は猫である、坊っちゃん、こゝろ |
趣味嗜好 |
甘いものを好きなだけ食べること |
人物紹介 |
「私も自由にやらせてもらいます。戦うも、逃げるもね」
普段はユーモアに溢れ教養を感じさせるが、仕事では厳しい一面も見せることもある先生の鑑。 人情にも厚く弟子である芥川龍之介をはじめ多くの人達に慕われているが、 たまに繊細で気が弱い面を見せることもある。 無類の甘味好きで特に羊羹が好物。食べ過ぎを注意されても、控えるつもりは全くないようだ。 |
ステータス参考値 †

| 攻撃/防御/回避 |
Lv1 | 127/127/17 |
Lv60+開花38 | 295/295/129 |
Lv60+開花38+指環60 | 320/320/146 |
※詳細は文豪の初期値と強化方法参照
全身画像 †

通常 | 潜書 |
 |  |
潜書 |
 |
耗弱 |
 |
衣装5「甘味巡り衣装」 限定召装「甘心ノ茶席」で入手
衣装6「パティシエ風」 期間限定研究『バレンタイン 特別指令』(2021)で入手
衣装7「夏の余暇衣装」 限定召装「楽シキ円居」で入手
回想 †

回想数:23[有碍書:10 散策:03 食堂:04 誕生日:05 特別:01]
- カテゴリ別・図鑑順(回想内容はヘッダのリンク先で閲覧できます)
- 誕生日(2/9)
タイトル | 内容 | 実装年 |
誕生日 | 誕生日を祝うほどの年頃でもないですが、ありがたく祝われましょう もちろん、甘味を好きなだけ食べてもよいのですよね? | 2017 |
誕生日二 | 今日は私の誕生日でしたか。ありがとうございます。 大きなケーキですね。全部食べてもいいですか? おかわりをしてもいいんでしょうか | 2020 |
誕生日三 | 素晴らしいケーキですね。ありがとうございます 甘いものを食べると幸せな気持ちになれますよね。そう思いませんか? | 2021 |
誕生日四 | 愛弟子や友に囲まれてこの日を迎えられたことをとても嬉しく思っています これも引き合わせてくれた貴方のお陰ですね。感謝していますよ ※ボイス無 | 2022 |
誕生日五 | おお、これはすごい。甘味尽くしのフルコースですね 夢に見た光景が現実になる日が来るとは……長生きをしてみるものですね ※ボイス無 | 2023 |
- 誕生日特別回想(2/9)※ボイス無 【有償(2000帝国券)】
- 有碍書
回想の内容は、有碍書名のリンクから確認できます。
手紙 †

差出人 | 内容 |
芥川龍之介 | 夏目漱石様へ
近くで美味しい羊羹屋を見つけたのでおすそ分けします
いずれお伺いしますね くれぐれもお体にはお気をつけ下さい
芥川龍之介 |
室生犀星 | 夏目漱石様へ
夏目先生ならわかって頂けると思いますが、実を言いますと、あのネコはあまり癒やされませんね 言葉を喋られては、ちょっと可愛げがありません なでると喜ぶし、猫らしいところも あるのは判るんですが、俺にとってはやっぱり普通の猫が一番です
室生犀星 |
武者小路実篤 | 夏目漱石様へ
皆さんのご要望にお答えして、絵画教室を開催します! 初心者歓迎、週末十時より、館長の御厚意により道具は不要です
夏目先生も以前絵を描いていらしたと聞きました ご都合がよろしければご友人もお誘い合わせの上で是非お越しください
武者小路実篤 |
小泉八雲 | 夏目漱石様へ
たしかにナツメさんのユーモアは ワタシとちがいますが、気にするこ とではありません ナツメさんはとてもおもしろいです そして西洋人にはない気持ちをもって います じしんを持ちましょう
小泉八雲 |
正岡子規 | 夏目漱石様へ
直球に言わせてもらうぞ 一回だけでいいからべーすぼーるに出てくれ、頼む 町で子どもたちの試合に混ぜてもらうことになったんだが、もう一人助っ人がどうしても見つからないんだ 昔よくやったじゃないか、頼む
正岡子規 |
ボイス (CV:鳥海浩輔) †

場面 | ボイス | 図鑑 |
ゲーム起動 | さぁ、物語の続きを始めましょう | ログイン |
出迎え | こんにちは。お待ちしておりましたよ | - |
出迎え (連続ログイン) | 本日もいらっしゃいましたね。意欲的で大変結構です | - |
有碍書初回浄化 (1冊目) | 夏目漱石の名で小説を書いている者です。何かあれば木曜日にお話を聞きますね | 有魂書一 |
有碍書初回浄化 (2冊目以降) | どうも、夏目漱石です。ご存知でしょうが、私のところへは木曜日にいらっしゃい | 有魂書二 |
図書館 | 小説のコツですか……インスピレーションが起こることを信じるのですよ | 図書館一 |
甘いものをくれないならば、私は筆を執りませんからね? | 図書館二 |
図書館(放置) | 何もしない時間というのも、すこぶる間が抜けたものだね | 図書館三 |
図書館 (「声」マス開放) | 今よりもずっと若い頃には正岡に随分と振り回されていましたよ | - |
図書館 (季節限定) | 春 | 郷里から苺を取り寄せてきました。甘味に苺は欠かせません | - |
夏 | 最近はだいぶ暑いじゃありませんか。夏が来たのですね | - |
秋 | 食欲の秋です、好きなだけ甘いものを食べましょう | - |
冬 | こんなに寒いと猫だけじゃありません、私も丸くなりますよ | - |
正月 | 年賀状を認めねば……新年の御慶、めでたく申し上げ候 | - |
司書室 | 聞いてほしいのですけれど、先日、羊羹だけで作られた家に住む幸せな夢を見たのです | 司書室一 |
妥協しない選択が一番ですよ。自分の事を棚に上げず、未来の君のために一言するのです | 司書室二 |
助手変更 | なるほど、私ですか。承知しましたよ | 司書室三 |
衣装変更 | 見目麗しくなりましたかねぇ | 司書室四 |
研究 | 報酬を受け取るまでが仕事ですよ | 研究一 |
購買 | ついでに甘味も買ってはくれませんか? | 購買一 |
手紙 | 手紙は、書くのも受け取るのも大好きです | 手紙 |
会派編成 | 私も忙しいのですけれど……仕方がないですね | 結成一 |
有装書潜書開始 | 迷い子を導くのも年長者の役目ですね | 有魂書四 |
有装(魂)書潜書完了 (助手時) | また来客のようですね | 有魂書三 |
文豪ノ途 | これでも私はまだまだ成長の余地を残していますよ | 開花一 |
文豪ノ途 (能力開放時) | ふっふっ……この速力で変化してはたまりませんね | 開花二 |
散策・信頼度 | 詳細はこちら | - |
ボイス | 図鑑 |
一周年だそうで……まだ始まったばかりですが、無事に迎えられたことに、感謝ですね | 一周年 |
大変おめでたいですねえ。こんな日には、とびきり旨い羊羹を用意しなければ | 二周年 |
きっと君が居てくれるから、ここの居心地が良いんでしょうねぇ。心から感謝しています | 三周年 |
君のおかげで今日も楽しく過ごせていますよ。……いつもありがとうございます | 四周年 |
場面 | ボイス | 図鑑 |
出撃 (会派筆頭) | さて、こちらの仕事も片づけましょうか | 有碍書一 |
会敵 | さて、今日は誰が相手ですかな | 有碍書四 |
最終マス到達 | 私も自由にやらせてもらいます。戦うも逃げるもね | 有碍書三 |
攻撃 | 0点です | - |
やかましいですね | - |
攻撃(指環装備) (反転) | 向上心のない者に未来などありません | 指環弓 |
攻撃(急所) | 自己の心を捕えんと欲するか! | 有碍書五 |
攻撃(耗弱・喪失) | 悔恨の思いです | - |
負傷 | うおっ | - |
恐ろしい影だ | - |
負傷(耗弱・喪失) | 復讐以上に残酷な……! | - |
耗弱 | 私を陥れるチャンスを探っているのか | 有碍書六 |
喪失 | うっ……覚悟なら、ない事もないのですが…… | 有碍書七 |
双筆神髄(通常) | ここは一つ、お願いしましょう | 有碍書十 |
双筆神髄(特殊) | 芥川龍之介、二葉亭四迷、小泉八雲、正岡子規、松岡譲、久米正雄、 鈴木三重吉、内田百閒、高浜虚子と発生(詳細はこちら) | - |
双筆神髄(耗弱) | ここは頼らせてもらいますよ | - |
筆殺奥義 | 無粋なやつめ……やり直しだ! | - |
ウェーブ進行 (浄化完了) | この場を乗り切れたのは、それぞれの実力のおかげだよ | 有碍書八 |
MVP | 私よりも後続の若者を見てやってください | 有碍書九 |
帰還 (会派筆頭) | 戻りましたよ。あぁ……仕事が溜まっているだろうなぁ | 図書館四 |
※覚醒ノ指環獲得後に、図鑑に覚醒の姿のボイス項目が追加される
場面 | ボイス | 図鑑 |
指環獲得 | 夏目漱石です。若いものに負けないように、私も精進してまいりましょう | 有魂書一 |
図書館 | 次の木曜日が楽しみですねぇ。今度は弟子たちは何を企画してくれるのでしょう | 図書館一 |
皆を『先生』と呼んで回りたいですね。今はこちらが教えられることばかりですから。 | 図書館二 |
漱石とは偏屈者の意ですが、近頃は偏屈を発揮する機会もありませんねぇ。ふふっ、名前負け、ですよ | 図書館三 |
図書館 (「声」マス解放) | 正岡が伸び伸びと野球をしている姿を見ると、私も運動せねばと思います | - |
司書室 | 好きなものを胃を気にせず味わえるのは、何という幸福なことでしょう | 司書室一 |
我々の文学の精神が受け継がれ、新たな時代の文学が書き継がれる。味わい深いことです。 | 司書室二 |
助手・衣装変更 (覚醒の姿選択) | どうです?洒落ていますか? | 司書室三 |
研究 | 研究が進んでいますね | 研究一 |
購買 | 何か骨董品は置いてませんかねぇ | 購買一 |
手紙 | 手紙の遣り取りは楽しいものですね | 手紙 |
会派編成 | わかりました。帰ったら甘いものを頂きます | 結成一 |
有装書潜書開始 | 私が参りましょう | 有魂書三 |
有装(魂)書潜書完了 (助手時) | 今日の来客はどなたかな? | 有魂書ニ |
散策・信頼度 | 詳細はこちら | - |
※覚醒ノ指環獲得後に、図鑑に覚醒の姿のボイス項目が追加される
場面 | ボイス | 図鑑 |
出撃 (会派筆頭) | これもまた、己のための仕事 | 有碍書一 |
会敵 | ここに影が落ちているのですね | 有碍書三 |
最終マス到達 | さぁ、真剣勝負です | 有碍書ニ |
攻撃 | よく見ておきなさい! | - |
馬鹿者っ! | - |
攻撃(急所) | 則天去私のこころです! | 有碍書四 |
負傷 | うんっ……! | - |
面白く、ないですね | - |
耗弱 | どうしようもない儚さを感じてしまいます | 有碍書五 |
双筆神髄 | 背中は任せましたよ | 有碍書八 |
筆殺奥義 | 覚悟しなさい! | - |
ウェーブ進行 (浄化完了) | 皆がよく動いた結果ですね | 有碍書六 |
MVP | おや、老輩にお気遣いなく | 有碍書七 |
帰還 (会派筆頭) | ふぅ、甘味と茶を喫したいですねぇ | 図書館四 |
場面 | ボイス | 図鑑 |
補修(通常) | ついでに胃の薬も貰えますか、念のためです | 補修一 |
食事 | ふふ、食わぬ先からうまい気持ちがしますね | 食堂一 |
アイテム入手 | ふっふっ……少年の時分を思い出してしまいますね | 有碍書二 |
絶筆(反転) | 記憶してください……私はこんな風に生きてきたのです | 絶筆 |
有魂書潜書 (招魂の栞汎用) | 研究の進み具合は如何かな? 疲れた時には甘いものを取ることをお薦めしますよ それでは、留守の間をよろしく頼みます ※ボイス無 | - |
場面 | ボイス | 図鑑 |
助手変更・結成・ 研究・購買・食堂 | はあ…… | - |
はあ…… | - |
図書館 | 人間には変われる部分と変われない部分があるのでしょう、きっと | 負傷一 |
私はただ……人間の罪というものを深く感じたのです | 負傷二 |
司書室 | 死ぬ前にたった一人でもよいから人を信用して死にたいと思っています | 負傷三 |
悩みが尽きません、そのたびに私の命が縮む心持がします | 負傷四 |
補修 | 弱いなりに強く生きているつもりなのですけれど…… | 補修二 |
参加イベント †

ゲームにおいて †

- 2021年10月1日時点で、他の文豪への手紙差出数が17通で最も多い。
- 2019年5月1日に限定召装 忠心ノ相棒で指環が実装された。装備させると武器種が弓になる。
- 2024年4月12日に覚醒ノ指環が実装された。
- 文豪ラフ画紹介:夏目漱石の覚醒の姿のラフ画。(■)
元ネタ †

1867年2月9日〈慶応3年1月5日〉 - 1916年〈大正5年〉12月9日
- 小説家・評論家・英文学者・俳人。明治末期から大正初期にかけて活躍した近代日本文学の文豪の一人。
心理的手法で近代人の孤独やエゴイズムを追求、晩年は「則天去私」の境地を求めた。
- 帝国大学(現在の東京大学)英文科卒業後、松山中学、第五高等学校の教師を経て1900年(明治33年)にイギリスへ留学。
帰国後、東京帝大英文科の講師となった。(因みに、その前の教師は小泉八雲であった。)
- 1904年(明治37年)暮れ、高浜虚子から創作を勧められ、処女作になる『吾輩は猫である』を執筆。1905年(明治38年)1月、雑誌「ホトヽギス」に発表し、評判になる。
続いて『坊っちゃん』『草枕』などを発表して当時文壇を席捲していた自然主義文学と相対比する位置を占め、余裕派と呼ばれた。
(以上 参考 フリー百科事典 ウィキペディア日本語版「夏目漱石」、デジタル大辞泉「夏目漱石」)
- 「漱石」という名について
- 漱石の本名は、夏目金之助である。
漱石の名は、唐の時代の『晋書』にある故事「漱石枕流」からとったもの。
書き下し文にすると、「石に口漱(すす)ぎ流れに枕す」となり、意味は負け惜しみの強いこと。
- 著作の『草枕』に羊羹について書いている。その詳しい描写から、漱石が相当羊羹を愛していたということが伺える。
「菓子皿のなかを見ると、立派な羊羹が並んでいる。余はすべての菓子のうちでもっとも羊羹が好だ。
別段食いたくはないが、あの肌合が滑らかに、緻密に、しかも半透明に光線を受ける具合は、どう見ても一個の美術品だ。
ことに青味を帯びた煉上げ方は、玉と蝋石の雑種のようで、はなはだ見て心持ちがいい。
のみならず青磁の皿に盛られた青い煉羊羹は、青磁のなかから今生れたようにつやつやして、思わず手を出して撫でて見たくなる。」
- 随筆『満韓ところどころ』の中で、盲腸炎に罹った理由を汁粉を飲みすぎたせいだと書いている。予備門に入ってから毎晩のように汁粉を食していたという。
「これは毎晩寺の門前へ売りに来る汁粉を、規則のごとく毎晩食ったからである。汁粉屋は門前まで来た合図に、きっと団扇をばたばたと鳴らした。
そのばたばた云う音を聞くと、どうしても汁粉を食わずにはいられなかった。したがって、余はこの汁粉屋の爺のために盲腸炎にされたと同然である。」
- 「木曜日〜」というのは「木曜会」にちなんでのことだと思われる。
- 「木曜会」とは、漱石の自宅「漱石山房」に漱石の教員時代の教え子や漱石を慕う若手文学者が集まり、様々な議論をした会合のこと。
木曜日に開かれたため、この名がついた。
この日は誰でも自由に来てよいことにしたので、かつての教え子以外の学生やその他の人物も多く来るようになった。
主なメンバーとして作家に、芥川龍之介、鈴木三重吉、森田草平、野上弥生子などがおり、彼らが一般的に漱石門下とされている。
漱石は徒弟制などを取らなかったので、参加していた学者の阿部次郎は「厳密に言えば漱石の弟子は一人もいない。所謂弟子というのは毎週木曜日に定期的に漱石の門をたたいた者のこと」と述べている。
(大修館書店『近現代文学事典』参照)
1916年12月9日に漱石が亡くなると、命日である毎月九日に開かれる「九日会」に改められた。
第一回の九日会は1917年1月9日に夏目家で開催され、1937年4月9日まで続いた。
(半藤末利子『漱石の長襦袢』文春文庫、P64〜65参照)
(半藤末利子は、漱石の孫である。)
- 図書館の「小説のコツですか……インスピレーションが起こることを信じるのですよ」は、高浜虚子宛の書簡(明治39年7月3日)の一文「実は論文的のあたまを回復せんためこの頃は小説をよみ始めました。スルと奇体なものにて十分に三十秒位ずつ何だか漫然と感興が湧いて参り候。(中略)小生はこれを称して人工的インスピレーションとなづけ候。」からか。(同書簡は高浜虚子『漱石氏と私』に収録されている)
- 司書室の「自分の事を棚に上げず、未来の君のために一言するのです」は、芥川龍之介宛の漱石の手紙(大正5年9月2日)の一文「自分の事は棚へ上げて君のために(未来の)一言するのです。」から。手紙には芥川の「芋粥」への感想が記してある。
- 攻撃時の「自己の心を捕えんと欲するか!」は、小説『こゝろ』漱石自筆の広告文から。全文は「自己の心を捕へんと欲する人々に、人間の心を捕へ得たる此作物を奨む。」(『心』広告文)
訳「自分自身の心を捕まえようとする方に、人間の心を捕えたこの作品をお勧めしますよ。」
初出は1914年(大正3年)9月26日の「時事新報」。それ以外にも各紙に掲載された。
- 同じく攻撃時の「0点です」は、漱石が中学校教師、高等学校教授、東京帝国大学講師などを務めたところからか。
- 負傷時の「恐ろしい影だ」は、小説『こゝろ』の中の一文「私の胸にはその時分から時々恐ろしい影が閃きました。」から。
- 喪失時の「覚悟なら、ない事もないのですが……」は、小説『こゝろ』の中の一文「覚悟、――覚悟ならない事もない」から。
- 図書館の「私はただ……人間の罪というものを深く感じたのです」は、小説『こゝろ』の先生の手紙の内容から。
該当箇所は『こゝろ』の「上 先生と私」の中の一文「私はただ人間の罪というものを深く感じたのです。」
- 司書室の「死ぬ前にたった一人でもよいから人を信用して死にたいと思っています」は、小説『こゝろ』の先生の台詞から。
該当箇所は『こゝろ』の「下 先生と遺書」の中の一文「私は死ぬ前にたった一人で好いから、他(ひと)を信用して死にたいと思っている。」
- 負傷時の「復讐以上に残酷な……!」というのは、小説『こゝろ』の一文から。
該当箇所は『こゝろ』の「下 先生と遺書」の「私はまず「精神的に向上心のないものは馬鹿だ」といい放ちました。」〜「しかし決して復讐ではありません。私は復讐以上に残酷な意味をもっていたという事を自白します。」
- 「記憶してください……私はこんな風に生きてきたのです」は『こゝろ』の「下 先生と遺書」より「記憶して下さい。私はこんな風にして生きて来たのです。」から。
...
- 芥川は、夏目漱石の門下生の一人である。友人の紹介により漱石の門下に入った。
『新思潮(第4次)』創刊号に掲載した「鼻」が漱石に絶賛された。
それまで芥川は、評価されず自信のない無名の文学青年だったが、漱石からの手紙は、芥川の作家人生にとって大きな分岐点となった。
- 漱石から芥川宛の「鼻」「芋粥」の感想を記した書簡が残されている。
- 漱石が亡くなった時芥川は大変ショックを受けたようで、葬儀では涙を堪えきれず泣いてしまったらしい。
また、漱石の葬儀で受付をしたことを芥川は翌年出た雑誌「新思想」に『葬儀記』として書いている。
(芥川龍之介『葬儀記』参照)
葬式には森鴎外や徳富蘇峰、高浜虚子、内田百閒、有島生馬らも出席した。
...
- 回想内の「夏目さん、出立の時以来ですね」は、1908年(明治41年)二葉亭がロシアに赴任した際のこと。夏目漱石『長谷川君と余』にその時のことが記してある。
- 回想内の初めて会った頃のエピソードは、夏目漱石『長谷川君と余』の「その時余は長谷川君に向って、「ちょっと御訪ねをしようと思うんだが」と言い出して、まだ句を切らないうちに、君は「いや低気圧のある間は来客謝絶だ」と云った。(中略)後から聞けば実際の低気圧の事で、いやしくも低気圧の去らないうちは、君の頭は始終懊悩を離れないんだという事が分った。当時余も君の向うを張って来客謝絶の看板を懸けていた。もっともこれは創作の低気圧のためであったけれども、来客謝絶は表向き双方同じ事なんだから、この看板を引き下ろさせるだけの縁故も親しみもない両人は、それきり面談をする機会がなかった。」から。
...
- 回想内の「同じ教師として、同じ土地に行っていた」は小泉八雲が明治24年から明治27年まで熊本第五高等中学校で英語教師になり、夏目漱石は明治29年から明治33年まで同高等中学校で英語教師になったことから。
- また、小泉八雲は明治29年から明治36年まで東京帝国大学文科大学の英文学講師になったが、その後任としてきたのが夏目漱石である。夏目漱石が東京帝国大学文科大学で英文学講師をしていたのは明治37年から明治40年まで。
...
- 回想内の「俺が考えた漱石の名前を使っておいて言える立場か?」は「漱石」という名前は正岡子規の数多いペンネームのうちの一つであり、夏目漱石はそれを譲り受けたとされていることから。
- 夏目漱石が初めて「漱石」の号を用いたのは、正岡子規が自作した『七草集』という和漢詩文集に対する批評文を書いた明治22年であるとされている。
- 漱石と子規は親友同士である。
二人は学生時代に出会い、共通の趣味である寄席の話などをしているうちに親交を深めて行く。
互いの作品について意見を交わすことも多くあった。
二人は手紙を多くやり取りしたようで、その内容からも二人の関係がうかがえる。
漱石は『正岡子規』や『子規の画』の中で子規について語っている。
(夏目漱石『正岡子規』参照)
...
- 回想内の「いつか二人に言ったでしょう。少しずつ前進するのです、牛のようにゆっくりと」は、久米正雄・芥川龍之介宛の夏目漱石の手紙(大正5年8月21日)の一文「たゞ牛のやうに図々しく進んで行くのが大事です。」から。
...
- 雑誌『ホトヽギス』に掲載された『吾輩は猫である』第1回は、漱石の許可を得た上で虚子の添削がされている。
...
- 回想内の「家のことで、随分苦労をかけてしまったようですから」は、松岡が漱石の長女筆子との結婚後、義母鏡子により数年作家活動を止められ、漱石の版権管理などをさせられたことからか。
...
- 回想内の「用事はなにもないんですが、ただ汽車に乗りたいと思いまして」は、内田百閒が『阿房列車』で用事がない列車旅を繰り返ししていることから。
同回想内の漱石の「それなら貸す方も気楽ですから、貸してあげましょう」は、内田百閒『特別阿房列車』の「あんまり用のない金なので、貸す方も気がらくだろうと云う事は、借りる側に起(た)っていても解る。」からと思われる。
- 内田百閒の随筆には、漱石に借金を頼む話がいくつか出てきている。(内田百閒「つはぶきの花」参照)漱石は理由も聞かず、すぐに引き受けたという。
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