基本情報 †

No.005 | 名前 |
 | 泉鏡花 (いずみ きょうか) |
誕生日 | 派閥 |
11月4日 | 尾崎一門 |
レアリティ | 精神 | 武器 | 文学傾向 |
虹 | やや安定 | 刃 / 鞭 | 純文学 |
ステータス (初期値) |
技術 | 天才 | 美 | 主題 | 真実 |
48 | 48 | 49 | 44 | 42 |
代表作 |
外科室、高野聖、婦系図 |
趣味嗜好 |
うさぎグッズの収集 |
人物紹介 |
「僕は尾崎門下生の泉鏡花です。清潔第一、不潔排除がモットーです」
落ち着いた外見とは裏腹に強気で相当な潔癖症。清潔な手袋を常に身に着け、 素手で物を触ることを避ける。 食事においても一度火を通したものをもう一度火に通さないと気がすまないようだ。 師匠である尾崎紅葉に対して忠誠を誓っており、彼を批判するものは誰であろうと許さない。 趣味はうさぎグッズを集めること。 |
ステータス参考値 †

| 攻撃/防御/回避 |
Lv1 | 128/128/19 |
Lv60+開花38 | 296/296/131 |
Lv60+開花38+指環60 | 321/321/148 |
Lv60+開花38+指環60×2 | 347/346/165 |
※詳細は文豪の初期値と強化方法参照
全身画像 †

通常 | 潜書 |
 |  |
耗弱 |
 |
潜書 |
 |
衣装3「パティシエ風」 期間限定研究『バレンタイン 特別指令』(2021)で入手
衣装7「紅葉狩り衣装」 限定召装「菊花ノ集イ」で入手
衣装8「お手伝い衣装」 限定召装「春鶯ノ囀リ」で入手
衣装15「文豪風和装」 限定召装「高慢と偏見」で入手
回想 †

回想数:20[有碍書:08 散策:04 食堂:02 誕生日:05 特別:01]
- カテゴリ別・図鑑順(回想内容はヘッダのリンク先で閲覧できます)
- 誕生日(11/4)
タイトル | 内容 | 実装年 |
誕生日 | 僕の誕生日ですか、ありがとうございます これは火を通したものですか?念のためもう一度炙りましょう | 2017 |
誕生日二 | 今日は僕の誕生日ですね。ご丁寧にありがとうございます このケーキ、生クリームがたくさんついていますね。炙ってもいいですか? | 2020 |
誕生日三 | お祝いしていただきありがとうございます ところで、これは火を通していますよね? 信じていますが、一応確認させてください | 2021 |
誕生日四 | 果物の乗ったケーキなのですね。僕はあまり食べないのですが…… 大丈夫ですよ、あなたの事は信頼していますから。有難く頂きますね ※ボイス無 | 2022 |
誕生日五 | このケーキ……表面を炙ると、一段と香りが良くなりましたね! これもあなたの心遣いですか? 僕のことを良く分かってくれているのですね ※ボイス無 | 2023 |
- 誕生日特別回想(11/4)※ボイス無 【有償(2000帝国券)】
- 有碍書
回想の内容は、有碍書名のリンクから確認できます。
手紙 †

差出人 | 内容 |
芥川龍之介 | 泉鏡花様へ
図書館の片隅で懐かしい鏡花全集が目に入ったので再び読み返しています 微力ながら先生の作品を後世に残すことができたようで安心しました いつ、どれを読んでも名作ばかりで感嘆するばかりです そんな僕の感想を改めて伝えたいばかりにこの手紙をしたためています
芥川龍之介 |
尾崎紅葉 | 泉鏡花様へ
貰った原稿に目を通したぞ 気になる所には朱を入れておいたから目を通しなさい
さらに表現に磨きがかかったようだ 秋声と共にこれからも励めよ
尾崎紅葉 |
中島敦 | 泉鏡花様へ
先日はとても楽しい時間を過ごさせていただきました、これをきっかけに鏡花さんの作品をまた読んでいます 鏡花さんの文章は美しいです、古今東西の名作は数知れませんがみな一度は読むべきとまで思っています またお話できるときが楽しみです
中島敦 |
小泉八雲 | 泉鏡花様へ
アナタの言うとおり怪談はよいもの です べつのサムシングが聞く人の心にのこ ります、怖いだけではありません あの世とこの世がつながることでおき ることは、わるいことばかりではあり ませんから
小泉八雲 |
徳田秋声 | 泉鏡花様へ
さっき先生が君を呼んでいたよ 何時でもいいらしいから、時間のあるときに来いということだった
確かに伝えたからね
徳田秋声 |
ボイス (CV:神谷浩史) †

場面 | ボイス | 図鑑 |
ゲーム起動 | 文豪とアルケミスト、始まります | ログイン |
出迎え | お仕事ですか。僕に任せてください | - |
出迎え (連続ログイン) | あなたが来る前に、僕がお掃除しておきましたよ | - |
有碍書初回浄化 (1冊目) | 僕は尾崎門下生の泉鏡花です。清潔第一、不潔排除がモットーです | 有魂書一 |
有碍書初回浄化 (2冊目以降) | またあいましたね、尾崎門下生の泉鏡花です。清潔第一でいきましょう | 有魂書二 |
図書館 | 弟子入りしたての頃は、玄関番だったんですよ。初めて秋声を見たのも、その時です | 図書館一 |
文字は力を持つのです、本を手荒に扱ってはいけませんよ | 図書館二 |
図書館(放置) | 新しい手袋を見繕ってきましょうか | 図書館三 |
図書館 (「声」マス開放) | 紅葉先生は、僕にとって絶対的な師です。それだけに、辛いこともありますが | - |
図書館 (季節限定) | 春 | 湧き水であっても、沸騰させなければ飲みません | - |
夏 | 夏でも火を通したものを食べます。熱い方なら、幾ら熱くても平気です。 | - |
秋 | 果物は苦手です。手を触れてしまったところは、食べられないので | - |
冬 | ふるさとは今頃、雪で埋もれているのでしょうね | - |
正月 | また新しい年が訪れましたね | - |
司書室 | 少し……埃っぽいですね、ちゃんと掃除してますか? | 司書室一 |
向かい干支という文化がありましてね。僕は、うさぎが好きなのですよ | 司書室二 |
助手変更 | 何を扱うか知らない怪しいことは、たとえ手袋があっても、僕は絶対しませんよ | 司書室三 |
衣装変更 | ついでに、洗濯もしておきましょう | 司書室四 |
研究 | あなたの努力が実ったのでしょう | 研究一 |
購買 | 僕もここで、手袋を取り寄せているのです | 購買一 |
手紙 | 紅葉先生の手紙ならば、すぐに返事をしたためなければ | 手紙 |
会派編成 | 手袋を新しいものに換えてきましょう | 結成一 |
有装書潜書開始 | 言霊の世界へ入るとは、恐れ多いです | 有魂書四 |
有装(魂)書潜書完了 (助手時) | 時が何かを告げています | 有魂書三 |
文豪ノ途 | これはまた……奇怪な本ですね | 開花一 |
文豪ノ途 (能力開放時) | 人間良くなるも悪くなるもちょいとの間、とも言うでしょう? | 開花二 |
散策・信頼度 | 詳細はこちら | - |
ボイス | 図鑑 |
一周年ですよ。嬉しいことですね | 一周年 |
二周年ですよ。これからもご期待に応えてみせましょう | 二周年 |
三周年ですよ。お気持ちはいかがですか? この先も一緒に頑張って行きましょうね | 三周年 |
おめでとうございます。お祝いに、僕の持っているうさぎの栞を差し上げますね | 四周年 |
場面 | ボイス | 図鑑 |
出撃 (会派筆頭) | 字をもって世すぎるものとして、心してゆきましょう | 有碍書一 |
会敵 | さて。多少手荒くとも、片付けましょう | 有碍書四 |
最終マス到達 | 山中に迷い込んだ青年を襲うのが趣味ですか? ……汚らわしい | 有碍書三 |
攻撃 | 汚らわしい | - |
不愉快です! | - |
攻撃(指環装備) (反転) | いきますよ | 指環鞭 |
攻撃(急所) | 殺菌、消毒、滅菌! | 有碍書五 |
攻撃(耗弱・喪失) | ここは……魔界か…… | - |
負傷 | 醜悪な…… | - |
ああっ……! 厭わしい! | - |
負傷(耗弱・喪失) | 不潔な! | - |
耗弱 | 汚い手で触るな! | 有碍書六 |
喪失 | グロテスク……吐き気が…… | 有碍書七 |
双筆神髄(通常) | ここは手を組みましょう | 有碍書十 |
双筆神髄(特殊) | 尾崎紅葉、中島敦、幸田露伴、里見弴、徳田秋声と発生(詳細はこちら) | - |
双筆神髄(耗弱) | 跡形もなく消し去りましょう | - |
筆殺奥義 | その臭い口を閉じろ! | - |
ウェーブ進行 (浄化完了) | 浄化、完了しました | 有碍書八 |
MVP | 綺麗に出来て僕は満足です、気が済みました | 有碍書九 |
帰還 (会派筆頭) | お疲れ様です……の前に手洗いとうがいをさせて下さい | 図書館四 |
※覚醒ノ指環獲得後に、図鑑に覚醒の姿のボイス項目が追加される
場面 | ボイス | 図鑑 |
指環獲得 | 美しい文学は清い心身から生まれる……何事も清潔が第一ですね | 有魂書一 |
図書館 | 以前より成長したとはいえ、油断はいけませんよ。これからは一層、殺菌、消毒、滅菌を心がけねば | 図書館一 |
美しいものは滅びない。僕たちが生み出した美しい文学は、これからも必ず守ってみせましょう | 図書館二 |
中島さんに里見さん……僕がかつて受け継いだ言葉が、想いが、紡ぎ継がれてゆく。感慨深いですね | 図書館三 |
図書館 (「声」マス解放) | 相変わらず秋声とは、言い争いが絶えない仲ですが、彼の頑なさは僕に似てしまったからなのかもしれませんね | - |
司書室 | 僕が言った通り、きちんと部屋の掃除を行っているようですね。とても良い心がけですよ | 司書室一 |
話す猫がいるのですから、話すうさぎもこの世には存在するかもしれません。是非ともお目にかかりたいものですね | 司書室二 |
助手・衣装変更 (覚醒の姿選択) | 素晴らしい、清潔な良い衣服ですね | 司書室三 |
研究 | 仕事が終わったようですね。その調子ですよ | 研究一 |
購買 | そろそろ石鹸や消毒液を買い足さないと | 購買一 |
手紙 | たまには僕が添削をしましょうか | 手紙 |
会派編成 | 言霊の世界を浄化するべく、力をお貸しします | 結成一 |
有装書潜書開始 | 数多の言霊の中から、探し物を見つけてきますよ | 有魂書三 |
有装(魂)書潜書完了 (助手時) | 時は満ちました。共に行きましょう | 有魂書ニ |
散策・信頼度 | 詳細はこちら | - |
※覚醒ノ指環獲得後に、図鑑に覚醒の姿のボイス項目が追加される
場面 | ボイス | 図鑑 |
出撃 (会派筆頭) | 紅葉先生の名にかけて、必ずやり遂げてみせましょう | 有碍書一 |
会敵 | 普段通り、掃除を済ませてしまいましょう | 有碍書三 |
最終マス到達 | 鬱し怒れる音調……早く浄化してしまわないと | 有碍書ニ |
攻撃 | 塵一つ残すものか! | - |
穢れは許しません! | - |
攻撃(急所) | あなたは私(わたくし)を知りますまい | 有碍書四 |
負傷 | 卑怯な汚物め | - |
僕を汚染するな! | - |
耗弱 | 多少の穢れなど、もう構うものか! | 有碍書五 |
双筆神髄 | さあ、共に立ち向かいましょう! | 有碍書八 |
筆殺奥義 | 一点の曇りもなく | - |
ウェーブ進行 (浄化完了) | 文学の美しさを取り戻せたようですね | 有碍書六 |
MVP | まだです、これからもあらゆる文学を浄化しなければ | 有碍書七 |
帰還 (会派筆頭) | 戻りましたよ。さあ、身を清めてしっかりと休みましょう | 図書館四 |
場面 | ボイス | 図鑑 |
補修(通常) | 言霊の霊験が、僕を包み込む…… | 補修一 |
食事 | 生物はいけません。炙ってきます | 食堂一 |
アイテム入手 | ああっ……手が汚れてしまいました! | 有碍書二 |
絶筆(反転) | 紅葉先生によろしくお伝えください | 絶筆 |
有魂書潜書 (招魂の栞汎用) | なるほど、その方を見つければよいのですね きっと文学を守りたいという気持ちは同じはず、共に戦うよう説得してきましょう ※ボイス無 | - |
場面 | ボイス | 図鑑 |
助手変更・結成・ 研究・購買・食堂 | ふぅ…… | - |
はぁ…… | - |
図書館 | 因果は必ず巡ってきます。今は……僕の番なのでしょう | 負傷一 |
たそがれの味。闇でも光でもない…… | 負傷二 |
司書室 | 少しだけ、ふるさとを思い出します | 負傷三 |
これは……夢ですか。いや、現実なのですか? | 負傷四 |
補修 | 分からなくなります。僕は……自分の道を歩んだほうが良いのかと…… | 補修二 |
参加イベント †

ゲームにおいて †

- 着物の柄は戯曲『夜叉ヶ池』の龍神・白雪からだろうか。
- 手にしている本の意匠は『鏡花全集』(岩波書店/昭和15〜17年初版)の装丁を元にしていると思われる。
表紙の文様は源氏香の図「紅葉賀」。
- 本に挟んである栞にはうさぎのマスコットが付いている。
- 2019年5月1日に限定召装 忠心ノ相棒で指環が実装された。装備させると武器種が鞭になる。
- 2022年3月11日に覚醒ノ指環が実装された。
元ネタ †

1873年(明治6年)11月4日 - 1939年(昭和14年)9月7日
- 小説家。尾崎紅葉に師事した。江戸文芸の影響を深く受けた怪奇趣味と特有のロマンティシズムで、幻想文学の先駆者として評価されている。小説のほか、戯曲や俳句も手がけた。
- 徳田秋声とは同郷・同窓・同門。
- 1925年(大正14年)、春陽堂より刊行開始された『鏡花全集』では、里見弴、谷崎潤一郎、芥川龍之介らが編集委員を務めている。
(以上 フリー百科事典 ウィキペディア日本語版「泉鏡花」より引用・要約)
- 台詞に出てくる「向かい干支」とは自分の干支から数えて7つ目の干支の動物のこと。
これをあしらったものやそのものの動物を大切にするとよい事があるという江戸時代からの習わし。
- うさぎグッズの収集をしているのは、自分の干支から数えて7番目の干支を集めると幸運が訪れるとして自身の母親から水晶の兎を贈られたのが始まり。
(参照:鏡花幻想譚2 海異記の巻 解説「鏡花と兎」 泉名月)
マフラーにまで兎柄を用いた鏡花は収集品が大の御自慢で『東京日日新聞』の「御自慢拝見」という欄に登場したこともある。
- 言霊の存在を信じていたらしく、文字の書かれたものは何でも大切にしていた。
- 人に字を教える時は、畳の上などに空で書いた後、かならず手で掻き消すしぐさをし、原稿の抹消した部分も言霊が生き返るのを防ぐため黒々と塗りつぶしていた。
- 佐藤春夫が訪れた時、鏡花の話す字がわからず畳の上に指で書くと、鏡花は烈火のごとく怒り「文字をもって世すぎするものが、人の踏む畳に尊い字を書いては駄目」と言った。
- 口述筆記をしていた人が書き損じた原稿用紙を丸めて捨てると、鏡花は「それをこちらへ」と丸めた原稿を丁寧に何度も膝の上でのばし、師である尾崎紅葉の写真の前に恭しく供えた。
- 「御はし」と書いてある箸袋程度でも大事に保管していた。
- 新聞紙を風呂敷代わりにして物を包んでいた編集者に小言を言っていた。
- 非常な潔癖症、赤痢にかかった経験からか異常なまでバイ菌に神経質になった。
ある時「そんなことで、バイ菌が防げると思うのか」と友人から尋ねられたが、鏡花は「いや、そうは思わないが、こうしないと怖くてならないのです」と答えたらしい。
- 食事は家で夫人の作るものしか口にせず、手づかみで食べる時は掴んでいた部分は必ず残して捨てていた
- 手元にいつでも消毒できる瓶と金属ケースにアルコールに浸した綿を入れて常備
- 旅行時は消毒用の湯沸かしや、旅館で出された食事までもう一度煮るための小鍋まで持参して行った
- 貰い物のお菓子などはアルコールランプで炙って食べていた
- 日本酒が好きだったが、バイ菌が怖いためいつも熱燗にし、それも熱燗を通りこして沸騰してグラグラ煮立っている煮爛を好んだ(まわりからは「泉燗(いずみかん)」と呼ばれていたらしい)
「熱いほうなら、いくら熱くても平気」と機嫌よく飲み、この「泉爛」を晩酌に毎晩飲んでいた
- 谷崎潤一郎、吉井勇と鳥鍋をしていた時は、谷崎が半煮えの鳥を次々と食べてしまうため、火の通った肉しか食べられない鏡花は「ここからは私の領分だから手を出すな」と鍋に線を引いたらしい
- 『谷崎潤一郎随筆集』の中の「文壇昔ばなし」から抜粋
京橋の大根河岸あたりだったと思う。 鏡花のひいきにしている鳥屋があって、鏡花、里見、芥川、それに私と四人で鳥鍋を突ッついたことがあった。 健啖で、物を食う速力が非常に速い私は、大勢で鍋を囲んだりする時、まだよく煮え切らないうちに傍から傍から喰べてしまう癖があるのだが、衛生家で用心深い鏡花はそれと反対に、十分によく煮えたものでないと箸をつけない。 従って鏡花と私が鍋を囲むと、私が皆喰べてしまい、鏡花は喰べる暇がない。 たびたびその手を食わされた経験を持っている鏡花は、だから予め警戒して、「君、これは僕が喰べるんだからそのつもりで」と、鍋の中に仕切りを置くことにしているのだが、私は話に身が入ると、ついうっかりと仕切りを越えて平げてしまう。 「あッ、君それは」と、鏡花が気がついた時分にはもう遅い。その時の鏡花は何ともいえない困った情ない顔をする。私は相済まなくもあるが、その顔つきがまたおかしくて溜らないので、時にはわざと意地悪をして喰べてしまうこともあった。 |
- 「豆腐」の腐るという文字が嫌いで、必ず「豆府」と書いた(豆腐そのものは好き)
- 中華料理で蛙の揚げものを知らずに食べた時は、後で「とんだことをした」とあわてて宝丹を一袋全部飲んだ
- 生モノがとにかく嫌いで、蝦蛄、蛸のようなグロテスクな形をしたものも絶対に口にせず見るのも嫌った
- 海老は水死人を食べるからと絶対に口にしなかった
- 原稿用紙の上に蝿が飛んできたら、追いはらった後、塩をまいて浄めてから書いた
- 机の上には水を入れたお神酒徳利が絶えず置かれ、筆をとる前には原稿用紙の上にのせた半紙に水を一、二滴振りかけては浄めの水にしていた
- 原稿を書いていて行き詰ったり、文章がなかなか出てこないと、この浄めの水を再び振りかけて書き続けた
- 浄めの水によってボロボロになった半紙は取り替えず、一度原稿と一緒にこの半紙を出版社に送ってしまった鏡花は大騒ぎして取り戻し、戻ってきた時は大喜びした
- お辞儀をする時は、畳に触るのは汚いと手の甲を畳につけていた
- ただし信仰心はきわめて厚く、神社仏閣の前では必ず土下座したと伝えられる
- 自宅の天井板の合わせ目には全て目張りを行っていた
- 食器は夜になってネズミなどが寄らないようにと、箪笥に閉まっていた
- 階段掃除専用の雑巾が上段用・中段用・下段用と三種類もあった(埃が落ちる量は上、中、下の階段の場所によって異なるから雑巾が同じではいけないというのが理由)
- 同じように食器用、棚用などの布巾も用途別に全部違っていた
- キセルでタバコを吸い、吸いカスを落とすと、吸い口に素早く紙製のキャップを被せていた(タバコを詰めるまでに空気中のバイ菌が入るのを防ぐため)
- 狂犬病を恐れて犬も嫌いだった
- 図書館の「弟子入りしたての頃は、玄関番だったんですよ。初めて秋声を見たのも、その時です。」は、1892年4月に徳田秋声が初めて尾崎紅葉のもとを訪れた時のこと。
(蛇足だが、秋声は1888年の第四高等学校・補充科の試験場にて、既に鏡花を見かけている)
- 最終マス到達時の「山中に迷い込んだ青年を襲うのが趣味ですか?」は、小説『高野聖』の内容から。
- 筆殺奥義の「その臭い口を閉じろ!」は、戯曲『夜叉ヶ池』の中の台詞「傍へ寄るな、口が臭いや、こいつ等も!」からだと思われる。
- 口喧嘩した時に相手に向かって「口が臭い」とよく言っていたという逸話もある。
- 司書室の「これは……夢ですか。いや、現実なのですか?」は、戯曲『山吹』の中の台詞「うむ、魔界かな、これは、はてな、夢か、いや現実だ。」からと思われる。
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- 回想内の「往生際の悪い丁稚(でっち)だな!」は、泉鏡花『婦系図』の「いや、愛想の尽きた蛆虫め、往生際の悪い丁稚だ。」からと思われる。続く「また折檻(せっかん)されたいか!」は泉鏡花が芸者の桃太郎(のちのすず夫人)と同棲し始めた際、紅葉が鏡花を叱責し「折檻す」と日記に記していることからと思われる。
- 鏡花は紅葉に叱責された出来事を元に『婦系図』の場面を描いたと言われている。
- 泉鏡花は明治24年に尾崎紅葉を訪ね玄関番として住み込んだ。
- 鏡花にとっての尾崎紅葉は、敬愛する小説家、文学上の師であると同時に、無名時代の自分を書生として養ってくれた恩人であり、鏡花は終生このことを徳として旧師を慕いつづけた。ほとんど崇拝といってもいいその態度は文壇でも有名なものであった。病床にあってなお紅葉は愛弟子鏡花の行末を案じ、原稿を求めてはこれに添削を加え続けたという。没後は自宅の仏壇にその遺影を飾って毎日の礼拝を怠らなかった。葬儀で門弟代表として弔辞を読んだのも鏡花である。(フリー百科事典 ウィキペディア日本語版「泉鏡花」より引用)
...
- 回想内の「僕のお陰で先生の弟子になれたというのに」は、徳田秋声が明治28年に泉鏡花のすすめで紅葉の門下になったことによる。
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- 回想内の「鏡花さんの描く物語のように、夢と現実の境がわからなくなっても?」は、中島敦『鏡花氏の文章』の、「いつの間にか、作者の夢と現実との境が分らなくなって了う。」から。
- 中島敦は『鏡花氏の文章』で「日本人に生れながら、あるいは日本語を解しながら、鏡花の作品を読まないのは、折角の日本人たる特権を抛棄しているようなものだ。ということである。」「鏡花氏の作品については之を知らないことは不幸であり、之を知ることは幸である。とはっきり言い切れるのである。ここに、氏の作品の近代的小説でない所以があり、又それが永遠に新しい魅力を有つ所以もある。」と、泉鏡花を絶賛している。
- 有碍書回想「広津と泉」、散策回想「年長者の心配り」(泉と広津)
...
- 広津和郎は、硯友社の同人広津柳浪の息子であり、自宅から尾崎紅葉や泉鏡花の住まいが近かった。鏡花は度々牛込矢来町の柳浪宅を訪れている。
- 広津和郎が18歳下。
- 広津和郎は『年月のあしおと』で、幼少時(3,4歳頃か)にあった鏡花との蛙にまつわるエピソードと、その後小説家となって再会した際に、その話題が出たことを書いている。
...
- 泉鏡花が師の尾崎紅葉を神格化していたのに対し、同門の徳田秋声は師とのあいだに距離を置き、自然主義一派に加わったため、二人の仲はよくなかった。
里見弴らが二人を仲直りさせるために徳田秋声と泉鏡花をお客として「九九九会」(毎月集まる鏡花を囲む会)に招いたことがあるが、進展のないまま解散している。
秋声と鏡花の諍い、鏡花の訃報のエピソードを里見弴が『二人の作家』『私の一日』で書いている。(フリー百科事典 ウィキペディア日本語版「泉鏡花」より要約)
...
- 泉鏡花はあんぱんも例外ではなく火に炙ってからでないと食べなかった。
それも白いあんぱんを表、裏と焼いて、今度は横に一回転して、全てを火に炙ってからその一端を指でつまんで食べ、食べ終わってから指でつまんだ部分だけは捨てた。
- 山本健吉の『鏡花回想』には「彼はアンパンを火にあぶってからでないと食べなかった。それも丸いアンパンの表と裏を焼くだけでなく、今度は横に立てて、ぐるりと一回転させ、おちなく火に当てるのである。そして、その一端を二本の指でつかみ、食べ終ってから、指でつかんだ部分だけは捨ててしまう。たぶん指のさきが如何に黴菌の巣窟であるかを吹きこまれたからだろう。」とある。
- 寺木定芳の『鏡花の一日』には「それから銀座木村屋で売つてゐた城代と称するアンパンの餡をぬいたやうなパンが好きだつた。此の城代パンの喰べ方は、先生の潔癖から一種独特のもので、指でつまんで喰べて、最期に指のあたつてゐた部分だけをポンと捨てゝ了ふのだ。」とある。
...
- 「焼き鮭定食」(尾崎紅葉と発生)のかぶら寿司の話は、泉鏡花『寸情風土記』の「蕪の鮨とて、鰤の甘鹽を、蕪に挾み、麹に漬けて壓しならしたる、いろどりに、小鰕を紅く散ちらしたるもの。此ればかりは、紅葉先生一方ならず賞めたまひき。」からと思われる。
...
- 手紙内の「懐かしい鏡花全集」は、芥川龍之介が1925年(大正14年)、春陽堂より刊行開始された『鏡花全集』で編集委員を務めていることからと思われる。また、芥川は同全集の宣伝のために「「鏡花全集」目録開口」を書いている。
...
- 手紙の内容は、中島敦が『鏡花氏の文章』で、鏡花の作品の美しさを語っていることからと思われる。
...
- 手紙の内容は、泉鏡花が大の「おばけずき」で、「泉のやつ、またはじまった」と仲間にいわれるほど怪談を語ることを好んでいたことから。同好の文人らと百物語怪談会も開いていた。怪異を描いた作品も多い。
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