基本情報 †

No.016 | 名前 |
 | 室生犀星 (むろお さいせい) |
誕生日 | 派閥 |
8月1日 | 北原一門 |
レアリティ | 精神 | 武器 | 文学傾向 |
銀 | やや安定 | 銃 / 刃 | 詩歌・純文学 |
ステータス (初期値) |
技術 | 天才 | 美 | 主題 | 真実 |
47 | 44 | 46 | 46 | 45 |
代表作 |
抒情小曲集、愛の詩集 |
趣味嗜好 |
近所の猫と戯れること |
人物紹介 |
「野生児の俺の本領発揮ってね!」
故郷の金沢を想い愛郷の詩を詠う詩人。 自然育ちの野生児を自称するだけあって何者にも縛られることの無い自由奔放さを持つ反面、 容姿に気を使うマメなところも覗かせる。 萩原朔太郎とは本人曰く「二魂一体」の親友。彼を泣かす者はたとえ誰であろうと許さない。 身長が低いことがコンプレックスらしい。 |
ステータス参考値 †

| 攻撃/防御/回避 |
Lv1 | 127/127/18 |
Lv60+開花38 | 295/295/130 |
Lv60+開花38+指環60 | 320/320/147 |
※詳細は文豪の初期値と強化方法参照
全身画像 †

通常 | 潜書 |
 |  |
潜書 |
 |
耗弱 |
 |
衣装6「猫ノ町衣装」 限定召装「猫町ノ幻燈」で入手
衣装7「聖夜の衣装」 限定召装「聖夜ノ市場」で入手
衣装16「バードウォッチング衣装」 限定召装「春麗ら鳥見会」で入手
回想 †

回想数:15[有碍書:06 散策:01 食堂:02 誕生日:05 特別:01]
- カテゴリ別・図鑑順(回想内容はヘッダのリンク先で閲覧できます)
- 誕生日(8/1)
タイトル | 内容 | 実装年 |
誕生日 | 甘い良い匂いがすると思ったら……そっか、誕生日だったか ははっ、これはお礼の手紙を書かないといけないな! | 2017 |
誕生日二 | おいしそうなケーキだな! 今日は俺の誕生日だったか、忘れてた、ありがとな! | 2020 |
誕生日三 | 俺のためにケーキ用意してくれたのか!? ありがとな! あ、そうだ、朔も呼んできて良いか? みんなで食べたほうが楽しいからな | 2021 |
誕生日四 | 今更改まった事はしなくていいって朔に言ったんだが、もう準備してるって押し切られて 連れてこられちまった。へへっ、盛大に祝われるのは照れ臭いが……嬉しいもんだな ※ボイス無 | 2022 |
誕生日五 | そうか、今日は俺の誕生日か。すっかり忘れてたよ 俺が忘れても、君はずっと覚えていてくれるんだな。ありがとう、嬉しいよ ※ボイス無 | 2023 |
- 誕生日特別回想(8/1)※ボイス無 【有償(2000帝国券)】
- 有碍書
回想の内容は、有碍書名のリンクから確認できます。
手紙 †

差出人 | 内容 |
芥川龍之介 | 室生犀星様へ
犀星、本当に君は相変わらずだね 僕と真反対の性質だけれど、その表裏の無い純粋さこそが君を尊敬させるところでもあるんだ そんなことを言うと、君はまた椅子を振り回すくらい怒るのかもしれないけどね
芥川龍之介 |
北原白秋 一 | 室生犀星様へ
君の新しい詩を読んだよ うん、前よりは良くなったんじゃないかな
朔太郎くんが好きそうな詩だね またできたら見せに来るといいよ
北原白秋 |
北原白秋 二 | 室生犀星様へ
美味しいカステラをありがとう 君の筆まめで気遣いが行き届いたところは僕も見習いたいところだね
カステラの黄なるやはらみ新らしき 味ひもよし春の暮れゆく
北原白秋 |
堀辰雄 | 室生犀星様へ
お元気ですか、僕はとても元気です 実は最近、室生さんの小説を読み返しているんです、室生さんの詩ももちろん好きですが、僕はあの詩的な小説もやはり好きです
追伸 また芥川さんと一緒に、お茶を飲みたいですね
堀辰雄 |
中野重治 | 室生犀星様
久しぶりの手紙です、先月植えた苗木もかなり大きくなりましたね この間も手入れをしているのを見かけました、犀さんが中庭を芸術的にしていくのをみんな楽しみにしています
またお邪魔しに行きます
中野重治 |
ボイス (CV:逢坂良太) †

場面 | ボイス | 図鑑 |
ゲーム起動 | 始まるぞ、気合入れていくか! | ログイン |
出迎え | よっ! 俺にできる事があったら、なんでも言ってくれよ? | - |
出迎え (連続ログイン) | 待ってたぜ。今日もお仕事頑張ろうな! | - |
有碍書初回浄化 (1冊目) | 金沢の詩人、室生犀星だ。言っておくけど、これでも成人しているからな! | 有魂書一 |
有碍書初回浄化 (2冊目以降) | 金沢の詩人、室生犀星だ。これでも成人しているからな!何度でも言うぞ! | 有魂書二 |
図書館 | 晴れの日には芝生に寝転がって、ぼうっと空を眺めていたいよなあ | 図書館一 |
故郷っていうのは、離れてこそ良さがわかるんだよなっ | 図書館二 |
図書館(放置) | 図書館の匂いってのは、いい匂いだな | 図書館三 |
図書館 (「声」マス開放) | 朔を泣かす奴は許さんぞ、絶対にな | - |
図書館 (季節限定) | 春 | あくびをすれば、木の芽(このめ)吹くってな | - |
夏 | つうつうと啼く ものいへぬ虫けらものの悲しさに | - |
秋 | 秋はしづかに手をあげ 秋はしづかに歩みくる | - |
冬 | 山や野や街や家家を包む 故郷の雪 | - |
正月 | 新年の山重なりて 雪ばかり……俺の故郷の正月さ、今年もよろしくな | - |
司書室 | 郷愁ってのはホームシックなんて言葉で片づけるものじゃない、わかるだろ? | 司書室一 |
小説もたくさん書いたが、結局のところ俺は詩人なんだろうな | 司書室二 |
助手変更 | 学の無い俺に務まるかな | 司書室三 |
衣装変更 | きまってるか? 見た目にはこだわりがあるぞ | 司書室四 |
研究 | ちゃんと給料が貰えるのはありがたいな | 研究一 |
購買 | 手紙の封筒がきれたんだが、買ってくれるか? | 購買一 |
手紙 | あの人に、手紙でも出しておくか | 手紙 |
会派編成 | たまには兼六への遠征も考えてくれねえかなぁ | 結成一 |
有装書潜書開始 | 仲間を連れてくるぜ、犀川の桜並木を見せてやりたいからな | 有魂書四 |
有装(魂)書潜書完了 (助手時) | お、仕事終わったみたいだぞ | 有魂書三 |
文豪ノ途 | 不思議な匂いのする本だなぁ | 開花一 |
文豪ノ途 (能力開放時) | ついでに身長も伸ばしてくれ! | 開花二 |
散策・信頼度 | 詳細はこちら | - |
ボイス | 図鑑 |
一年経ったわけだが、まだまだ気を抜くなよ | 一周年 |
やったぜ二周年! これからもしっかり頑張っていくぞ | 二周年 |
三周年記念だとさ。いやぁ、これだけ時間が経ってたら、俺が成人だって事は、あー……流石に分かって貰えてるよな? | 三周年 |
とりあえず今日はおめでとうって、それだけ言わせてくれ! | 四周年 |
場面 | ボイス | 図鑑 |
出撃 (会派筆頭) | きな臭いな……まあ仕方ない、行くか | 有碍書一 |
会敵 | やっと出会った生き物がこれか……うーん | 有碍書四 |
最終マス到達 | うーん……可愛げが無ぇ、俺にとっては苦手なタイプ | 有碍書三 |
攻撃 | くらえ! | - |
ほらよ、がら空きだ! | - |
攻撃(指環装備) (反転) | いいかげんにしろっ! | 指環刃 |
攻撃(急所) | ああ あんずよ花着け! | 有碍書五 |
攻撃(耗弱・喪失) | きな臭いな…… | - |
負傷 | いててててててっ | - |
ほらほら、落ち着けって | - |
負傷(耗弱・喪失) | 痛い痛い! | - |
耗弱 | この程度、驚くことでもないな | 有碍書六 |
喪失 | どんな状況にあっても、死という決断は、まだなんだ…… | 有碍書七 |
双筆神髄(通常) | 後ろは任せろ! | 有碍書十 |
双筆神髄(特殊) | 萩原朔太郎、北原白秋、織田作之助、中野重治と発生(詳細はこちら) | - |
双筆神髄(耗弱) | 前は頼む | - |
筆殺奥義 | ちょっとキレちまったよ……! | - |
ウェーブ進行 (浄化完了) | 田舎者だって舐めてもらっては困るぜ | 有碍書八 |
MVP | 野生児の俺の本領発揮ってね! | 有碍書九 |
帰還 (会派筆頭) | やっと猫とのじゃれあいに専念できる | 図書館四 |
※覚醒ノ指環獲得後に、図鑑に覚醒の姿のボイス項目が追加される
場面 | ボイス | 図鑑 |
指環獲得 | 金沢の詩人、室生犀星だ。戻ってきたよ。ここが第二の故郷だからな | 有魂書一 |
図書館 | なんでもないことも、振り返ってみると、自分の大事な一部になっているものなんだよなあ | 図書館一 |
芥川のヤツ、少しは自分で身綺麗にするようになったよ。覚えさせるのに苦労した | 図書館二 |
朔、今では前向きに、人の輪に加わろうと頑張ってる。ちょっと寂しいけど、自分のことみたいに嬉しいよ | 図書館三 |
図書館 (「声」マス解放) | 織田君の前だと見栄を張ってしまうんだ 先輩としてカッコよく見られたい気持ちがあるんだよなぁ | - |
司書室 | やっぱり白さんは白さんだ。いつも俺の知らない先にいる | 司書室一 |
君は仕事だけじゃなく、研究も頑張っているな。学のない俺は、難しいことは解らないが、尊敬するよ | 司書室二 |
助手・衣装変更 (覚醒の姿選択) | カッコイイのを選んでくれよな! | 司書室三 |
研究 | なんか難しそうなことやってるなあ…… | 研究一 |
購買 | おっ、羊羹置いてるか? | 購買一 |
手紙 | 心が篭ってれば、字なんて気にしなくていいんだよ | 手紙 |
会派編成 | よっしゃ、任せとけ! | 結成一 |
有装書潜書開始 | オレが連れてくるから、任せとけ! | 有魂書三 |
有装(魂)書潜書完了 (助手時) | 終わったみたいだ。見に行こうぜ | 有魂書ニ |
散策・信頼度 | 詳細はこちら | - |
※覚醒ノ指環獲得後に、図鑑に覚醒の姿のボイス項目が追加される
場面 | ボイス | 図鑑 |
出撃 (会派筆頭) | 濁った匂いがするな…… | 有碍書一 |
会敵 | 野生児の力、見せてやるよ! | 有碍書三 |
最終マス到達 | ふてぶてしいな、オマエ | 有碍書ニ |
攻撃 | 隙だらけだぞ! | - |
ここだっ! | - |
攻撃(急所) | そんな魂じゃ、詩はオマエに囁かないぞ! | 有碍書四 |
負傷 | 可愛げがねぇなぁ! | - |
この野郎……! | - |
耗弱 | 死ぬのは、詠い疲れる時だけだ | 有碍書五 |
双筆神髄 | 一緒に行くぞ! | 有碍書八 |
筆殺奥義 | 人人の心ごころのなよらかならむことを | - |
ウェーブ進行 (浄化完了) | へへっ、ざっとこんなもんよ! | 有碍書六 |
MVP | これが金沢生まれの力だ! | 有碍書七 |
帰還 (会派筆頭) | ハァ……猫に癒されに行くか! | 図書館四 |
場面 | ボイス | 図鑑 |
補修(通常) | ちょっと外の景色を見て癒やされてくるよ | 補修一 |
食事 | 仕事の後の飯はうまいな! | 食堂一 |
アイテム入手 | 野生の勘ってやつだな | 有碍書二 |
絶筆(反転) | 黄泉の国では、庭で母と歩けるかな…… | 絶筆 |
有魂書潜書 (招魂の栞汎用) | 新しい仲間は話の判るやつだとありがたいが……そいつ、どんなやつなんだ? あ、朔をいじめる奴だとぶっとばすぞ!先に言っておくからな! ※ボイス無 | - |
場面 | ボイス | 図鑑 |
助手変更・結成・ 研究・購買・食堂 | はあ…… | - |
ふう…… | - |
図書館 | 学は無くとも文学は出来るはずだ、馬鹿にするな! | 負傷一 |
はあ……駄目だなぁ。われ筆をとることを憂しとなす…… | 負傷二 |
司書室 | ふるさとは遠きにありて思ふもの そして悲しくうたふもの | 負傷三 |
つねに狭小なる人生に住めり、その人生の荒涼の中に呻吟せり | 負傷四 |
補修 | へこんだ気持ちも詩になるが、あまり続けるもんじゃないな | 補修二 |
参加イベント †

ゲームにおいて †

- 胸元と腰に杏をかたどったような装飾をつけている。モチーフは代表作の小説「杏っ子」からと思われる。
- 手にしている本の意匠は、『抒情小曲集』(四季社/昭和9年)の装丁を元にしていると思われる。(通常版は白と橙ニ色使いのカバー、特装版はカバーが白地の箔散らし料紙で本体の色が橙となっている。)
- 2019年10月11日に限定召装 中秋ノ読書会で指環が実装された。装備させると武器種が刃になる。
- 指環で実装された刃の意匠は、小説「蜜のあわれ」をモチーフにしていると思われる。
- 2024年8月2日に覚醒ノ指環が実装された。
- 文豪ラフ画紹介:室生犀星の覚醒の姿のラフ画。(■)
元ネタ †

1889年(明治22年)8月1日 - 1962年(昭和37年)3月26日 石川県出身
- 詩人、小説家。幼少時から辛酸に満ちた生活を送ったが、東京の雑誌に詩を投稿し、みとめられて上京。北原白秋・萩原朔太郎・山村暮鳥らを知り、作家生活にはいる。「愛の詩集」「抒情小曲集」で詩壇にその地位を確立。のち小説家としても活躍し、庶民の感情・生活などを独特の筆致でリアルに描いた。
(コトバンク 精選版 日本国語大辞典「室生犀星」、旺文社日本史事典 三訂版「室生犀星」から引用・要約)
- 姓の読み方には「むろう」と「むろお」があり、本人も両方用いている。室生犀星記念館では「むろお」を正式とするが、「むろお」の使用を強制するものではないとしている。
- 1913(大正2)年の春、北原白秋の雑誌『朱欒(ザムボア)』に「小景異情」が掲載された際、それを見た萩原朔太郎が手紙を寄せた。初対面の印象こそお互い期待外れだったものの、それ以来萩原とは親交を深めていった。1年後に犀星・朔太郎・山村暮鳥の3人で人魚詩社を設立している。また萩原朔太郎、大手拓次と共に「白秋門下三羽烏」と称された。
1916(大正5)年に田端へ転居し、同じ田端に住んでいた芥川龍之介らと親交を深めた。
何度か転居し、昭和3年に転出。その間、大正14年には萩原朔太郎も8ヶ月ほど田端に住んでいたことがある。
1919(大正8)年より小説を発表し始める。以降、次第に小説家としての活動が中心となっていったが、並行して詩も書き、詩集の出版もしていた。
生前最後の作品は「老いたるえびのうた」という詩である。
- 人物紹介で萩原朔太郎との関係を「本人曰く、二魂一体」と書かれているのは、『愛の詩集』の中の一篇「萩原に与へたる詩」の「君のいふやうに二魂一体だ」から。
- 面倒見が良い性格。萩原朔太郎との関係が有名だが、関東大震災の際、パニックになっている芥川龍之介に支援物資を届けに走ったり、森鴎外の娘・茉莉の困窮した生活を見て涙し、援助したなどとエピソードに事欠かない。
- かなりの愛猫家。飼うならしっぽの長い猫に限る、家具を傷つけられたら困るから子猫はダメ……と言いながらも結局飼ったらメロメロになっている。
愛猫ジイノとの火鉢を挟んだツーショット写真は有名。
- 台詞の元ネタについて
- 春季限定の「あくびをすれば、木の芽(このめ)吹くってな」は詩集『抒情小曲集』の中の一篇「木の芽」の「あくびをすれば 木の芽吹く」から。
- 夏季限定の「つうつうと啼く ものいへぬ虫けらものの悲しさに」は詩集『抒情小曲集』の中の一篇「夏の朝」の一節から。
- 秋季限定の「秋はしづかに手をあげ 秋はしづかに歩みくる」は、詩集『抒情小曲集』の中の一篇「月草」の冒頭部分から。
- 冬季限定の「山や野や街や家家を包む、故郷の雪」は、詩集『抒情小曲集』の自序に書かれた「十一月初旬のしぐれは日を追うて霙となつてそして美しい雪となり山や野や街や家家を包んだ。」という一文から。
- 正月限定の「新年の山重なりて雪ばかり」は『室生犀星句集・魚眠洞全句』所収。
- 文豪入替の「たまには兼六への遠征も考えてくれねえかなぁ」は室生犀星の生まれ育った石川県金沢市の兼六園を指している。
- 戦闘時の会敵の「やっと出会った生き物がこれか……うーん」は『動物詩集』など生き物についての詩を多く書いていることからか。
- 攻撃急所時の「ああ あんずよ花着け」という台詞は、詩集『抒情小曲集』の中の一篇「小景異情」の「その六」末尾部分から。この詩は犀川畔にある室生犀星文学碑にも刻まれている。
- 有魂書潜書開始の「仲間を連れてくるぜ、犀川の桜並木を見せてやりたいからな」は、室生犀星の生まれ育った石川県金沢市の犀川を指している。
- 図書館の「われ筆をとることを憂しとなす」は、詩集『忘春詩集』の中の一篇「筆硯に」の冒頭部分から。
- 司書室の「つねに狭小なる人生に住めり、その人生の荒涼の中に呻吟せり」は、詩集『鶴』の中の一篇「切なき思ひぞ知る」の一節から。
- 司書室の「ふるさとは遠きにありて思ふもの そして悲しくうたふもの」は、詩集『抒情小曲集』の中の一篇「小景異情」の「その二」冒頭部分から。
...
- 回想内の「自分は何度学校に行っても退学ばっかりだし」という萩原朔太郎の台詞は彼の「前橋中学で一度、旧制五高、六高でもそれぞれ落第、慶應大学には二度入学しその二度とも短期間で退学」という経歴から。
- いずれも鋭い感受性に伴う倦怠感に原因があったという。
- 二人の出逢いは、萩原朔太郎が北原白秋の雑誌『朱欒』に掲載された室生犀星の詩を読み、手紙を送ったことに始まる。
- 北原白秋は『愛の詩集のはじめに』(室生犀星『愛の詩集』に寄せた序文)で「君と萩原君とはまことに霊肉相通じた芸術的双生児である。その何物にも代へ難い愛情、激烈なる相互の崇敬感激、之を二魂一体と君等は云ふ。」と書いている。
...
- 回想内の「君の書く字の事さ どうも君くらい原稿の字の拙(つたな)い男はない あて字だらけでみみずの赤ん坊のようでまるで読めなかったよ」と「字は字になってはいないが、詩は詩になっていたからね 故郷の郷も碌(ろく)に書けないくせにね」は、室生犀星の『我が愛する詩人の伝記』の「酒席ではあったが白秋はひときは真面目な顔附で、どうも君くらゐ原稿の字の拙い男はない、あて字だらけでみみずの赤ん坊のやうでまるで読めなかつたと彼は微笑つて言つた。では何故掲せたのだときくと、字は字になつてゐないが詩は詩になつてゐたからだ、故郷の郷といふ字も碌にかけない男だと、彼は妙な愛情で私の字の拙いことを心から罵つてくれた。」から。
- 同回想内の「イヤだよ、犀星くんや朔太郎くんは僕の弟子と言っているけど〜」との弟子についての言及は、室生犀星の『我が愛する詩人の伝記』の「白秋も生前にはこの二人(朔太郎と犀星)を弟子なんぞと言うには、息子が大きくなりすぎているのであれはあれの好き勝手にさせて置けばいいんだよ、と弟子とは呼んでくれなかった。」からか。
...
- 回想内の芥川賞のエピソードは、昭和15年に織田作之助の『俗臭』が室生犀星の推薦によって芥川賞候補作になったことから。
...
- 二人の出逢いは、大正12年に関東大震災の影響で金沢で避難生活を送っていた室生犀星を中野重治が訪ねたことに始まる。以後、中野重治は室生犀星に師事した。
- 室生犀星は『交友録より』で中野重治のことを「殆ど、中野は仕事の方面のことなどを話したことがない、話したつて僕のやうな人間にわからぬと思ふのであらう。平凡な茶話、少しも気障でない人。」としている。
- 回想内で小さな虫についての話をしているのは、室生犀星の『幼年時代』の「私はだんだん地蔵さんの附近に存在する昆虫を殺すことをしなくなった。それがだんだん長じて街路でも生きものを踏むことがなく、無益に生命をとらなくなっていた。」からか。
...
- 芥川龍之介と室生犀星はどちらも田端に住んでいた時期があり、親交も厚かった。
- 回想内の「こら芥川!」は芥川の『出来上った人』の「或はこれも室生の為に「こりゃ」と叱られるものかも知れない。」からか。
- 同回想内の「風呂に入れ。昨日入らなかっただろ」は芥川が大の風呂嫌いであったことから。
...
- 回想内の「犀はキレると椅子を振り回したりで手を付けられなくなるんです……」は、いわゆる「中央亭騒動事件」から。
- 1926(大正15)年5月11日、詩人たちの会合において、萩原朔太郎が岡本潤に難癖をつけられ口論となっているのを暴行されていると勘違いした室生が、椅子を振り回して助太刀に向かった、というエピソードである。
なお後日、これを知った芥川が「敬愛する室生犀星よ 椅子をふりまはせ 椅子をふりまはせ」と室生へ手紙を出しており、こちらもゲーム内で芥川から室生への手紙の下敷きになっている。
...
- 手紙内の「君はまた椅子を振り回すくらい怒るのかもしれないけどね」は、前出の「中央亭騒動事件」から(回想の元ネタ 有碍書回想「北原一門」の項を参照)。
...
- 手紙内の「カステラの黄なるやはらみ新らしき味ひもよし春の暮れゆく」は、北原白秋の歌集『桐の花』の「初夏晩春」から。
...
- 手紙内の「室生さんの詩ももちろん好きですが、僕はあの詩的な小説もやはり好きです」は、堀辰雄の『室生さんへの手紙』の「簡単に言つてしまひますと、あなたの小説の最も成功してゐるのは、構成上から見るとき、詩的な小説としてであります。」からか。
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