基本情報 †

No.002 | 名前 |
 | 太宰治 (だざい おさむ) |
誕生日 | 派閥 |
6月19日 | 無頼派 |
レアリティ | 精神 | 武器 | 文学傾向 |
虹 | 不安定 | 刃 / 弓 | 純文学 |
ステータス (初期値) |
技術 | 天才 | 美 | 主題 | 真実 |
48 | 50 | 44 | 49 | 50 |
代表作 |
走れメロス、人間失格、斜陽 |
趣味嗜好 |
芥川龍之介との会話 |
人物紹介 |
「ふっふっふ、実は俺のファンなんでしょ」
明るいムードメーカーを演じてはいるが、本心は自分が大好きなナルシストでかまってちゃん。 よく上から目線で批評するが、媚びるときはとことん媚びることができる変わり身の早さを持つ。 往生際が悪く、都合が悪いことを指摘されても絶対に認めない。 見えない部分にもオシャレを意識しているようで上着で綺麗な柄が隠れていても満足している。 |
ステータス参考値 †

| 攻撃/防御/回避 |
Lv1 | 128/129/18 |
Lv60+開花38 | 296/297/130 |
Lv60+開花38+指環60 | 321/322/147 |
Lv60+開花38+指環60×2 | 346/347/164 |
※詳細は文豪の初期値と強化方法参照
全身画像 †

通常 | 潜書 |
 |  |
潜書 |
 |
耗弱 |
 |
衣装3「ウェイター風」 期間限定研究「特別指令ヲ達成セヨ」(2019)で入手
衣装5「湯上り衣装」 限定召装「烏ノ湯浴ミ」で入手
衣装16「パンクロック衣装」 限定召装「堕落への道」で入手
回想 †

回想数:18[有碍書:08 散策:03 食堂:01 誕生日:05 特別:01]
- カテゴリ別・図鑑順(回想内容はヘッダのリンク先で閲覧できます)
- 誕生日(6/19)
タイトル | 内容 | 実装年 |
誕生日 | おっ、俺という存在の記念すべき日を盛大に祝ってくれるって? なかなかいい趣向じゃん! | 2017 |
誕生日二 | 今日は俺の誕生日じゃん! ありがとう! こんなにおいしそうなケーキ用意してくれるなんて、やっぱり俺のファンなんでしょ? | 2020 |
誕生日三 | 今日は俺の誕生日だよ、わかってるじゃん! あとは、誕生日プレゼントとして芥川賞もほしいなー ……なんちゃって | 2021 |
誕生日四 | ただでさえ365日毎日主役の俺なのに、ますます輝いてしまう日が来ちゃったなー! 輝き過ぎて近寄りがたい? フッ……遠慮すんなよ、俺とアンタの仲じゃんか! ※ボイス無 | 2022 |
誕生日五 | こ、このケーキ、芥川先生が俺の為に……!? うわーっどうしよう、俺もう死んでもいい! いや生きる!!! 今日は人生最高の日だよ!! ※ボイス無 | 2023 |
- 誕生日特別回想(6/19)※ボイス無 【有償(2000帝国券)】
- 有碍書
回想の内容は、有碍書名のリンクから確認できます。
- 献立
回想の内容は、献立から確認できます。
曜日 | 時間帯 | 献立 | 対象文豪1 | 対象文豪2 |
水 | スペシャル | 饅頭 | 太宰治 | 森鴎外 |
手紙 †

差出人 | 内容 |
志賀直哉 | 太宰治様へ
お前が今も意見を変える気がないのは分かった、その向こう見ずで頭が固いところは相変わらずみたいだな だが俺は「売り言葉に買い言葉」するつもりはない、いい加減理解してくれないか
志賀直哉 |
森鴎外 | 太宰治様へ
申し訳ないが睡眠薬を処方することはできない、図書館からのお達しだ 思うに君は薬よりもまず安定した生活を送るほうがいいだろう 気が塞ぐ時には、君の好きな芥川の本でも読んで、安静にしておくことだ
森鴎外 |
川端康成 | 太宰治様へ
丁寧なお手紙ありがとうございます 相変わらずなのはその生活だけではな いようですね 念のため記しておきますが、私は 貴方の作についてはきちんと認めてい ますよ、その点だけは、誤解のないよ うにお願いしたいものです 刺されるのはごめんですから
川端康成 |
坂口安吾 | 太宰治様へ
まさか太宰失踪事件の再来にお目にかかれるとは思ってなかったよ 俺は今回はどうせ大して遠くには行けないとは思っていた、司書は頭を抱えていたがな やれやれ、「心の底から生きる」ほどアンタが堕落できるのはいつの日になるかな
坂口安吾 |
織田作之助 | 太宰治様へ
全く、太宰クンには嘘つかれへんな 悪いけど、心配には及ばんで 太宰クンこそ無理したらアカン 頑張りすぎて自殺しようとする癖をちゃんと直しや それはそうと、また飲みに行こうや カレーも食べたいことやしな
織田作之助 |
ボイス (CV:中村悠一) †

場面 | ボイス | 図鑑 |
ゲーム起動 | 文豪とアルケミスト、始まりだ! | ログイン |
出迎え | 今日は最高に気分爽快! やる気指数上昇中だ〜! | - |
出迎え (連続ログイン) | 今日も頑張るんだな? よし、走れメロス、走れ司書! | - |
有碍書初回浄化 (1冊目) | 俺は太宰治! この世に彗星の如く現れた天才小説家だ! | 有魂書一 |
有碍書初回浄化 (2冊目以降) | 俺は太宰治! 皆おなじみ、天才小説家だ! | 有魂書二 |
図書館 | なになに? 俺そんなにおもしろい? | 図書館一 |
芥川賞ほしい芥川賞ほしい芥川賞ほしい! よし、直訴だ!! | 図書館二 |
図書館(放置) | あれぇ? 俺、忘れられてる? | 図書館三 |
図書館 (「声」マス開放) | やっぱり俺のファンなんでしょ? いいよいいよ、分かってるからさ | - |
図書館 (季節限定) | 春 | 春! やっぱ花見だな! | - |
夏 | 夏! う〜ん、夏といえば熱海かな | - |
秋 | 秋! 俺としてはやっぱ、芸術の秋だな | - |
冬 | 冬! 冬は、雪だらけの故郷を思い出すなあ | - |
正月 | あけましておめでとう! 今年も俺の活躍を期待してくれよな! | - |
司書室 | 芥川先生、マジ男前じゃない? そう思わない? | 司書室一 |
騙される人より、騙す人が、数十倍苦しいさ | 司書室二 |
助手変更 | 俺が必要だって? 仕方ないなぁ! | 司書室三 |
衣装変更 | 俺くらいになると何を着てもかっこいいだろう? | 司書室四 |
研究 | 任務たっせぇー! | 研究一 |
購買 | お買い物ー! って……俺、金ないわ | 購買一 |
手紙 | 手紙はいいけど、俺の個人的ノートは絶対見んなよ! | 手紙 |
会派編成 | ふっふっふ、実は俺のファンなんでしょ | 結成一 |
有装書潜書開始 | いっちょ行ってきますか! | 有魂書四 |
有装(魂)書潜書完了 (助手時) | んん……? 何かが俺を呼んでる! | 有魂書三 |
文豪ノ途 | お? 更に俺を成長させちゃう? | 開花一 |
文豪ノ途 (能力開放時) | 俺がまた輝いちゃうな! | 開花二 |
散策・信頼度 | 詳細はこちら | - |
ボイス | 図鑑 |
いっちねーん、まだまだスタートラインだな | 一周年 |
おおー二周年か! いつもサンキューな! | 二周年 |
三年!? マジかよ、時間経つの早すぎじゃないか……!? | 三周年 |
ふふん、ここまでお前が成長できたのは俺の存在あってのことだな! 感謝してくれ! | 四周年 |
場面 | ボイス | 図鑑 |
出撃 (会派筆頭) | お? 俺の出番か? | 有碍書一 |
会敵 | この仕事、完璧にこなせるのは俺しかいないでしょ | 有碍書四 |
最終マス到達 | 裏切られた青年の姿……可哀想な奴ら | 有碍書三 |
攻撃 | いくぞ! せいっ! | - |
たぁっ! | - |
攻撃(指環装備) (反転) | 俺の魅力に惹かれてしまったようだな | 指環弓 |
攻撃(急所) | 弱っちい奴らだな! | 有碍書五 |
攻撃(耗弱・喪失) | すみません失礼しました! | - |
負傷 | いって! | - |
なんなんだよ!? | - |
負傷(耗弱・喪失) | ちょっ、それは……! | - |
耗弱 | 俺は駄目な奴だ……人間失格だ! | 有碍書六 |
喪失 | あぁ〜俺はもう駄目だ!死ぬしかない | 有碍書七 |
双筆神髄(通常) | やってやるぜ! | 有碍書十 |
双筆神髄(特殊) | 芥川龍之介、中原中也、坂口安吾、 織田作之助、檀一雄と発生(詳細はこちら) | - |
双筆神髄(耗弱) | どーぞー、やっちゃってくださーい | - |
筆殺奥義 | ふっざけんじゃねえぞ! バラすぞ! | - |
ウェーブ進行 (浄化完了) | 本当の人間失格……そらなぁ、お前らのことを言うんだよ | 有碍書八 |
MVP | へっへーん、さすが俺! | 有碍書九 |
帰還 (会派筆頭) | たっだいま〜! | 図書館四 |
※覚醒ノ指環獲得後に、図鑑に覚醒の姿のボイス項目が追加される
場面 | ボイス | 図鑑 |
指環獲得 | 俺は太宰治。この先も未来永劫皆に愛され続ける天才小説家さ! | 有魂書一 |
図書館 | 俺、以前にも増してカッコいいでしょ! このままじゃ図書館が俺のファンでいっぱいになっちゃうなぁ〜! | 図書館一 |
あぁ、芥川先生が俺の作品を読んでみたいって仰ってたんだよ! まさかまさかこれは……脈アリってやつ!? | 図書館二 |
今日は無頼派で飲むんだけど、いつも同じバーじゃ代わり映えしないよなぁ。たまには外にでも行くか? | 図書館三 |
図書館 (「声」マス解放) | 失っていい文学なんて、この世にありはしないんだ。もちろん、俺と芥川先生の作品以外だってな | - |
司書室 | 檀の作るカレー、マジ絶品なんだよ。あのオダサクでさえ唸らせるんだからなぁ | 司書室一 |
俺がいるおかげで、この平和が保たれているんだなぁ……もっと褒めてくれちゃってもいいんだぞ | 司書室二 |
助手・衣装変更 (覚醒の姿選択) | ますます磨きがかかっちゃったなぁ〜 | 司書室三 |
研究 | 任務完了! 俺、頑張った! | 研究一 |
購買 | 大丈夫! 今日はちゃーんと借りてきたからな | 購買一 |
手紙 | 手紙? まさか、ついに……芥川先生からお返事が!? | 手紙 |
会派編成 | ふふーん、期待には応えないとな | 結成一 |
有装書潜書開始 | さぁて、期待して待っててくれよ | 有魂書三 |
有装(魂)書潜書完了 (助手時) | よし、俺はいつでも準備万端だ | 有魂書ニ |
散策・信頼度 | 詳細はこちら | - |
※覚醒ノ指環獲得後に、図鑑に覚醒の姿のボイス項目が追加される
場面 | ボイス | 図鑑 |
出撃 (会派筆頭) | いつも通り、完璧にこなしてみせるからな! | 有碍書一 |
会敵 | 人の心を疑うのは、最も恥ずべき悪徳だ | 有碍書三 |
最終マス到達 | 絶望にだって、欺かれることはある! | 有碍書ニ |
攻撃 | お前は道化だ! | - |
踊れぇ! | - |
攻撃(急所) | ぶっとばーす! | 有碍書四 |
負傷 | ぬおっ!? | - |
くっそぉ! | - |
耗弱 | くそ……みんなの信頼に報いなきゃいけないってのに! | 有碍書五 |
双筆神髄 | よーし! 俺たちでやってみせるぞ! | 有碍書八 |
筆殺奥義 | お前の寂しさは、分かってるよ! | - |
ウェーブ進行 (浄化完了) | 笑われて笑われて、それでも俺は強くなるんだ! | 有碍書六 |
MVP | やーっぱり俺が一番だろう? 当然だな! | 有碍書七 |
帰還 (会派筆頭) | 今回も、ばーっちり活躍してきたぞ! | 図書館四 |
場面 | ボイス | 図鑑 |
補修(通常) | はぁ……なんも楽しくない | 補修一 |
食事 | 大丈夫だ、例の調味料は持参した! | 食堂一 |
アイテム入手 | おちゃのこさいさいってやつ? | 有碍書二 |
絶筆(反転) | 助けを求めてる声がする……。もしかして、俺自身……か……? | 絶筆 |
有魂書潜書 (招魂の栞汎用) | その研究を完成させるのに俺が絶対不可欠ってことなんだな? やれやれ、天才小説家ってのも楽じゃあないな! ※ボイス無 | - |
場面 | ボイス | 図鑑 |
助手変更・結成・ 研究・購買・食堂 | はぁー…… | - |
はぁ…… | - |
図書館 | もう嫌だ、俺は平和な余生を送るわ | 負傷一 |
うわぁぁ俺の恥ずかしい過去が脳裏に! | 負傷二 |
司書室 | 一体どうやったら、楽に華麗に死ねるもんかね…… | 負傷三 |
入水自殺って失敗しやすいしな | 負傷四 |
補修 | 死ぬときゃあ道連れだぜ……ぼっちは寂しいからな | 補修二 |
参加イベント †

ゲームにおいて †

- 芥川龍之介、泉鏡花と並び、最高レアリティの虹文豪の一人。
- 身につけている本の意匠は、『人間失格』(筑摩書房/昭和23年初版)の装丁を元にしていると思われる。
- 2019年5月1日に限定召装 忠心ノ相棒で指環が実装された。装備させると武器種が弓になる。
- 2022年11月1日に覚醒ノ指環が実装された。
- 2025年1月1日から、公式イラストレーター5名による新春イラストが1日1枚のペースで公式Xにて公開された。太宰治はトップバッター。(■)
元ネタ †

1909年(明治42年)6月19日 - 1948年(昭和23年)6月13日 青森県出身
- 「無頼派」を代表する小説家。本名は津島修治。
教科書でお馴染みの「走れメロス」を始め、今なお多くの人に愛読される多数の作品を世に出した。
波乱に満ちた私生活とも相まって退廃的な作品に焦点を当てられがちだが、「お伽草子」や「畜犬談」などユーモア溢れる著作も多い。
- 金木村(現・五所川原市)の大地主の家に、11人兄弟の10番目の6男として生まれる。幼い頃は秀才で知られたが、文学に傾倒する頃から学業不振となる。芥川龍之介、菊池寛、志賀直哉、室生犀星などの作品を愛読していた。また中学時代から友人達と同人誌を作っていた。
弘前高等学校を卒業後、1930年(昭和5年)東京帝国大学文学部仏文学科に入学。ただし仏文科を志したのは「無試験であったから」というのが大きな理由で、フランス語自体はできなかった。1935年(昭和10年)に退学するまでの間、小説家となるため井伏鱒二に弟子入りし、「思い出」「魚服記」などの作品を執筆。一方で私生活は女性との心中未遂を繰り返すなど不安定であった。
1935年(昭和10年)「逆行」が第一回芥川賞の候補となるが落選。続く第二回も落選となる。第三回では「過去に候補となった作家は選考対象外」という規定が設けられたため候補にもならなかった。同じ頃、腹膜炎の治療に用いられた鎮痛剤「パビナール」の中毒となり、佐藤春夫の紹介で入院治療を行なった。
1938年(昭和13年)井伏鱒二の紹介で結婚。その後は精神的にも安定し、「女生徒」「富嶽百景」「駆け込み訴え」「走れメロス」などの代表作を発表した。
戦後は「斜陽」などの作品で流行作家となったが、1948年(昭和23年)6月13日、玉川上水で愛人の山崎富栄と入水し死去。遺体は誕生日の6月19日に引き揚げられた。
- 芥川賞を渇望したのは賞金を借金返済にあてるため、また芥川龍之介への敬愛のためといわれている。
著書を学生時代から愛読しており、同じポーズで写真を撮る、芥川の名を書き連ねたノートが近年発見されるなど傾倒ぶりが窺える。
自殺を知った際は衝撃を受け、下宿にしばらく閉じこもっていたという。
- 第一回芥川賞の選考委員であった川端康成には私生活を「厭な雲あり」と評され、文芸誌上で「小鳥を飼い、舞踏を見るのがそんなに立派な生活なのか」と反撃する一幕もあった。とはいえ、後年川端は太宰の書いた「女生徒」を激賞しており、そこまで険悪な関係ではなかったと思われる(川端の評価により太宰への原稿依頼が激増している)。
- 太宰の「自殺」について
- 太宰を語る上で外せないのが自殺未遂と心中である。
1929年12月-カルモチン自殺未遂
1930年11月-カフェの女給・田部シメ子とカルモチン心中未遂(シメ子は死亡)
1935年3月-入社試験に落ち首吊り自殺未遂
1937年3月-最初の妻・初代とカルモチン心中未遂(共に生存。初代とは離別)
そして最期は1948年6月13日、愛人・山崎富栄と入水自殺。満38歳没。
遺体は誕生日である6月19日に引き揚げられた。この日は「桜桃忌」と呼ばれ、三鷹の墓所には多くの人が訪れる。
近年、出身地では「誕地には生誕を祝う祭の方がふさわしい」との遺族の要望により、生誕90周年を機に「太宰治生誕祭」へと名称が改められている。
- 2015年09月07日、太宰が芥川賞の選考委員を務める佐藤春夫へ宛てた手紙が3通見つかった。昭和10年から翌11年にかけて書かれたもので、実践女子大学の河野龍也准教授が、佐藤の遺族が保管していた資料の中から発見した。
このうち、昭和10年6月の日付があるものは太宰が初めて佐藤に送った手紙とみられる。佐藤からの作品の評価を伝え聞いた太宰は「うつかり気をゆるめたらバンザイが口から出さうで、たまらないのです」と喜びを綴っている。
また、昭和11年1月の手紙は長さ4m余りの巻紙に書かれている。前年に行われた第一回芥川賞の選考会で作品が候補になったものの選ばれなかったことを受けて、「こんどの芥川賞も私のまへを素通りするやうでございましたなら、私は再び五里霧中にさまよはなければなりません」「私を忘れないで下さい」「いのちをおまかせ申しあげます」と自分の作品を選ぶよう懇願する内容となっている。
※参考「NHK「かぶん」ブログ」
- 更には10mに及ぶ手紙も送っていた。内容は、第三回芥川賞後に太宰が佐藤への妄想混じりの恨みつらみを作品「創世記」内でぶちまけ、それを読み信じた者も多くいて佐藤を怒らせた事に対する謝罪。(その後佐藤は「小説芥川賞」で反論、太宰も「HUMAN LOST」を発表するなど応酬した)
- 「偉くないひと、二、三人見せられ、やっぱり佐藤さんひとり 図抜けて偉いなと思って、うれしく、自動車にゆられゆられ 泣いたこと、うれし泣きした一夜でございます、私はこのような私の状態を「母の心」とこっそり呼んでいる」「私も、先生のこと、日本で一番よい人と思う。十万、百万の人が何と言おうとてんから聞こえぬ」「佐藤さんも それゆえどうぞ、太宰についての、これと定まった鋳型、つくることお待ちください、だんだんはっきりいたします」など。
- 4mの手紙は一度下書きを用意してから清書したのか、誤字脱字や墨の掠れや滲みがほとんど無かったのに対し、10mの手紙は誤字を塗りつぶした跡があったり、文章が錯乱気味だったりした。
これらの他にも太宰は佐藤に宛てて多くの手紙を書いている。
- 司書室の「騙される人より、騙す人が、数十倍苦しいさ」は、小説「かすかな声」の中の一文「だまされる人よりも、だます人のほうが、数十倍苦しいさ。地獄に堕ちるのだからね」から。
- 食堂の「例の調味料」とは「味の素」のこと。何にでも振りかけていたといわれるほどで、近年ではそのエピソードが商品の広告にもなった。
- 「HUMAN LOST」には「筋子に味の素の雪きらきら降らせ、納豆に、青のり、と、からし、添えて在れば、他には何も不足なかった」という一節があり、上記の広告にも引用された。
また、檀一雄の「小説 太宰治」には「鮭缶が丼の中にあけられた。太宰はその上に無闇と味の素を振りかけている。『僕がね、絶対、確信を持てるのは味の素だけなんだ』」とある。同じく檀一雄による「友人としての太宰治」にも、食に関して冗談交じりではあるが「何よりも味の素だとか、地上で信じていいものは味の素だけだとか……」という旨の発言をしていた様子が記されている。
- ゲーム内の内装「太宰治の本棚」には、発売当初(1910年頃)の味の素らしき瓶が並んでいる。
- 文豪入替時の「ふっふっふ、実は俺のファンなんでしょ」は、三島由紀夫との応酬からか。
- 三島と太宰が亀井勝一郎を囲む会合に出席した際、三島は「僕は太宰さんの文学はきらいなんです」と「ニヤニヤしながら」発言し、これに対して太宰は虚をつかれたような表情をして誰へ言うともなく「そんなことを言ったって、こうして来てるんだから、やっぱり好きなんだよな。なあ、やっぱり好きなんだ」と答えた、と三島は述懐している。
しかし、その場に居合わせた野原一夫によれば、三島は「能面のように無表情」で発言し、太宰は三島の発言に対して「きらいなら、来なけりゃいいじゃねえか」と吐き捨てるように言って顔をそむけたという。
- 最終マス到達時の「裏切られた青年の姿……可哀想な奴ら」は、小説「津軽」の中の一文「大人とは、裏切られた青年の姿である」からか。
- 筆殺奥義で「バラすぞ!」というのは、太宰の趣味が鶏の解体であったことからか。
- 「三羽烏アタック」は、太宰、織田作、安吾の三名が無頼派の代表格(=三羽烏)であったことからと思われる。
...
- 回想内の「アンタは結局、自己陶酔がチラチラするだけのヘタレな真っ当人間なんだから諦めてコメディアンになりきれよ、中途半端に恥ずかしがるなって」は、坂口安吾「不良少年とキリスト」の「太宰は、M・C、マイ・コメジアン、を自称しながら、どうしても、コメジアンになりきることが、できなかった。」から。
...
- 回想で触れられた「バーでの扱い」は、銀座のバー「ルパン」で撮影された写真の件か。
- 1946年(昭和21年)、写真家の林忠彦が織田作之助の写真を撮っていたところ、酔った太宰が「おい、俺も撮れよ。織田作ばっかり撮ってないで、俺も撮れよ」と絡み撮影をせがんだという。
「ついで」で撮られた一枚だが、太宰の死の数年前に撮られたこともあって注文が相次ぎ、林の代表作となった。
- 写真の太宰はネクタイをしめた洋装で、椅子の上で胡坐をかいている。
- 「ルパン」は永井荷風、川端康成、林芙美子、坂口安吾など数多の文豪が通った老舗。なお現在(2017年)も営業している。
...
- 太宰が21歳の頃(昭和5年)から師事しており、生涯を通じて親交があった。借金、入院、縁談など生活の世話も井伏から受けている。
- ちなみに井伏の師・佐藤には、第一回芥川賞後(昭和10年)に太宰が山岸外史に連れられて佐藤を訪問したことを機に師事している。井伏の紹介ではない。
- 回想の台詞は太宰が「井伏鱒二選集」(筑摩書房・昭和23年)の編集に携わったうちの第1巻後記から。
「当時、北の端の青森の中学一年生だった私は、それを読んで、坐っておられなかったくらいに興奮した。それは、「山椒魚」という作品であった。」
「(前略)殊にその作家同士が、ほとんど親戚同士みたいな近い交際をしている場合、甚だ微妙な、それこそ飛石伝いにひょいひょい飛んで、庭のやわらかな苔を踏まないように気をつけるみたいな心遣いが必要なもので、正面切った井伏鱒二論は、私は永遠にしないつもりなのだ。出来ないのではなくて、しないのである。」
...
- 既述の通り太宰は芥川を強く尊敬しており、また芥川賞の受賞を強く願っていた。
- 回想内の「赤にすごいなんというかコダワリがございまして!」は、小説「走れメロス」において「斜陽の赤い光」「緋のマント」など赤色が効果的に使われているためか。
...
- 太宰が書いたという「偽悪趣味の気取った年寄り」とは、「女生徒」の「濹東綺譚」についての記述によるもの。
- 「女生徒」は太宰のファンであった有明淑の日記を下敷きにした作品。女性的な「下着の刺繍」のくだりに驚かされた人も多いだろうが、これも日記の一節である。「濹東綺譚」については太宰が書き加えた。
- 回想によると批判的な文章を書いたようにも思われるが(「ところどころ作者の気取りが目について、それがなんだか、やっぱり古い、たよりなさを感じさせるのだ。」等の記述が見られる)、絶賛こそしていないものの「この濹東綺譚には、寂しさのある動かない強さが在る。私は、好きだ」と締めくくるなど一定の評価をしていることが窺える。
...
- ゲーム内で中原が太宰を「モモノハナ野郎」と呼ぶのは、酒癖の悪い中原が酒席で「お前は何の花が好きなんだい」と太宰に絡んだ際「モ、モ、ノ、ハ、ナ」と泣き出しそうな声で太宰が答え、「チエッ、だからおめえは」と中原がこき下ろした、というエピソードから。ちなみにこの時は他に檀一雄と草野心平が同席しており、最後は4人で乱闘になったという。
- 太宰は中原を尊敬しつつも人間性を嫌っており、親友の山岸外史に「ナメクジみたいにてらてらした奴で、とてもつきあえた代物じゃない」と語っていた。
だが後に中原が没してからは、檀一雄に「死んで見ると、やっぱり中原だ、ねえ。段違いだ。立原は死んで天才ということになっているが、君どう思う?皆目つまらねえ」と語ったという。
...
- 回想内の太宰の台詞は、太宰の織田への追悼文「織田君の死」から。
- 太宰、坂口、織田の三人が一堂に会したのは、昭和21年11月22日の実業之日本社主催の座談会と、この3日後の25日、改造社主催で行われた鼎談の二度だけだった。(バー「ルパン」での写真のエピソードは25日の座談会の後とのこと)
実業之日本社主催の座談会では、織田作之助が一時間ほど遅刻し、太宰治と坂口安吾とは、座談会開始以前にすでに酩酊していたという。
- 座談会の模様は『現代小説を語る』(実業之日本社主催)『歓楽極まりて哀情多し』(改造社主催)としてそれぞれ掲載された。
...
- 回想内の「う……俺、先生のこと悪人呼ばわりしてた気がしたんです」は、太宰治が1948年(昭和23年)、井伏への訣別の思いを手帳に書き、その中で「悪人」との言葉を使っていること。また、同年の心中の際に書き遺していた文面に「井伏さんは悪人です」とあることから。
...
- 鴎外は「饅頭茶漬け」が好きだったと長女・森茉莉のエッセイ『貧乏サヴァラン』、次女・小堀杏奴の『晩年の父』に書かれている。
- 「つめの白い清潔(きれい)な手でそれを四つに割り、その一つを御飯の上にのせ、煎茶をかけてたべるのである。」
「父とたべた想い出もあるが、支那のお菓子のようだったり、淡白(あっさり)した、渋いお汁粉のようだったり、どっちも美味しい。」(参照:森茉莉『貧乏サヴァラン』)
- 回想内の太宰の「何って、味の素だけど……あ! 茶漬けにも合うかもしれないですよ?」は、檀一雄「小説 太宰治」の「鮭缶が丼の中にあけられた。太宰はその上に無闇と味の素を振りかけている。『僕がね、絶対、確信を持てるのは味の素だけなんだ』」などの味の素に関するエピソードから。
- 味の素の広告でも「『偉人の食卓』太宰治篇 2011年」に太宰が使われている。
...
- 手紙内の「だが俺は『売り言葉に買い言葉』するつもりはない」は、太宰治が『如是我聞』で志賀への批判をし、「売り言葉に買い言葉、いくらでも書くつもり」と文句を締めくくったことから。
- 長篇小説「津軽」で太宰から批判(名指しではないが「日本の或る五十年配の作家」「神様」とあり志賀であることは明白)されたことを受け、雑誌の座談会で中村眞一郎や佐々木基一を相手に太宰を酷評。貴族社会をよく知る志賀から「斜陽」に登場する貴族の娘の言葉遣いが山出しの女中のようで閉口した、もう少し真面目にやったらよかろう云々とこき下ろされたことに逆上した太宰は、最晩年の連載評論「如是我聞」で志賀に反撃した。当時、文士が志賀に逆らうということは事実上の文壇追放を意味していたと言われるが、代表作「暗夜行路」や本人の人柄を痛烈に批判。「芥川の苦悩がまるで解っていない」などと評した。
- 太宰の死後、1948年8月15日に志賀は「太宰治の死」と題する一文を草し、「私は太宰君が私に反感を持つてゐる事を知つてゐたから、自然、多少は悪意を持つた言葉になつた」と「津軽」の件で太宰に腹を立てていたことを認め、「太宰君が心身共に、それ程衰へてゐる人だといふ事を知つてゐれば、もう少し云ひようがあつたと、今は残念に思つてゐる」と自分の対応が大人げなかったことを詫びている。手紙で歩み寄る姿勢を見せているのはこのためだろう。
...
- 手紙内の「申し訳ないが睡眠薬を処方することはできない」は、太宰が睡眠薬のカルモチンを使用した自殺未遂を何度も起こしていたことから。
- 森鴎外と太宰治の墓は、三鷹の禅林寺の墓地で斜め向かいの位置にある。
太宰は「花吹雪」において「どういうわけで、鴎外の墓が、こんな東京府下の三鷹町にあるのか、私にはわからない。けれども、ここの墓地は清潔で、鴎外の文章の片影がある。私の汚い骨も、こんな小奇麗な墓地の片隅に埋められたら、死後の救いがあるかも知れないと、ひそかに甘い空想をした日も無いではなかったが、今はもう、気持ちが畏縮してしまって、そんな空想など雲散霧消した。私には、そんな資格が無い。立派な口髭を生やしながら、酔漢を相手に敢然と格闘して縁先から墜落したほどの豪傑と、同じ墓地に眠る資格は私に無い。」などと書いている。
...
- 手紙内の「念のため記しておきますが、私は貴方の作についてはきちんと認めていますよ」は、第一回芥川賞を受賞できなかった太宰に対し、川端が「芥川龍之介賞選評第一回昭和十年上半期」において「なるほど『道化の華』の方が作者の生活や文学観を一杯に盛つてゐるが、私見によれば、作者目下の生活に嫌な雲ありて、才能の素直に発せざる憾みがあつた」と書いたことから。
- これに対し太宰は「川端康成へ」にて「おたがいに下手な嘘はつかないことにしよう。私はあなたの文章を本屋の店頭で読み、たいへん不愉快であった。これでみると、まるであなたひとりで芥川賞をきめたように思われます。これは、あなたの文章ではない。きっと誰かに書かされた文章にちがいない。しかもあなたはそれをあらわに見せつけようと努力さえしている。」などと書いている。
- 手紙内の「刺されるのはごめんですから」は、太宰が「川端康成へ」で「小鳥を飼い、舞踏を見るのがそんなに立派な生活なのか。刺す。そうも思った。大悪党だと思った。」と書いているため。
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- 手紙内の「太宰失踪事件」は、太宰が昭和23年6月13日から行方不明になり(実際はこの日に入水)、6日後の6月19日に遺体が発見されたことを指すと思われる。
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