基本情報 †

No.008 | 名前 |
 | 谷崎潤一郎 (たにざき じゅんいちろう) |
誕生日 | 派閥 |
7月24日 | 新思潮 |
レアリティ | 精神 | 武器 | 文学傾向 |
銀 | 安定 | 刃 / 鞭 | 純文学 |
ステータス (初期値) |
技術 | 天才 | 美 | 主題 | 真実 |
50 | 48 | 50 | 43 | 45 |
代表作 |
刺青、痴人の愛、細雪 |
趣味嗜好 |
永井荷風についていくこと |
人物紹介 |
「本は人の変態性を肯定するものです。それを奪うなんて許せませんよ」
一見して礼儀正しい色男だが、その正体は理想のマゾヒズムを追求し続けているド変態。 女性の美脚に踏まれたいという願望を持つ。 内なる欲求は秘めずあるがままに生きるのがモットー。 一方で文学に対しては非常に一途であり、文学が侵蝕者に汚染された現状に憤っている。 再び転生する時は女性が履く靴がいいとのこと。 |
ステータス参考値 †

| 攻撃/防御/回避 |
Lv1 | 129/129/20 |
Lv60+開花38 | 297/297/132 |
Lv60+開花38+指環60 | 322/322/148 |
Lv60+開花38+指環60×2 | 347/347/165 |
※詳細は文豪の初期値と強化方法参照
全身画像 †

回想 †

回想数:13[有碍書:03 散策:01 食堂:03 誕生日:05 特別:01]
- カテゴリ別・図鑑順(回想内容はヘッダのリンク先で閲覧できます)
- 誕生日(7/24)
タイトル | 内容 | 実装年 |
誕生日 | アラ、今日は私の誕生日ですか…… ありがとうございます。気を使ってくださったのですね | 2017 |
誕生日二 | 今日は私の誕生日ですか……ありがとうございます 美しいケーキですね……ああ……食べるのがもったいない | 2020 |
誕生日三 | 私の誕生日、祝ってくださるのですね ありがとうございます。はぁ……曲線が艶かしくて美しいケーキですね。ドキドキします | 2021 |
誕生日四 | ふふ、賑やかですこと。宴に興じる皆さんのお顔を見ていると、ケーキの味わいも より一層甘美なものに感じられます。貴方もどうぞ味わってみてください ※ボイス無 | 2022 |
誕生日五 | 何処から見ても完璧な美しさですね……この造形美を崩してしまわぬよう 細心の注意を払って切り分けましょう。うまく出来たら褒めて下さいね。ふふ ※ボイス無 | 2023 |
- 誕生日特別回想(7/24)※ボイス無 【有償(2000帝国券)】
- 有碍書
回想の内容は、有碍書名のリンクから確認できます。
手紙 †

差出人 | 内容 |
芥川龍之介 | 谷崎潤一郎様へ
君の作品をまた読ませてもらったよ それにしても こうやって本を読んでいるとつくづく感じるんだ 食べるために書かなくていいということは楽しくもあるし、それはそれで、辛いところもあるってね 唯今大いに筋のあるシナリオを製造中 じゃあね
芥川龍之介 |
夏目漱石 | 谷崎潤一郎様へ
突然ではありますが、今週末に第一回党大会が開催されることをお知らせいたします
この会はそれぞれの推薦する甘味を語らう「甘党」のための会でございます 今回は羊羹が主賓となる予定です 会場は裏庭ですが雨天の場合は食堂へ移動いたしますのでご留意下さい
夏目漱石 |
宮沢賢治 | 谷崎潤一郎様へ
谷崎さんのご本を読んだよ、とっても面白かった 大人の世界のお話だけど、子どもでも読みやすいから読んでいてとっても楽しいんだ さすがは谷崎さんだね
宮沢賢治 |
永井荷風 | 谷崎潤一郎様へ
今夜、近くの神社にて能舞台があるらしい、珍しい題目だということで、急ではあるが見に行くつもりだ 君もどうだろうか、都合が付けばどこかで声をかけてくれたまえ もし来れずとも気にしないで大丈夫だ
永井荷風 |
有島武郎 | 谷崎潤一郎様へ
確かに、あなたは僕と同じような 境遇だと言うのに自由に生きている うらやましいことだ しかし全てに賛成できるわけではない 誰もがあなたの言うように生きること ができるには、まだまだ時間がかかる だろう
有島武郎 |
ボイス (CV:岡本信彦) †

場面 | ボイス | 図鑑 |
ゲーム起動 | 文豪とアルケミスト。さあ、幕が上がりますよ | ログイン |
出迎え | こんにちは。私にできる事があれば、言ってくださいね | - |
出迎え (連続ログイン) | もっと私を扱き使って頂いても良いんですよ? | - |
有碍書初回浄化 (1冊目) | 耽美主義といえばこの谷崎潤一郎……と荷風先生。私の名前、覚えてくださいね | 有魂書一 |
有碍書初回浄化 (2冊目以降) | 耽美主義といえばこの谷崎潤一郎……と荷風先生。私の名前、覚えてくれました? | 有魂書二 |
図書館 | 私は美しいものには目がないんです、例えば女性の足。ふふ | 図書館一 |
奔放な女性が好きですねぇ……やっと捕まえたと思っても、スッと逃げていくような | 図書館二 |
図書館(放置) | 私をないがしろにして、わかってるじゃないですか | 図書館三 |
図書館 (「声」マス開放) | 荷風先生は恩人です。勿論、文学の、ですよ? | - |
図書館 (季節限定) | 春 | 紅枝垂を見て、怪しく胸をときめかす……そんな時期ですね | - |
夏 | 団扇を仰ぐ、伏し目がちの人妻……んふふ | - |
秋 | 落ちた紅葉を拾い上げるときに見える、白い首筋 | - |
冬 | ひとひらの、細雪のような冷えた足先 | - |
正月 | あけましておめでとうございます、今年も信じる道を行きましょう | - |
司書室 | これでも品の無い発言は自制しているのですが | 司書室一 |
もっと下男のようにこき使ってもらってもよろしいのですよ | 司書室二 |
助手変更 | 私でいいのですか!? ええ……なんでも申し付けください | 司書室三 |
衣装変更 | これもまたいいですね | 司書室四 |
研究 | ご褒美が頂けるようですよ、ふふ | 研究一 |
購買 | あら、買い物ですか? | 購買一 |
手紙 | 手紙ほど妄想を捗らせてくれるものはありません | 手紙 |
会派編成 | はい出番……ええ? 男ばかりのところに放り込まれるのですか? | 結成一 |
有装書潜書開始 | ぇえ……承知しましたぁ…… | 有魂書四 |
有装(魂)書潜書完了 (助手時) | ささ、新しい仲間を迎えましょう | 有魂書三 |
文豪ノ途 | 新しい世界を開拓しようというのですか? | 開花一 |
文豪ノ途 (能力開放時) | んふふ、癖になりそうです | 開花二 |
散策・信頼度 | 詳細はこちら | - |
ボイス | 図鑑 |
私達も一周年……これからも良き関係を続けていきましょう | 一周年 |
これからも、この平穏な場所で小説を書いていたいのです。私の小説は私自身ですからね | 二周年 |
はぁ……こんなにも年月が経ったのに、なぜ私は美人の脚の下にいないのでしょうかねぇ…… | 三周年 |
いつもお世話になっています……いいじゃありませんか、せっかくの節目ですし普段言わない事を言ったって | 四周年 |
場面 | ボイス | 図鑑 |
出撃 (会派筆頭) | 歪んだ世界が私達を誘惑しています…… | 有碍書一 |
会敵 | 食うか食われるかのこの刹那。たまらないですねぇ…… | 有碍書四 |
最終マス到達 | 餓えた猛獣たち……いいです、ドキドキしてきましたぁ! | 有碍書三 |
攻撃 | お手並み拝見するよ! | - |
さあ、感じさせてくれ! | - |
攻撃(指環装備) (反転) | まだ、足りない | 指環鞭 |
攻撃(急所) | 焦らしてくれるね! | 有碍書五 |
攻撃(耗弱・喪失) | んふふ……あはははは……ッ | - |
負傷 | あぁ! | - |
たまらないなぁ…… | - |
負傷(耗弱・喪失) | ああぁ……! | - |
耗弱 | くっ……! いいぞ……もっと……! | 有碍書六 |
喪失 | あぁ……もっと甚振れ、踏んで罵ってくれ! | 有碍書七 |
双筆神髄(通常) | 淫らに悶えるその姿……あっはっはっは | 有碍書十 |
双筆神髄(特殊) | 永井荷風、江戸川乱歩、佐藤春夫と発生(詳細はこちら) | - |
双筆神髄(耗弱) | ついでに踏みにじってくれ | - |
筆殺奥義 | あまり焦らさないでくれ! | - |
ウェーブ進行 (浄化完了) | 本は人の変態性を肯定するものです。それを奪うなんて許せませんよ | 有碍書八 |
MVP | 少しはしゃぎすぎてしまったようですね | 有碍書九 |
帰還 (会派筆頭) | お帰りなさいませ、御寮人様。……んふふ、これ言ってみたかったんです | 図書館四 |
※覚醒ノ指環獲得後に、図鑑に覚醒の姿のボイス項目が追加される
場面 | ボイス | 図鑑 |
指環獲得 | あらあら。言ってしまっていいのですか? 谷崎潤一郎……新たなエロスを求め性癖を開拓する者です | 有魂書一 |
図書館 | 耽美とは、美の世界に心を傾け陶酔すること……。人だけができる極上の体験なのです | 図書館一 |
生まれ変わったような清々しい気持ちですねぇ。あぁ、今なら新たな性癖も文学に | 図書館二 |
春夫さん、最近はお元気そうで少しつまらないですねえ。勿論いい事ですけれど | 図書館三 |
図書館 (「声」マス解放) | 時代が変われば官能も変わり、人が変われば新たな表現が生まれる……そうは思いませんか? | - |
司書室 | ねえ司書さん。私のファムファタルになってはくれませんか? なんて。んふふ | 司書室一 |
荷風先生、春夫さん、乱歩さん。皆さんオンリーワンの性癖を己の文学に昇華しているのですよ | 司書室二 |
助手・衣装変更 (覚醒の姿選択) | 身に余るほど素敵なお召し物ですねぇ | 司書室三 |
研究 | 達成感は、恍惚感と似ていて良いですねぇ…… | 研究一 |
購買 | あのう、お願いしていた秘密のお荷物、届いています? | 購買一 |
手紙 | やはり、手紙でしか伝えられないものがありますねぇ | 手紙 |
会派編成 | はい。喜んで | 結成一 |
有装書潜書開始 | 探し物はしもべの得意とするところですよ | 有魂書三 |
有装(魂)書潜書完了 (助手時) | 妄想のお時間はおしまい | 有魂書ニ |
散策・信頼度 | 詳細はこちら | - |
※覚醒ノ指環獲得後に、図鑑に覚醒の姿のボイス項目が追加される
場面 | ボイス | 図鑑 |
出撃 (会派筆頭) | さあさあ。お時間ですよ | 有碍書一 |
会敵 | 逃げてもよろしいのですよ? | 有碍書三 |
最終マス到達 | あらあら。いけない人。うふふ…… | 有碍書ニ |
攻撃 | 待ちきれません! | - |
お仕置きですよ! | - |
攻撃(急所) | そこが良いんですか? | 有碍書四 |
負傷 | もっと! | - |
なじってくれ……! | - |
耗弱 | ああそんな……もっとぞんざいにしてくれないか? | 有碍書五 |
双筆神髄 | ささっ。ともに参りましょう | 有碍書八 |
筆殺奥義 | そうだ、もっと圧倒してくれ……! | - |
ウェーブ進行 (浄化完了) | ああ……終わってしまいました | 有碍書六 |
MVP | そんな! 私を見下してくれる方がいないなんて | 有碍書七 |
帰還 (会派筆頭) | ただいま戻りましたよ。御寮人様 | 図書館四 |
場面 | ボイス | 図鑑 |
補修(通常) | 穢れが落ちるこの瞬間、待ち望んでいました…… | 補修一 |
食事 | 愛するように食する……ああ、また妄想が…… | 食堂一 |
アイテム入手 | こんなに上手くいくと、逆につまらないです | 有碍書二 |
絶筆(反転) | 生まれ変わったら、靴になりたい……女の人が履く靴に……! | 絶筆 |
有魂書潜書 (招魂の栞汎用) | 何処にいるとも知れぬ彷徨う魂を呼び出すとおっしゃいますか いえ、私にお手伝できることであれば何なりと ※ボイス無 | - |
場面 | ボイス | 図鑑 |
助手変更・結成・ 研究・購買・食堂 | はぁーぁ…… | - |
ああぁ……! | - |
図書館 | 私としたことが……少し自分を見失っているかもしれません…… | 負傷一 |
あぁ……! 妄想が止められません……! | 負傷二 |
司書室 | はしたない真似は慎むようにはしているのですけれど……抑えられないのです…… | 負傷三 |
もしこのまま文学が書けなくなれば、私は生きていけません…… | 負傷四 |
補修 | 傷つけられたその後のあまぁいひと時……ご褒美です | 補修二 |
参加イベント †

ゲームにおいて †

- 刃文豪の中では最も攻撃・防御の初期ステータスが高く、精神も「安定」で耗弱しにくい。外見や言動はかなり際立っているが、確実に浄化したい有碍書においては頼れるキャラである。
- 手にしている本の意匠は、『痴人の愛』(改造社/大正14年初版)の装丁を元にしていると思われる。
- 派閥は「新思潮」であるが、彼が参加していたのは第2次新思潮(1910-11)であり、芥川らが活躍した第4次新思潮(1916-17)とは世代が異なる。しかし文筆活動上では深い交流があった。
また2019年に発表されたノベライズ作品「顔のない天才」では、新思潮の一人として芥川らと共に有碍書へ潜書する様子が描かれている。
- 三田派の永井荷風、佐藤春夫とそれぞれ関係が深く、しばしば回想などで一緒に登場している。
- 2019年10月1日に限定召装 浪漫色ノ喫茶室で指環が実装された。装備させると武器種が鞭になる。
- 2023年1月17日に覚醒ノ指環が実装された。
- 2025年2月21日付けで谷崎潤一郎の「ゴシック風衣装」のイラストに不備があり、3月6日実施のメンテナンスにて対応予定とアナウンスされた。
元ネタ †

1886年(明治19年) 7月24日 - 1965年(昭和40年) 7月30日
- 小説家。初期は耽美主義の一派とされ、過剰なほどの女性愛やマゾヒズムなどのスキャンダラスな文脈で語られることが少なくないが、その作風や題材、文体・表現は生涯にわたって様々に変遷した。
端麗な文章と、作品ごとにがらりと変わる巧みな語り口が特徴。情痴や時代風俗などのテーマを扱う通俗性と、文体や形式における芸術性を高いレベルで融和させた秀作によって高い評価を得た。
その一方、今日のミステリー・サスペンスの先駆的作品、活劇的な歴史小説、口伝・説話調の幻想譚、果てはグロテスクなブラックユーモアなど、娯楽的なジャンルにおいても多く佳作を残している。
(以上 フリー百科事典 ウィキペディア日本語版「谷崎潤一郎」より引用・要約)
- 図書館の「私は美しいものには目がないんです、例えば女性の足」は、彼の作品内にしばしば女性の足についての表現が出ていることが由来と思われる。
- 司書室の「もっと下男のようにこき使ってもらってもよろしいのですよ」は谷崎が松子夫人にあてた誓約書内の「忠僕として御奉公申上げ主従の分を守り候」からか。実際に谷崎は『春琴抄』の春琴と佐助のような関係をなぞらえ松子夫人に奉仕したという。
- 春季限定の「紅枝垂を見て、怪しく胸をときめかす……そんな時期ですね」は『細雪』の「西の廻廊から神苑に第一歩を踏み入れた所にある数株の紅枝垂、――海外にまでその美を謳はれてゐると云ふ名木の桜が、今年はどんな風であらうか」からか。谷崎自身も松子夫人たちを連れて毎年平安神宮へお花見に行っていたという。
- 潜書帰還時の「御寮人様」というのは、谷崎の再婚相手の松子が由来だろうか。松子は谷崎と再婚する前に関西随一の商家に嫁いでおり、そこで御寮人様と呼ばれていたという。
また、谷崎が松子に宛てたプロポーズともいえる誓約において、松子のことを御寮人様と書いている。
...
- 回想内の「それもこれも、先生が私を認めてくださったからです」は、明治44年に永井荷風が「三田文学」の『谷崎潤一郎氏の作品』で「明治現代の文壇に於て今日まで誰一人手を下す事の出来なかつた、或は手を下さうともしなかつた藝術の一方面を開拓した成功者は谷崎潤一郎氏である。語を代へて云へば谷崎潤一郎氏は現代の群作家が誰一人持つてゐない特種の素質と技能とを完全に具備してゐる作家なのである。」としたことから。谷崎が文壇に登場したのはこの激賞によるものが大きい。
...
- 江戸川乱歩は谷崎潤一郎の初期作品から影響を強く受けており、その中でも『赤い部屋』は谷崎潤一郎の『途上』に影響を受けて書かれた作品である。
- 回想内の「偶然を装った殺人……その「プロバビリティーの犯罪」の着想」は江戸川乱歩の『プロバビリティーの犯罪』の「日本では谷崎潤一郎氏が、私の所謂「プロバビリティーの犯罪」に先鞭をつけている。同氏の「途上」という初期の短編がそれだ。」から。
- また、『D坂の殺人事件』には「「絶対に発見されない犯罪というのは不可能でしょうか。僕は随分可能性があると思うのですがね。例えば、谷崎潤一郎の『途上』ですね。ああした犯罪は先ず発見されることはありませんよ。尤も、あの小説では、探偵が発見したことになってますけれど、あれは作者のすばらしい想像力が作り出したことですからね」と明智。」とある。
- 同回想内の「ですが私は、ただ殺人という悪魔的興味の影に消えた、一人の女性の哀しさを感じさせたかったのです……」や「私はただ、愛憎が生む人の妖婉さを引き立てるあの瞬間……それは一体どんな時か、追求するのが好きなだけなんです」は、谷崎が自らの作品を探偵小説とされるのを望まず、「謎解き」や「推理」よりも「謎」自体やストーリーの「幻想性」を求めたことからか。
- また、谷崎は『春寒』において『途上』を「自分で自分の不仕合わせを知らずにゐる好人物の細君の運命――見てゐる者だけがハラハラするような、――それを夫と探偵の会話を通して間接に描き出すのが主眼であった」 と述べている。
...
- 谷崎潤一郎と佐藤春夫の関係において有名なのはいわゆる「小田原事件」と「細君譲渡事件」である。
- 「1915年(大正4年)、谷崎は石川千代子と結婚したが、1921年(大正10年)頃谷崎は千代子の妹・せい子(『痴人の愛』のモデル)に惹かれ、千代子夫人とは不仲となった。谷崎の友人・佐藤春夫は千代子の境遇に同情し、好意を寄せ、三角関係に陥り、谷崎が千代子を佐藤に譲ることになったが撤回するという「小田原事件」が起きた(佐藤の代表作の一つ『秋刀魚の歌』は千代子に寄せる心情を歌ったもの。また、佐藤は『この三つのもの』、谷崎は『神と人との間』を書いている)。 結局、1926年(大正15年)に佐藤と谷崎は和解、1930年(昭和5年)、千代子は谷崎と離婚し、佐藤と再婚した。このとき、3人連名の「……我等三人はこの度合議をもって、千代は潤一郎と離別致し、春夫と結婚致す事と相成り、……素より双方交際の儀は従前の通りにつき、右御諒承の上、一層の御厚誼を賜り度く、いずれ相当仲人を立て、御披露に及ぶべく候えども、取あえず寸楮を以て、御通知申し上げ候……」との声明文を発表したことで「細君譲渡事件」として世の話題になった。(※フリー百科事典 ウィキペディア日本語版「谷崎潤一郎」より引用)」
- しかし、佐藤春夫が文壇に出たのは谷崎の推挙によって「中央公論」に『李太白』が載ったことが大きく、二つの事件前にはかなり親しくしていた。
- また、事件後にも交友は続いていた。
- 回想内の「もし足の綺麗なお嬢さんをご存知であれば、紹介してください……」は谷崎作品には『富美子の足』や『瘋癲老人日記』などに代表される女性の足の描写がよく登場することから。
...
- 食堂回想「カツ丼」(永井荷風と発生)での「私が最期に口にしたのもカツレツ丼だったな……」は、永井荷風は晩年、毎日のように市川市本八幡のそば屋「大黒家」のカツ丼を食べに通っており、それが最期の食事とされていることから。
- 「大黒家」には「荷風セット(菊正宗、並カツ丼、上新香、味噌汁)」というものがあったが、2017年6月をもって閉店。
...
- 食堂回想「水羊羹」(佐藤春夫と発生)での佐藤の台詞は、1956年(昭和31年)の随筆『飲料のはなし』から。
- 「ミクサーさへあれば砂糖や小豆などなくとも即座に第一流のおしる粉をこしらへる妙術がある。一子相伝といふ秘法ではあるが、愛読者だけにはそつと披露しよう。
羊羹をミクサーにかけてお湯でとくのである。羊羹は上等ほどよろしい。」
- この文の前には「このごろミクサーを無用の長物のように云いふらすのが通説のやうであるが、さすがは文明の利器(?)工夫によつては面白い用法がないではない。」とある。
ミキサーの利便性を訴える為に羊羹おしるこのレシピを紹介しただけと思われる。
佐藤は、羊羹を常日頃からこのように食べていた訳ではなく、他の著述を見ると羊羹を一つ丸かじりして平らげていたようである。
- また、谷崎潤一郎の『陰翳礼賛』には、羊羹の美しさについて語るくだりがある。
...
- 芥川龍之介と谷崎潤一郎は芥川の『谷崎潤一郎氏』で書かれているように親交があった。
- 手紙内の「唯今大いに筋のあるシナリオを製造中 じゃあね」は谷崎と芥川が「小説の筋の芸術性」をめぐる論争をしたことによる。
- この論争は昭和2年2月に催された「新潮」座談会における芥川の発言に始まり、それぞれが自論を展開しあった。芥川は『文芸的な、余りに文芸的な』、谷崎は『饒舌録』等にその様子が見られる。
...
- 夏目漱石と谷崎潤一郎の関係性は『文壇昔ばなし』において「漱石が一高の英語を教へてゐた時分、英法科に籍を置いてゐた私は廊下や校庭で行き逢ふたびにお辞儀をした覚えがあるが、漱石は私の級を受け持つてくれなかつたので、残念ながら謦咳に接する折がなかつた」と谷崎が述べている。
- 手紙内の「羊羹」については、『陰翳礼讃』の「かつて漱石先生は「草枕」の中で羊羹の色を讃美しておられたことがあったが、そう云えばあの色などはやはり瞑想的ではないか。」に始まり羊羹の美しさを述べていることからと思われる。
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