基本情報 †

No.012 | 名前 |
 | 志賀直哉 (しが なおや) |
誕生日 | 派閥 |
2月20日 | 白樺派 |
レアリティ | 精神 | 武器 | 文学傾向 |
銀 | 安定 | 刃 / 弓 | 純文学 |
ステータス (初期値) |
技術 | 天才 | 美 | 主題 | 真実 |
49 | 49 | 42 | 43 | 47 |
代表作 |
城の崎にて、和解、小僧の神様 |
趣味嗜好 |
自転車を乗り回すこと |
人物紹介 |
「俺はこの目で見えるものしか信じないからな!」
王子集団と呼ばれる白樺派の一人。 細かいことは気にしないさっぱりとした性格をしているが小説に対してはこだわりがあるようだ。 また自分が本当に認めた人に対しては義理堅く、 その人が例えどんな状況であっても見捨てないという男らしさを持つ。 前方不注意で何かにぶつかることが多い。 |
ステータス参考値 †

| 攻撃/防御/回避 |
Lv1 | 127/128/18 |
Lv60+開花38 | 295/296/130 |
Lv60+開花38+指環60 | 320/321/147 |
Lv60+開花38+指環60×2 | 345/346/163 |
※詳細は文豪の初期値と強化方法参照
全身画像 †

通常 | 潜書 |
 |  |
潜書 |
 |
耗弱 |
 |
衣装5「お月見風衣装」 限定召装「月ヲ想フ夜」で入手
衣装9「体操服衣装」 限定召装「蒼天ト共ニ」で入手
衣装10「犬とお散歩衣装」 限定召装「忠心ノ相棒」で入手
衣装17「スチームパンク風衣装」 限定召装「一匹の土竜」で入手
回想 †

回想数:14[有碍書:06 散策:01 食堂:01 誕生日:05 特別:01]
- カテゴリ別・図鑑順(回想内容はヘッダのリンク先で閲覧できます)
- 誕生日(2/20)
タイトル | 内容 | 実装年 |
誕生日 | 俺の誕生日、覚えててくれたのか! サンキューな! あんたの誕生日も教えてくれよ、盛大に祝ってやるぜ! | 2017 |
誕生日二 | 今日は俺の誕生日だな。こんなに盛大に祝ってくれてサンキューな! あんたの誕生日も盛大に祝ってやるぜ! 楽しみにしててくれよ! | 2020 |
誕生日三 | 俺の誕生日祝ってくれてサンキューな! お礼に、あんたの誕生日に何か料理作ってやるよ! 何がいい? | 2021 |
誕生日四 | おお、随分気合いの入ったケーキだな。俺の誕生日を祝う為に用意してくれたのか ……うん、見た目だけじゃなくて味も良い。いくらでも食べられそうだ ※ボイス無 | 2022 |
誕生日五 | へえ……このケーキ、多喜二と武者の合作なのか あいつら、俺が見ないうちに腕を上げてるみたいだな 味はどうだろう、食べるのが楽しみだな ※ボイス無 | 2023 |
- 誕生日特別回想(2/20)※ボイス無 【有償(2000帝国券)】
- 有碍書
回想の内容は、有碍書名のリンクから確認できます。
手紙 †

差出人 | 内容 |
芥川龍之介 | 志賀直哉様へ
そういえば、志賀さんは今の戦いについてどう考えていますか 誤解されることもありますが、僕は、先達と後進の文学を守りたいと思っています それでも志賀さんの考えを知りたく思うのです、好奇心からではありません 純粋な文学に対する思いから伺っているのです
芥川龍之介 |
夏目漱石 | 志賀直哉様へ
手紙をありがとうございます また志賀君と話せて私も嬉しいです いつだったか、私の新聞連載の後釜を任せようとしたとき、君はどうしても書けないと断った事がありましたね 最近一つ君の作品を拝読しましたがあの時の君の心持ちがようやくわかった気がしますよ
夏目漱石 |
武者小路実篤 | 志賀直哉様へ
なぜ約束したのに来てくれなかった
僕はおこっているよ ほんとにおこっているからね 後で直接おこるが今は手紙でおこるよ
武者小路実篤 |
小林多喜二 | 志賀直哉様へ
また直哉サンの教えを請うことを許してもらえますか 今の戦いのことについて考えたことを書き残したいと思っています この戦いを広く伝えることはできないかもしれませんが、それでも俺は書いてみたいのです
小林多喜二 |
正宗白鳥 | 志賀直哉様へ
そういうことならばこちらも遠慮な く言わせてもらおう お前は小説の神様とは呼ばれているが その精神が作品を安っぽくしているこ とがあると感じる 『小僧の神様』にしても最後のような 「神様」視点を持ち込むべきではない 繰り返すが『小僧の神様』は評価して いる、他のやつらと同じようにな
正宗白鳥 |
ボイス (CV:前野智昭) †

場面 | ボイス | 図鑑 |
ゲーム起動 | やべぇ、遅刻だ遅刻! | ログイン |
出迎え | おっと……ぶつかるところだったな。迎えに行こうとしてたんだ | - |
出迎え (連続ログイン) | 仕事、楽しそうで何よりだ。おかげで俺まで楽しくなってくるぜ! | - |
有碍書初回浄化 (1冊目) | 志賀直哉だ。俺のことを「小説の神様」なんて言う奴もいるぜ | 有魂書一 |
有碍書初回浄化 (2冊目以降) | あんた、俺を必要としてるみたいだな。任せとけ! | 有魂書二 |
図書館 | あえて言うが、俺は視力がいいんだ……え、知ってる? | 図書館一 |
お前の才能を見込んで白樺に……武者に怒られるか | 図書館二 |
図書館(放置) | ちょっとそこら辺を散歩してくるか | 図書館三 |
図書館 (「声」マス開放) | おい、あんな所に子猫ちゃんがいるぞ。ここで飼っているのか? | - |
図書館 (季節限定) | 春 | 今日は絶好のチャリ日和だな | - |
夏 | あの虫、食ったら美味いかな? | - |
秋 | 腹減ったな〜なんか作るか。俺、けっこう料理は得意なんだぜ | - |
冬 | さすがに雪が積もったら、チャリは無理か | - |
正月 | お年玉かぁ? ったく、しょうがねぇなぁ | - |
司書室 | 俺は仕事を一人でやりたい派だな | 司書室一 |
今一番欲しいものは……うーん、自転車かな | 司書室二 |
助手変更 | おう、あんたの面倒をみればいいんだな | 司書室三 |
衣装変更 | どうだ、似合ってるか? | 司書室四 |
研究 | 研究が終わったのか? 流石じゃねぇか | 研究一 |
購買 | あんたまで俺にたかる気か? 勘弁してくれ | 購買一 |
手紙 | また武者からか? ったく、しょうがねぇ奴だな | 手紙 |
会派編成 | 今度はここかぁ、移動が多いな | 結成一 |
有装書潜書開始 | 遠くまで行くのは自信がある、任せとけ | 有魂書四 |
有装(魂)書潜書完了 (助手時) | 終わったみたいだぞ、ひとっ走り見てくる | 有魂書三 |
文豪ノ途 | 俺のこと、強くしてくれるのか | 開花一 |
文豪ノ途 (能力開放時) | 「小説の神様」の本領発揮だな! | 開花二 |
散策・信頼度 | 詳細はこちら | - |
ボイス | 図鑑 |
まずは一年! これからもどんどん突き進むぜ! | 一周年 |
まだまだなところもあると思うが、まずはこの日を祝ってから反省だな! | 二周年 |
ここの空間、皆との関係。全部が三年という年月の結晶なんだな | 三周年 |
なあなあ! 何が食べたい? 今日は腕によりをかけて、アンタの食べたいものを作るぜ! | 四周年 |
場面 | ボイス | 図鑑 |
出撃 (会派筆頭) | 俺はこの目で見えるものしか信じないからな! | 有碍書一 |
会敵 | さぁ、退いた退いた! | 有碍書四 |
最終マス到達 | ここまで来たら、進むのみ! | 有碍書三 |
攻撃 | くらえ! | - |
ぶつかって大怪我しても知らねぇぞ! | - |
攻撃(指環装備) (反転) | 俺の速さについてこれるか!? | 指環弓 |
攻撃(急所) | 目ェかっ開いて見とけよ! | 有碍書五 |
攻撃(耗弱・喪失) | もう前に進む気力がない…… | - |
負傷 | うぉ!? | - |
テメェ、どこに目ェつけてんだ! | - |
負傷(耗弱・喪失) | 帰りてぇ…… | - |
耗弱 | いってぇ、またぶつかったぁ! | 有碍書六 |
喪失 | くそっ、古傷が開いちまったか……!? | 有碍書七 |
双筆神髄(通常) | あぶねぇぞ! 退いた退いた! | 有碍書十 |
双筆神髄(特殊) | 武者小路実篤、有島武郎、小林多喜二、里見弴と発生(詳細はこちら) | - |
双筆神髄(耗弱) | お前が……俺を頼ってくれるなら! | - |
筆殺奥義 | 俺の道を邪魔するんじゃねぇ! | - |
ウェーブ進行 (浄化完了) | 「小説の神様」の御利益に感謝してくれよ? | 有碍書八 |
MVP | 俺が一番だってよ。聞いたか、武者? | 有碍書九 |
帰還 (会派筆頭) | 帰ったぜぇ……早かったろ? | 図書館四 |
※覚醒ノ指環獲得後に、図鑑に覚醒の姿のボイス項目が追加される
場面 | ボイス | 図鑑 |
指環獲得 | しっかり前を見ていたせいか、いつもより肩に力が入っちまったな。もう前方不注意って言わせないぜ | 有魂書一 |
図書館 | ただの小説家として生き、一人の人間として死ぬ。それが俺の仕事だな | 図書館一 |
全力で生きることと、厄介事から逃げること、アンタにとってはどっちの方が簡単だ? | 図書館二 |
のめり込むと時間を忘れちまうんだよなぁ。昔は風呂の中で本を読んでたこともあったくらいだ | 図書館三 |
図書館 (「声」マス解放) | 白樺の奴らはみんな心根がまっすぐで、躓いても簡単に折れないからな。何かあった時は頼りになるぜ | - |
司書室 | 俺にだって苦悩はあるんだ。他人には理解できないだろうが。それを喧伝するのは、俺の主義じゃない | 司書室一 |
自家撞着を腹に抱えて、それでも気高く生きていくのが人間なんだよ | 司書室二 |
助手・衣装変更 (覚醒の姿選択) | そのスカーフ気に入ってるんだ。ちょっと取ってくれ | 司書室三 |
研究 | よくできてるぜ! さっすがだな! | 研究一 |
購買 | 流行り物より、自分が好きなものを選ぶ方がいいぜ | 購買一 |
手紙 | 分厚い封筒だな。……こりゃあいつの新作かな? | 手紙 |
会派編成 | 俺の手を借りたいって? しょうがねぇなあ | 結成一 |
有装書潜書開始 | 掘り出し物が見っかるかな? | 有魂書三 |
有装(魂)書潜書完了 (助手時) | 終わったみたいだぞ。確かめようぜ | 有魂書ニ |
散策・信頼度 | 詳細はこちら | - |
※覚醒ノ指環獲得後に、図鑑に覚醒の姿のボイス項目が追加される
場面 | ボイス | 図鑑 |
出撃 (会派筆頭) | きな臭い匂いがぷんぷんしてるな | 有碍書一 |
会敵 | なあ、知ってるか? 神は賽子を振らないんだ | 有碍書三 |
最終マス到達 | お前、俺に剣を抜かせる覚悟があるのか? | 有碍書ニ |
攻撃 | ふんっ | - |
ぼんやり生きてるんじゃねぇよ! | - |
攻撃(急所) | さあ、これで仕舞いにしようじゃねぇか! | 有碍書四 |
負傷 | いてぇ! | - |
あぁ…… | - |
耗弱 | クッ、気に入らねぇなあ、その面…… | 有碍書五 |
双筆神髄 | 後始末は俺に任せな! | 有碍書八 |
筆殺奥義 | 邪魔をするなら、容赦しねぇぞ! | - |
ウェーブ進行 (浄化完了) | 勝負はついた。もういいだろ | 有碍書六 |
MVP | 真面目にやりゃ、こんなもんさ | 有碍書七 |
帰還 (会派筆頭) | 仕事が終わったな。自転車で遊びに行くか! | 図書館四 |
場面 | ボイス | 図鑑 |
補修(通常) | ちゃんと前見てたんだけどなー | 補修一 |
食事 | 美味そうだな……今度作ってみるか | 食堂一 |
アイテム入手 | いいもんみっけたぞ! | 有碍書二 |
絶筆(反転) | 生きるも死ぬも、そんなに大差があるわけでもない | 絶筆 |
有魂書潜書 (招魂の栞汎用) | 全く、神様ってのは忙しいなあ 小説の神様からのご利益があるよう祈っていてくれ! ※ボイス無 | - |
場面 | ボイス | 図鑑 |
助手変更・結成・ 研究・購買・食堂 | くそ…… | - |
はぁ…… | - |
図書館 | 思い上がっていた罰か…… | 負傷一 |
チャリで遠くに行きてえな…… | 負傷二 |
司書室 | 幸福は弱く、不幸は強い | 負傷三 |
自分に才能を与えてくれるなら、寿命なんぞ惜しくねえ | 負傷四 |
補修 | 古傷が疼くぜ…… | 補修二 |
参加イベント †

ゲームにおいて †

- 同じ白樺派の武者小路実篤や有島武郎、里見弴と揃いの白い衣装を着ている。
- 手にしている本の意匠は、『映山紅』(全国書房/昭和21年)の装丁を元にしていると思われる。
- 2019年10月31日に限定召装 祝福ノ宴で指環が実装された。装備させると武器種が弓になる。
- 2022年9月22日に覚醒ノ指環が実装された。
元ネタ †

1883年〈明治16年〉2月20日 - 1971年〈昭和46年〉10月21日
- 小説家。白樺派の代表作家の一人。 鋭い感受性、強烈な自我意識、簡潔・明晰な文体による独特のリアリズムで主に短編を書き、傑作を残した。
- 父は総武鉄道株式会社の専務で、かなり豊かな家だった。父の赴任地の宮城県石巻に生まれ、東京の山手の麻布で育つ。
- 学習院に入学し、18年間在学する。この間に落第を繰り返したが、これにより武者小路実篤と同窓生になる。
- 明治43年に武者小路実篤や有島武郎、里見弴など数人の仲間たちと同人雑誌「白樺」を創刊する。
- 「白樺」創刊後の早い段階から直哉に目をかけた文豪に夏目漱石がいる。
- 代表作には、大正6年発表の「城の崎にて」や、執筆開始から17年目にして完成した「暗夜行路」がある。簡潔な文章と描写の的確さなどから文壇の中での直哉の評価はたいへん高く、「小説の神様」とまで呼ばれた。
- 人物紹介の趣味にもあるように、かなりの自転車好きだった。通学はもちろん、どこに行くにも使っていた。「自転車」(1951年)という作品によると、13歳の頃から乗り始め、5・6年の間手足同然だったという。
- 台詞で色々と危なっかしい発言があるのは、直哉の逸話が関係していると思われる。
- 中学時代は、主に米国製のデイトン(Dayton)の海老茶がかった赤い自転車を愛用し、高校時代からは米国製ランブレーに乗り換えた。
- 若い頃自転車にハマっていた直哉は、自転車にウィリーができるようギアの改造までしていた。
その自転車に乗っていたときに公道レースを挑まれたが、改造車では勝ち目がないので相手に自転車ごとタックルをして落車させて逃げた。
- 自転車を後ろ向きで乗れると豪語し、実際やってみて田んぼに落ちた。
- 1913年(大正2年)8月15日に直哉(30歳)が、東京芝浦海岸の納涼祭で素人相撲を見た帰り、里見弴(25歳)と夜道を歩いていて山手線の電車にはねられた。
その日の事故で直哉は頭部の骨が見えるほどの重症を負って病院に担ぎ込まれるが、その後の回復は驚異的でわずか12日間で退院。(入院中の心境が『城の崎にて』で描かれている)
また、運ばれる際里見にいつもと違う病院へ行くよう指示するという冷静さまである。
その後10月14日、兵庫県城崎に療養に行くが、大阪で途中下車して3日間、不眠不休で里見と遊びまくるという元気さだった。
- 大学生時代に心理学の催眠実験を武者小路実篤と見に行ったが実篤が脳貧血を起こし倒れてしまい、直哉はこのまま実篤が死んでしまうのではないかと大層驚いた。
また、扉と門が開けられなくなるほど混乱していたそう。
- 晩年に友人たちの集まった場で、鴨居から逆さまにぶら下がり「はい、コウモリ」と言って見せた。
- 犬を始めアヒルやウサギなど多くの動物を飼っていた。並々ならぬ愛犬家であり、雑種犬「クマ」が行方不明になった際心配しきりだった。偶然バスの車内から発見した瞬間、息子と娘を置き去りに飛び降りて捕獲した。
- 和食よりは洋食派。白樺派の中では梅原龍三郎に次ぐ美食家で、「飯中毒」を自称。自ら買い物に出て材料を選ぶこともあった。牡丹餅や大福に砂糖をかけて食べる甘党。ただし果物や生野菜は食べたがらなかった。カミキリムシの幼虫を生で食べたこともあったという。
- 執筆中の室生犀星の家に庭から勝手に上がり込んでくつろぐ傍若無人っぷりを見せる。
- 芥川龍之介から執筆が進まないことの相談を受けた際、「思い切って数年書かない」ことを提案したが、実家が裕福で後ろ盾のある志賀と、家族を抱えた芥川では比較にはならず、失意のうちに相談は終わった。
- 破天荒なエピソードが先行しがちだが、本来インテリ・ブルジョワそのものの階層の人である。そのために他者の困窮などが理解しがたかったのかもしれない。
- 購買の「あんたまで俺にたかる気か?」は、実篤にお金を貸していたことからではないかと思われる。
当時、実篤は「人間らしく生きる」「自己を生かす」社会の実現を目指して「新しき村」を開村しようとしており、直哉に何度もお金を貸してほしいという旨の書簡を書いていた。
直哉はその度お金を送っており、実際にその時に交わされた書簡も残っている。
- ちなみに「新しき村」は1918年(大正7年)に開村され、今でも続いている。定期的にイベントが行われたり、村で採れた生産物を売店で売ったり全国からの注文に応じて配送したりしている。
新しき村美術館という実篤の作品が展示されている美術館や中に図書館も併設されており、実際に作品や文芸雑誌「白樺」の復刻版などを閲覧することができる。
- しかし志賀直哉は彼自身の名声を頼む知人等から、借金の申し込みが増え閉口していることやお金を貸すことを断る書簡もあるため、親友である武者小路実篤とのエピソードからではないという考えもある。
- 攻撃時の「ぶつかって大怪我しても知らねぇぞ!」は志賀直哉自身が大正2年に山手線にはねられ大怪我を負ったエピソードからか。『城の崎にて』の冒頭はこの事故を元に書かれている。
- 司書室の「幸福は弱く、不幸は強い」は、直哉のエッセイ「青臭帖」から。
- 司書室の「自分に才能を与えてくれるなら、寿命なんぞ惜しくねえ」は、弟子・尾崎一雄のインタビューを受けたときの直哉の発言「自分に才能を与えてくれるなら、寿命を縮めてもいい」からか。(昭和30年5月 NHK「朝の訪問」)
...
- 回想内の「俺への悔み文を発表したそうじゃないですか」は、志賀直哉が多喜二の実母に弔文と香典を贈り、その書簡を「小林多喜二君と作品」と題して発表したことから。
- 書簡には「前途ある作家としても実に惜しく、又お会いした事は一度でありますが人間として親しい感じを持って居ります。不自然なる御死去の様子を考へアンタンたる気持になりました」とある。初出時に掲載された雑誌では「不自然なる」に当たる部分が伏字となっていた。(「小林多喜二の手紙」岩波文庫 参照)
- 小林多喜二は志賀直哉に対して何度も手紙を送っており、『蟹工船』など作品に対する意見を聞かせてほしいという手紙は志賀から返事をもらっている。また、多喜二が志賀家を訪ねたこともある。
...
- 回想内の旅行とは20歳くらいの二人が歩いて旅行をした時のことか。
旅程は汽車で御殿場まで行き、河口湖畔で野宿(武者眠れず)、富士五湖と青木ヶ原を経て木賃宿で宿泊(志賀眠れず)信州の小諸を抜けて最後赤城山まで。
- 武者小路実篤の随筆「志賀直哉」に旅程が書かれており、「志賀は藤村のかいたものに興味をもって其處にてくる處を歩こうと計画をしていたが、僕は読んでいないのであまり興味は感じなかった。」「旅行のスケジュールも志賀から相談は受けたが、萬事任せて安心していた。志賀は用意のいい方だし、相手が僕で頼りないことを知っていたから、地図から、旅行に必要な道具から、薬まで用意していたかと思ふ」「自分は黙ってあとを歩けばいい」とある。
...
- 回想内の「志賀君の創った雑誌」は雑誌『白樺』のこと。
- 『白樺』は明治43年4月に武者小路実篤や志賀直哉らによって創刊。
- 同回想内の「俺と武者みたいに不良」は、志賀直哉が中等科時代に二度落第していたことから。
- 同回想内の「あなたみたいに父親とぶつかること」は、志賀直哉が長年にわたって父親と対立していたことから。中等科在学中の1901年(明治43年)11月、足尾銅山鉱毒事件の被害地視察を父に反対され激しく衝突したことをきっかけに不和が続き、1907年(明治40年)志賀家の女中との結婚を反対され関係が悪化したが、1917年(大正6年)に和解している。
志賀は父との対立と和解を『大津順吉』『和解』で書いている。
...
- 志賀直哉は有島生馬と少年時代からの友人であり、生馬の弟・里見弴とも兄弟のような関係を築いていた。
志賀は文学や、回想内曰く「かなり悪い遊び」を里見に教えている。
よく喧嘩しており、志賀が何度も絶交を宣言しているが親交は続いた。
- 里見弴は1916年(大正5年)秋に、同年7月に発表した小説『善心悪心』がもとで、登場人物のモデルとなった志賀から絶交状を叩きつけられている。この絶交は8年ほど続いたが、共通の友人が打診し和解した。
...
- 回想内のエピソードは、実篤の魚の食べ方に変わった癖があったことから。
武者小路辰子『ほくろの呼鈴』に「ふしぎなのはお魚の食べ方で、真ん中だけ箸をつけるのだった。何も立派な鯛というのでなく、塩じゃけでも、真ん中だけ少し食べる」「昔はお邸に仕えている人が多くいて、主人には立派なお膳がつくが、それは全部主人が食べるのではなくて、おそば付きの人の分もふくんでいるようになっていたことがあるらしい」「塩じゃけで実験(?)したことがある。初めからきれいに半切れにして出してみるとやはりおんなじ。それこそいくら小さくしてみても、真ん中だけチョコチョコと箸をつけたのだった」とある。
...
- 元となったハガキは明治四十一年九月二十九日(午)後三時半 麻布三河台町の志賀宛てのもの。
沙鷗の処へ行ったらなぜ僕の処へ電話をかけてくれなかった。 僕は今朝、 僕はおこっている。ほんとにおこっている。 あとで電話をかけておこるが今はハガキで怒る。 |
沙鷗は白樺の編集者として活躍した正親町公和の号。正親町の所へ行った志賀が武者小路に連絡をしなかったのをひどく怒っているらしい。
「当時は一般的にいって電話はあるとしても珍しい時代で、今のように誰もが電話で長話をするという習慣はなかったように思われる」とのこと。
「口を動かすのも、ペンを動かすのも、同じ調子」
「まず怒っている電話を聞き、それからこのハガキを見たであろう志賀さんは、どう思われたことか」
「親友同士で、志賀さんとの間だから書けた文面だろう」とも。
東京都のポスターになり、山手線のあたりの電車にぶら下がっていたようだ。
※参考文献 「ほくろの呼鈴」武者小路辰子著/筑摩書房
...
- 「いつだったか、私の新聞連載の後釜を任せようとしたとき、君はどうしても書けないと断った事がありましたね」は東京朝日新聞に夏目漱石の『こころ』の後に小説を連載することを依頼され承諾していた志賀直哉だったが、『暗夜行路』の前編のひとつ『時任謙作』を書くことに非常に苦悩していたために辞退を申し出たというエピソードから。
...
- 正宗白鳥『文壇人物評論』に「志賀氏には「温室育ちのお坊ちゃん」らしい所が、随所に作品に現われていて、時として作品を安っぽくしているが、」とあり、手紙の内容はここからと思われる。
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