基本情報 †
No.001 | 名前 |
| 芥川龍之介 (あくたがわ りゅうのすけ) |
誕生日 | 派閥 |
3月1日 | 新思潮 |
レアリティ | 精神 | 武器 | 文学傾向 |
虹 | 不安定 | 刃 / 銃 | 純文学 |
ステータス (初期値) |
技術 | 天才 | 美 | 主題 | 真実 |
50 | 50 | 42 | 50 | 50 |
代表作 |
羅生門、地獄変、歯車 |
趣味嗜好 |
ブリの照り焼きが好物 |
人物紹介 |
「おっと…ここは禁煙なのかい?」
いつもドライで涼しげな顔をしてはいるが、少し天然なところもあり、嘘を信じて慌てることも。 立ち振舞いが美しく、育ちの良さを感じさせるがそれで初対面の人に固い印象を与えてしまうことがある。 一方その魅力的な人間性とカリスマ性は無意識に厄介な人物を惹きつけてしまうようだ。 常に煙を纏うヘビースモーカー。 |
ステータス参考値 †
| 攻撃/防御/回避 |
Lv1 | 128/129/18 |
Lv60+開花38 | 296/297/130 |
Lv60+開花38+指環60 | 321/322/147 |
Lv60+開花38+指環60×2 | 346/347/164 |
※詳細は文豪の初期値と強化方法参照
全身画像 †
通常 | 潜書 |
| |
潜書 |
|
耗弱 |
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衣装5「聖夜の衣装」 限定召装「聖夜ノ贈物」で入手
衣装8「猫ノ町衣装」 限定召装「猫町ノ幻燈」で入手
衣装10「顔のない天才衣装」 ノベライズ発売記念キャンペーンで入手
回想 †
回想数:20[有碍書:10 散策:01 食堂:03 誕生日:05 特別:01]
- カテゴリ別・図鑑順(回想内容はヘッダのリンク先で閲覧できます)
有碍書回想 |
タイトル | 対象文豪 | 発生条件 | 実装日 |
芥川と夏目 | 夏目漱石 | 戦闘開始前 | 初期 |
芥川と堀 | 堀辰雄 | 戦闘開始前 | 初期 |
芥川と島崎 | 島崎藤村 | 戦闘開始前 | 初期 |
芥川と菊池 | 菊池寛 | ボス撃破後 | 初期 |
太宰と芥川 | 太宰治 | 戦闘開始前 | 初期 |
志賀と芥川 | 志賀直哉 | 戦闘開始前 | 初期 |
直木と芥川 | 直木三十五 | 戦闘開始前 | 18/07/18 |
室生と芥川 | 室生犀星 | 戦闘開始前 | 18/02/28 |
松岡と芥川 | 松岡譲 | 戦闘開始前 | 19/10/31 |
芥川と内田 | 内田百閒 | 戦闘開始前 | 21/05/19 |
- 誕生日(3/1)
タイトル | 内容 | 実装年 |
誕生日 | へえ……僕の誕生日、覚えていてくれたんだ こうやって祝われるのも、たまにはいいものだね | 2017 |
誕生日二 | 僕の誕生日のためにこんなに大きなケーキを用意してくれたのかい?ありがとう 君が作ったの? ……え、違うの? | 2020 |
誕生日三 | 僕の誕生日、覚えていてくれたんだね。ふふ、ありがとう ケーキ、どこから食べようかな……迷ってしまうね | 2021 |
誕生日四 | 最近、年を重ねるのも悪くないなって思い始めたんだ…… ここへ来てから、毎年皆とお祝いしているからかな。君の心遣いにも感謝しているよ ※ボイス無 | 2022 |
誕生日五 | 皆で美味しい物を食べるこのひと時は、何物にも代えがたい 僕にとって一番嬉しい贈り物だよ ※ボイス無 | 2023 |
- 誕生日特別回想(3/1)※ボイス無 【有償(2000帝国券)】
- 有碍書
回想の内容は、有碍書名のリンクから確認できます。
手紙 †
差出人 | 内容 |
萩原朔太郎 | 芥川龍之介様へ
そういえば、君の小説をちゃんと読んだよ、君のことを「ちっとも読んでいない」のは本当だった、本当にその通りだよ こんなことに君が生きていた間に気づけないなんて、自分は本当に馬鹿だね
また犀と君と、三人でうなぎを食べたいな
萩原朔太郎 |
夏目漱石 一 | 芥川龍之介様へ
君ならご存知かもしれません あの猫のぬいぐるみの売ってる場所を知りませんか 声を大にして言うことはできませんけれども、あのように癒されるものはぜひ一つ手元に置いておきたいと思っているのです、犬なら尚よいですね
夏目漱石 |
夏目漱石 二 | 芥川龍之介様へ
龍之介君、どうかあまり責めないで下さい、私から甘いものを奪うことは筆を奪われることに等しいのです 貴方の煙草と一緒だと言えば、お分かりいただけると思います
龍之介君だけは味方だと信じていますよ
夏目漱石 |
谷崎潤一郎 | 芥川龍之介様へ
先日は文学談義を楽しませてもらいました、しかし君の文学観は相変わらずのようです 自分の作を否定するのは構いませんが皆さんそれぞれの理由で戦っているのですから、自作が消えてもいい、などと取れるような発言は謹んで頂きたいですね
谷崎潤一郎 |
室生犀星 | 芥川龍之介様へ
欲しいと言っていた煙草を見かけたから買っておいたよ、早いうちに取りに来なさい
駄賃に一本もらったが、羊羹のように味が広がるね、これは
室生犀星 |
ボイス (CV:諏訪部順一) †
場面 | ボイス | 図鑑 |
ゲーム起動 | 文豪とアルケミスト、始めよう | ログイン |
出迎え | 気分はどうだい? ……え? 仕事? そういえばそうだった。じゃ、やろうか | - |
出迎え (連続ログイン) | わかってるよ。仕事、早く片付けよう。煙草吸いたいしね | - |
有碍書初回浄化 (1冊目) | やあ、僕の名は芥川龍之介。これからよろしく頼むよ | 有魂書一 |
有碍書初回浄化 (2冊目以降) | やあ、また会ったね。今後ともよろしく頼むよ | 有魂書二 |
図書館 | えぇ? ここで煙草吸っちゃいけないの? | 図書館一 |
戦うなんて柄じゃないけど……僕にしかできないっていうなら、仕方ないね | 図書館二 |
図書館(放置) | ちょっと煙草吸ってくるよー | 図書館三 |
図書館 (「声」マス開放) | 寛は親友なんだ、偶に酷いやつだって思うこともあるけどね | - |
図書館 (季節限定) | 春 | こんなに暖かいと、眠くなるね | - |
夏 | 図書館の中は涼しいからいいね | - |
秋 | 読書の秋だけど、なにか読むかい? | - |
冬 | 冬の寒い朝は、布団から出られないんだ | - |
正月 | あけましておめでとうございます | - |
司書室 | お邪魔します、お土産なくてごめんね | 司書室一 |
お風呂入るのって、面倒なんだよね | 司書室二 |
助手変更 | 僕が助手? ちゃんと務まるかなあ | 司書室三 |
衣装変更 | たまには、違う服も良いよね | 司書室四 |
研究 | おや、何かを達成しているようだよ | 研究一 |
購買 | 僕、財布を忘れちゃったみたいなんだよ | 購買一 |
手紙 | 誰かから届いた手紙、読んでみるかい? | 手紙 |
会派編成 | うん、やらせてもらうよ。仕事だからね | 結成一 |
有装書潜書開始 | じゃ、いってくるよ | 有魂書四 |
有装(魂)書潜書完了 (助手時) | あ、何か終わったみたいだ | 有魂書三 |
文豪ノ途 | こんなに不思議な本があるなんて驚きだね | 開花一 |
文豪ノ途 (能力開放時) | 少し強くなったみたいだ | 開花二 |
散策・信頼度 | 詳細はこちら | - |
ボイス | 図鑑 |
一年経ったらしいよ。早いものだね | 一周年 |
なるほど二周年か。道理でみなが楽しそうなわけだね | 二周年 |
こんなに長く共に過ごせたのは、ありがたい事だね。これからも、よろしく頼むよ | 三周年 |
随分頼もしくなったものだね。ふふ、これからも楽しみだな | 四周年 |
場面 | ボイス | 図鑑 |
出撃 (会派筆頭) | 異世界への旅か……よい題材になりそうだね | 有碍書一 |
会敵 | うん、僕なりにやってみるよ | 有碍書四 |
最終マス到達 | 悪役を倒すと、僕も悪役になるのかな | 有碍書三 |
攻撃 | 仕事だから、悪いね | - |
そこ、どいてもらおうか | - |
攻撃(指環装備) (反転) | 傑作の一つも書けそうだね | 指環銃 |
攻撃(急所) | 僕の万年筆、知らない? | 有碍書五 |
攻撃(耗弱・喪失) | 働きたくない…… | - |
負傷 | あうっ | - |
いたっ | - |
負傷(耗弱・喪失) | くるな……! | - |
耗弱 | この感覚、悲しさと虚しさに包まれる | 有碍書六 |
喪失 | 何のために生きているか、わからなくなる | 有碍書七 |
双筆神髄(通常) | ここはひとつお願いするよ | 有碍書十 |
双筆神髄(特殊) | 太宰治、夏目漱石、島崎藤村、堀辰雄、松岡譲、菊池寛、 内田百閒と発生(詳細はこちら) | - |
双筆神髄(耗弱) | はぁ……煙草吸いたい…… | - |
筆殺奥義 | 僕が地獄まで送ってあげるよ | - |
ウェーブ進行 (浄化完了) | 人生は死に至る戦いだってこと、忘れてはいけないよ | 有碍書八 |
MVP | やったね、僕にかかればこんなものだよ | 有碍書九 |
帰還 (会派筆頭) | 精神的にも肉体的にも疲労が溜まる仕事だね、小説を書くのと同じだ | 図書館四 |
※覚醒ノ指環獲得後に、図鑑に覚醒の姿のボイス項目が追加される
場面 | ボイス | 図鑑 |
指環獲得 | 運命は偶然よりも必然である。僕らの出会いもこれに尽きるようだ 今後ともよろしくね | 有魂書一 |
図書館 | 今朝は寝坊して、寛に怒られちゃったよ。気をつけないとね | 図書館一 |
ここにある全ての本に、作家の魂が宿っている。一冊たりとも欠けてはならないんだ | 図書館二 |
寛、また鰤の照焼を焼いてくれないかなぁ…… | 図書館三 |
図書館 (「声」マス解放) | すべてが明らかになることが、必ずしも正しいことではない……そう思わないかい? | - |
司書室 | 今日はとっておきの羊羹があるんだ。あとで夏目先生と一緒に食べようと思ってね | 司書室一 |
静かだね。ここに来ると良い息抜きになるよ | 司書室二 |
助手・衣装変更 (覚醒の姿選択) | 生まれ変わったような気分だ | 司書室三 |
研究 | お疲れ様。よく頑張っているね | 研究一 |
購買 | ん? お財布なら持ってるよ | 購買一 |
手紙 | おや、また太宰くんから手紙かな | 手紙 |
会派編成 | さあ、行こうか | 結成一 |
有装書潜書開始 | どんな出会いが待っているかな | 有魂書三 |
有装(魂)書潜書完了 (助手時) | ふぅ……一服している間に、終わったみたいだね | 有魂書ニ |
散策・信頼度 | 詳細はこちら | - |
※覚醒ノ指環獲得後に、図鑑に覚醒の姿のボイス項目が追加される
場面 | ボイス | 図鑑 |
出撃 (会派筆頭) | 仕事の時間だね。片づけてくるよ | 有碍書一 |
会敵 | 神の兵卒が君を導くだろう | 有碍書三 |
最終マス到達 | 戦闘開始、だね | 有碍書ニ |
攻撃 | おいで | - |
ひどく痛むだろう | - |
攻撃(急所) | 万年筆、見つかったよ | 有碍書四 |
負傷 | 痛い…… | - |
恐ろしい……怪物だ | - |
耗弱 | 刃こぼれした細い剣で、どこまでやれるか…… | 有碍書五 |
双筆神髄 | 手を貸してもらえるかい? | 有碍書八 |
筆殺奥義 | 君の復讐は、もう終わっているのだよ | - |
ウェーブ進行 (浄化完了) | ふぅ、これで一服できるね | 有碍書六 |
MVP | ふふっ、褒められちゃった。嬉しいな | 有碍書七 |
帰還 (会派筆頭) | この戦いで、誰かが救われたと、僕は信じたい | 図書館四 |
場面 | ボイス | 図鑑 |
補修(通常) | 頭が痛い……少し横になってくる | 補修一 |
食事 | さあ、いただこうか | 食堂一 |
アイテム入手 | ふふん、見つけたよ | 有碍書二 |
絶筆(反転) | 僕はもうこの先を書き続ける力を持っていない…… | 絶筆 |
有魂書潜書 (招魂の栞汎用) | 君もつくづく研究熱心だね、わかったよ つまり僕は、蜘蛛の糸を垂らして、その人を引っ張り上げればいいんだね ※ボイス無 | - |
場面 | ボイス | 図鑑 |
助手変更・結成・ 研究・購買・食堂 | ふぅ…… | - |
はぁ…… | - |
図書館 | 視界の隅で歯車が蠢いているんだけど | 負傷一 |
人生なんて、一行の詩にすら及ばない…… | 負傷二 |
司書室 | 申し訳ないのだけれど、少し一人にしてくれないかい | 負傷三 |
阿呆はいつも、彼以外のものを阿呆だと信じているのさ | 負傷四 |
補修 | 誰か、僕が眠っている内にそっと絞め殺してくれる者はいないか | 補修二 |
参加イベント †
ゲームにおいて †
- 太宰治、泉鏡花とならび、最高レアリティの虹文豪のうちの一人。
- 「歯車」や「河童」など、本作の各所で著作の一部をモチーフとして使用されており、作品の顔とも言える存在。
- 筆まめなのか、2017年3月まで他文豪への手紙差出数トップだった。
- 2019年5月1日に限定召装 忠心ノ相棒で指環が実装された。装備させると武器種が銃になる。
- 2021年11月1日に覚醒ノ指環が実装された。
元ネタ †
1892年(明治25年)3月1日 - 1927年(昭和2年)7月24日 東京都出身
- 言わずと知れた、日本を代表する文豪。
龍之介と名付けられた由来は、辰年・辰月・辰日・辰の刻に生まれたから(時刻までもそうだったかは不明)。
彼の作品は教科書に掲載されており、誰もが一度は読んだことがあるだろう。「鼻」や「蜘蛛の糸」などは馴染み深い作品ではないだろうか。
生前多くの短編を残しているが、長編小説は不得手だったのか、手がけていた「邪宗門」は未完のままで終わっている。
- 少年時代は成績優秀で、中学卒業時に「多年成績優等者」の賞状を受けている。第一高等学校第一部乙類を卒業後、東京帝国大学(現在の東京大学)文科大学英文学科へ進学。
在学中に、一高時代の同期と共に同人誌『新思潮』(第3次)を刊行。「柳川隆之介」のペンネームで外国文学の和訳を寄稿した後、処女作の「老年」を発表。
これが彼の作家生活の始まりとなった。ちなみに「柳川隆之介」は「柳川隆之助」とされているときもある。
その後、創作活動を行いながら横須賀海軍大学校で英語の嘱託教官として教鞭を執っていたが、1919年3月に辞職。大阪毎日新聞社へ入社した。
新聞社への入社と同じ頃に結婚。3人の息子をもうけている。
- 人物紹介にもある通りのヘビースモーカーで、1日に180本も吸っていたという。
敷島を吸っており、幾つかの作品にその名前が登場している。またゴールデンバットを愛好していたことでも有名。
- 最期は致死量の睡眠薬を飲み、自殺。満35歳。
生前彼が河童の絵を好んで描き、また「河童」という作品を残していることから、彼が世を去った7月24日は「河童忌」と称される。
また、彼の名を冠した「芥川龍之介賞(芥川賞)」は、彼の死の8年後に菊池寛によって創設されたものである。
(菊池寛は彼と一高時代からの友人であり、彼の死に際し友人代表として弔辞を読んでいる。後に文藝春秋社を創設した。)
※参考資料 フリー百科事典 ウィキペディア日本語版「芥川龍之介」
- 最終マス到達時の「悪役を倒すと、僕も悪役になるのかな」は、小説『羅生門』からだろうか。
『羅生門』は女の死体(蛇の皮を魚の切り身と偽って売っていた)から髪を抜いてかつらを作り金儲けをしようと考えていた老婆を、主人公の下人が追い剥ぎをして逃走することから「生きる為に正当化される悪」を描いた作品とされている。
- 急所攻撃時の「僕の万年筆、知らない?」は、小説『河童』で主人公が万年筆を盗まれるエピソードから。
- 戦闘終了後の「人生は死に至る戦いだってこと、忘れてはいけないよ」は、芥川が子ども宛に書いた遺書の「人生は死に至る戦いなることを忘るべからず」という一文からだと考えられる。
- 図書館の「視界の隅で歯車が蠢いているんだけど」は、小説『歯車』にて神経衰弱に陥り朦朧とした主人公が歯車の幻覚を見るシーンからと考えられる。
- 歯車で埋め尽くされた右目に対して左目の視力を確認するために片手で右目を塞ぐシーンがある。
耗弱・喪失時の目を抑えた立ち絵はこれが関係しているかもしれない。(抑える目が左右逆なので関係ないかもしれない)
- 芥川は強烈な痛みを伴う偏頭痛及びその前駆症状である閃輝暗点に悩まされていた。「歯車」は閃輝暗点の表現であると考えられている。
- 図書館の「人生なんて、一行の詩にすら及ばない……」は、小説『或阿呆の一生』の中の一文「人生は一行のボオドレエルにも若かない」からだと考えられる。ボオドレエルは詩人のシャルル・ボードレールのこと。
- 司書室の「阿呆はいつも、彼以外のものを阿呆だと信じているのさ」は、小説『河童』の中の一文「阿呆はいつも彼以外のものを阿呆であると信じてゐる。」からだと考えられる。
- 補修時の「誰か、僕が眠っている内にそっと絞め殺してくれる者はいないか」は、小説『歯車』のラストから。
...
- 芥川は、夏目漱石の門下生の一人である。友人の紹介により漱石の門下に入った。
『新思潮(第4次)』創刊号に掲載した「鼻」が漱石に絶賛された。
それまで芥川は、評価されず自信のない無名の文学青年だったが、漱石からの手紙は、芥川の作家人生にとって大きな分岐点となった。
- 漱石から芥川宛の「鼻」「芋粥」の感想を記した書簡が残されている。
- 漱石が亡くなった時芥川は大変ショックを受けたようで、葬儀では涙を堪えきれず泣いてしまったらしい。
...
- 芥川が堀のことを「辰ちゃんこ」と呼ぶのは、堀が田端文士村に集まっていた文豪たちに愛称としてそのように呼ばれていたため。
犀星は「たっちゃんこ」、芥川は「たっこちゃん」と呼んでいたという記述があるが
(参照:堀多恵子『野ばらの匂う散歩みち : 堀多恵子談話集』堀辰雄文学記念館編「堀辰雄の二人の師」)
ゲームで芥川が「辰ちゃんこ」と呼ぶのは、大正十五年(推定)三月二十日 市外田端四三五より 芥川が新小梅宛に封筒で堀に送った手紙の最後に「堀辰ちやんこ様」と書かれているからではないかと思われる。
(参照:堀辰雄『堀辰雄全集 別巻一』筑摩書房)
- 堀辰雄は芥川からパイプを譲り受け、愛用していた。(このパイプは現存しており、堀辰雄文学記念館で常設展示されている。)
...
- 芥川龍之介は「或る阿呆の一生」で、島崎藤村の小説『新生』に対して「『新生』の主人公ほど老獪な偽善者に出会ったことはなかった」と非難した。
...
- 小島政二郎『眼中の人』に「本当に大丈夫か」「フラフラする」という芥川と菊池のやり取りがあり、回想内の二人の台詞の元と思われる。
...
- 芥川龍之介と室生犀星はどちらも田端に住んでいた時期があり、親交も厚かった。
- 回想内の「こら芥川!」は芥川の『出来上った人』の「或はこれも室生の為に「こりゃ」と叱られるものかも知れない。」からか。
- 同回想内の「風呂に入れ。昨日入らなかっただろ」は芥川が大の風呂嫌いであったことから。
...
- 回想内の「漱石先生のところで、紅茶が出たときのこと」は、内田百閒の随筆『紅茶』の、漱石山房で紅茶を出され感想を求められたが、味がわからず曖昧なことしか言えなかったというエピソードから。
...
- 食堂回想「汁粉」(夏目漱石と発生)であるが、公式の説明にもあるように芥川は『しるこ』という随筆を書くほど汁粉を好んでいた。
- 回想内の「きっと西洋人が汁粉の味を知ったら麻雀のように世界を風靡(ふうび)すると思いませんか?」は『しるこ』の「しかもまだ紅毛人たちは「しるこ」の味を知つてゐない。若し一度知つたとすれば、「しるこ」も亦或は麻雀戲(マージャン)のやうに世界を風靡しないとも限らないのである。」から。
...
- 「君のことを「ちっとも読んでいない」のは本当だった」は萩原朔太郎の『芥川龍之介の追憶』にある芥川龍之介の台詞「「君は僕の作品をちつとも讀んでゐないぢやないか。」「君がもし、いつか僕の全集をよんでくれたらなあ!」」から。
- 「また犀と君と、三人でうなぎを食べたいな」は萩原朔太郎の『芥川龍之介の死』の13章にある「その夜さらに、室生犀星君と連れだち、三人で田端の料理屋で鰻を食べた。」から。
...
- 手紙内の「文学談義」は谷崎と芥川が「小説の筋の芸術性」をめぐる論争をしたことによる。
- この論争は昭和2年2月に催された「新潮」座談会における芥川の発言に始まり、それぞれが自論を展開しあった。芥川は『文芸的な、余りに文芸的な』、谷崎は『饒舌録』等にその様子が見られる。
- 上記のように文学論争を繰り広げた二人であったが一方で親交は厚く、二人でカフェに行ったり、佐藤春夫と共に文楽を観に行くなどしている。
- また、芥川が初めて谷崎を見たのは『あの頃の自分の事』の「するとそこの入口に、黒い背広の下へ赤いチヨツキを着た、背の低い人が佇んで、袴羽織の連れと一しよに金口の煙草を吸つてゐた。久米はその人の姿を見ると、我々の耳へ口をつけるやうにして、「谷崎潤一郎だぜ」と教へてくれた。自分と成瀬とはその人の前を通りながら、この有名な耽美主義の作家の顔を、偸むやうにそつと見た。それは動物的な口と、精神的な眼とが、互に我を張り合つてゐるやうな、特色のある顔だつた。我々は喫煙室の長椅子に腰を下して、一箱の敷島を吸ひ合ひながら、谷崎潤一郎論を少しやつた。」の時であると思われる。
...
- 犀星が手紙で羊羹の話をしているのは、犀星と羊羹とのつながりを芥川が何度か自作の中で書いているからか。
- 『野人生計事』で「或日室生は遊びに行つた僕に、上品に赤い唐艸の寂びた九谷の鉢を一つくれた。それから熱心にこんなことを云つた。「これへは羊羹を入れなさい。(室生は何何し給へと云ふ代りに何何しなさいと云ふのである)まん中へちよつと五切ればかり、まつ黒い羊羹を入れなさい。」」とある。
- また『都会で』では「夜半の隅田川は何度見ても、詩人S・Mの言葉を越えることは出来ない。――「羊羹のやうに流れてゐる。」」とある。「詩人S・M」が室生犀星にあたる。
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