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コメント/感想&おすすめ本板
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感想&おすすめ本板
ここで語るのは実装済みの文豪の本だけかな?
太宰の駆け込み訴えは面白かった!
ユダのヤンデレ狂信者っぷりがありありと描かれていて、太宰作品の中でも一番に好きです --
2017-01-20 (金) 16:47:12
泉先生の十六夜で奥さんに怪我をしますよって叱られて家に戻る所で、今も昔も変わらない嫁は強しを感じて思わず吹いてしまった。そして最後にとても静かな心になった。 --
2017-01-20 (金) 23:02:54
武者先生の「幸福な家族」は、題の通り本当に皆幸福で終わって、読み終わった後に自分も幸せをお裾分けして貰ったみたいに幸せな気持ちになった。登場人物皆素敵だけど、特に正之助さんが素敵でこんなお父様が欲しいと思ってしまう… --
2017-01-20 (金) 23:42:58
ここってこういう使い方でも良いんでしょうか?宮沢賢治先生の作品について(ご本人よりも出来れば作品自体)のおすすめの考察・評論本があったら教えて頂きたいです。 --
2017-01-21 (土) 00:39:18
本じゃなくてもいいのかな? 銀河鉄道の夜なら、「賢治の見た夢」っていうサイトがおすすめ。第三次稿と第四次稿の読み比べもできますよ。 --
2017-01-21 (土) 15:49:31
ありがとうございます。サイトもあるんですね。銀河鉄道も好きなので興味深かったです。 --
2017-01-23 (月) 00:31:17
『「銀河鉄道の夜」探検ブック』とかいかがでしょう? 昔流行った「磯○家の謎」系のノリで銀河鉄道の夜の考察をしている本です。作者の押し付けが強いというか多少発想が飛躍しすぎている感はありますが、話半分で読めば楽しめるのではないかと思います。 --
2017-02-10 (金) 11:38:27
江戸川乱歩の『目羅博士の不思議な犯罪』は自分にとってかなり印象的な作品。これではまって一時期乱歩を読みあさった。ネタバレになるから詳しく言えないけど、描写が怪しくて綺麗なんだー。乱歩=探偵小説!のイメージが強いようですが、自分の中では鏡花と並ぶ幻想文学の大家です。 --
2017-01-21 (土) 01:45:22
青空文庫で、日記やエッセイ、手紙なんかを読むのもまた楽しい。鏡花さんの湯どうふ読んで食べたくなる夜中…… --
2017-01-21 (土) 02:06:47
湯どうふ読みましたよ−。寒い季節にはふはふしたい熱い食べ物の描写もさることながら、紅葉先生の最期近い風景もあって、中身の濃い短編でしたね。 --
2017-01-28 (土) 11:40:05
感想というのとはちょっと違うけど、百年文庫というのが、結構いろんな文豪載っててありがたい。短いからちょっとお試しってやりやすくて。 --
2017-01-21 (土) 02:24:22
宮沢賢治作品集(文庫本)を、ちょっとずつ読んでいます。描写がひとつひとつ、幻想的で、擬人化された植物や鳥、星にわくわくします。宮沢賢治の感じた世界を、わずかでも受け取れるのが嬉しい。 --
2017-01-21 (土) 08:15:40
みんな!!!!ドラマ「坂の上の雲」を見てくれ!!!!正岡子規とか夏目漱石が出てくるぞ!!!!!!なんと正岡子規は主人公の一人だ!!!司馬遼太郎の小説が原作だ!!!読んでよし、見てよし!の名作です!!! --
2017-01-22 (日) 21:37:51
NHKのドラマなんですが、足掛け三年にわたって作られてて、予算も大河ドラマよりかけられてるので是非〜! --
2017-01-22 (日) 23:06:16
室生犀星の「幼年時代」。室生さんの小学校時代のことを書いたエッセイ的小説で、生みの母親や義姉との思い出が描かれていたりするんだけど、これがなかなかいい!1シーンを読み進める毎に描写が鮮明に浮かんできます!特に印象に残ったのが小学校の居残りのシーン。とても面白かったです!あと作中に「シロ」という犬も出てきて室生さんが動物が好きなのは小さい頃から変わらないんだな…ということを感じます。 --
2017-01-22 (日) 22:21:36
あ、青空文庫で読めますので是非〜 --
2017-01-22 (日) 22:22:09
田山花袋の少女病を青空文庫で読んだのだけれど、
仮にこれが自分自身をモデルとしているのなら、そうでなくともなかなかに赤裸々だなぁと感じた
私自身はこれを別段「気持ち悪い」とは思わないが文アルの花袋が「
俺の小説を気持ち悪いなんて〜
」という台詞の意味がなんとなくわかったような…そうでないような…という気がしてきた --
2017-01-23 (月) 15:44:15
文アルの花袋「の」でした、誤字です --
2017-01-23 (月) 15:45:44
青空文庫で鏡花先生の「二、三羽──十二、三羽」を読みました。随筆でありながら、少し不思議な物語でもあるのですが、すごくほのぼのします。小さな庭で、家族仲良くしてる雀達が目に浮かびます。 --
2017-01-26 (木) 02:37:44
島崎藤村の破戒読みました。中盤まで読んで長らく放置してたけど中盤以降が面白かった!ラストの畳み掛けるような展開がとても良かったです。 --
2017-01-27 (金) 18:29:15
宮沢賢治のビジテリアン大祭は若干童話の毛色が違っていて面白いと思う。最後のオチに気付かず皆が必死に主張を言い合うさまは難しい議論をしているのに「喜劇的なミュージカル」を見ているような感じがする。 --
2017-01-28 (土) 23:57:30
あれは最後の虚無感というか何かが主人公に同調してしまって何とも言えない気分になります。 --
2017-01-30 (月) 02:50:09
永井荷風の『つゆのあとさき』を読んだ司書さんはいますかー?
あのラストがどうしてもわからん…え?終わり?って素でびっくりした。主人公の君江はすごく魅力的なキャラだし、情景描写も(荷風ですから)もちろん綺麗だし、あの時代にありがちな女性を軽視した所がなくて、むしろ愛すべきものとして温かく見守っているような筆者の視点から粋で通人でじぇんとるまんなおじさま像が想像される所もとても好きなんですが…やっぱりあの終わり方がわからん!感想色々ググってみたけどどれもピンとこず…あー本人に直撃したい! --
2017-01-30 (月) 23:14:11
読んでみました。ご本人に確認したい気持ちになったのはご同様ですがw 自分なりに思ったことを…【以下作品内容ネタバレ】
君江が君江でなくなった瞬間、荷風先生はそこで筆を置いたのかな、と思いついてみました。君江はすっごく自由な魂の持ち主で、荷風先生はその魂を風の吹き方でも描写するように書いたのかと。でも、あの置き手紙を読んでしまった君江は、もう今まで通り完全に自由な魂の持ち主ではなくなる。
君江にとって男とは「お前は今まで食ったパンの枚数を覚えているか?」程度の存在で、清岡もたまたま登場場面が多いだけのモブにすぎない。でも清岡本人は自分がモブなことに我慢ならないし、清岡以外の男たちも、女を弄んだつもりで弄ばれていたことに鬱屈をためている。風は楽しく自由でも、その風に巻き込まれ吹き寄せられた諸々の蟠りは鬱屈し続け、まずタクシー運転手の暴行という形で小さく現れて、やがて清岡の爆発がもっと大きな形でやってくる…という予感を、川島の「あの世からあなたの身辺を護衛します」という遺言が中途半端なかき消し方をする。この中途半端さに読者は戸惑いますが、君江もまた同様に戸惑って、自由な風の勢いをここで一生失ったんじゃないでしょうか。この先、君江の身に何か起こっても平穏無事でも「川島の護衛かもしれない、そうでないかもしれない」と君江以外の魂の介入を常に思わずにはいられない。
荷風先生は自然主義に傾倒していた方です。もしここで清岡が君江を殺しでもすればそれは情死事件のロマン文学だし、川島の死にふれて君江が貞女になるなんてオチだと教養小説で、「真実を描くためにあらゆる美化を否定する」自然主義とは相容れない。わざわざ美化しなくてもそのままで美しかった君江の自由さが川島の影に濁りを含まされた時、やがて耽美派に向かう文豪永井荷風が書くべき事象は潰えた、ということではないかなと思います。
私見を長々と、失礼いたしました。 --
2017-02-02 (木) 00:36:27
おわぁ!こんなにしっかり答えて頂けると思っていなかった司書は大変感激しております…!ふむふむと思い、もう一度読み直してきました。
なかなか時間が取れず遅くなってしまった…
【以下ネタバレ】
結論から言うと読み直してもやっぱりよく分からんかったのですが(頭抱え)、作風から考察してみるという枝さんの視点が目からウロコで、なるほど!と。そもそも自分は清岡を重要視しすぎていたのかも?初見は川島のことさえ「さては清岡の回し者か!」と疑って読んでいたくらいなので、あのラストで「え?これから清岡の陰湿な復讐劇を颯爽と切り抜けて平穏な日常を取り戻すんじゃないの!?」と驚いたのです。確かにそこまで書いたら自然主義でもお耽美でもなくなりますよね…(けど村人Aとして放置するには文章全体に対する清岡視点の割合が多すぎやしませんか、これ一般的には準主役級の分量じゃあないですか、とかケチをつけると「君なんぞに何が分かる」と怒られそうなので着席)
勉強不足ゆえ自然主義文学の何たるかを未だ理解せずにいるのですが、そう言えば『あらくれ』を読んだときも「文章の透明感は好きだけどイマイチ盛り上がりに欠けるなぁ」などと思ったのです。エンターテインメント性というか、「起承転結はっきりした筋があって当然」という出発点がそもそも間違っている気がしてきましたな…。ちょっと思いつきましたが、荷風作品の特色といえば「風俗小説」。もはや風土記か観光ガイドかってレベルの。現代の東京なんか絶対見せられないよ、発狂しちゃうよ、って心が痛むくらい古き良き江戸と西洋化する東京への愛憎が半端ない。カッフェーで君江に入れ知恵した後の松崎老人の銀座回顧シーンなんかストーリー上蛇足以外の何物でもなのに(すごく失礼)、荷風は削らなかった。もしや、そこが荷風が一番書きたかった部分なのか…?(ちなみにこの松崎老人が自分には作者荷風に思えてなりませんがいかが) 最終章で君江が手紙を持って夜の公園を歩く場面で“丁度現在目の前に横っている飯田橋から市ヶ谷見附に至る堀端一帯の眺望をいつもその背景にして〜中略〜この芝居の序幕も、どうやら自然と終わりに近づいて来たような気がして来る……。”という文がありますが、もしかして、そういうこと…?つまりこれは、変わりゆく東京の蠢動を風のごとく自由奔放な一女給のとある日々に重ねて描いた散文式風景画である――とか言うと偉い学者さんたちに側溝に蹴り落とされそうな気配がしますが、自分が妙に納得しちゃったので!よし!
枝さん、ありがとうございました!枝さんの御解釈についてももっと伺ってみたかったですが文字数アレなんで自粛。人の意見を読むのはやっぱり興味深いし、おかげさまで読みっぱなしにせず色々考えてみるという自分には珍しい機会を得ました。今後の読書スタイルに革命の予感!
(他の皆様へ)ものっすごくスペース占拠してごめんなさい!! -- 木
2017-02-11 (土) 23:39:04
ここで訊いていいのかわからないですが、似たような内容の書き込みをされていた方がいたので。文豪(もしくはその作品を)題材にした作品でお勧めがあれば教えてください。 --
2017-02-02 (木) 12:04:53
できれば漫画か小説がいいです。ちなみに自分が読んだことがあるのは「文豪失格」「よちよち文芸部」「先生と僕」「漱石とはずがたり」「月に吠えらんねえ」「教科書では教えてくれない日本文学のススメ」「イーハトーブ探偵」「タイムスリップ森鴎外」「上限の月を喰べる獅子」「腐りゆく天使」辺りでしょうか。文ストはアニメは見ました。 --
2017-02-02 (木) 12:12:18
三浦綾子さんの「母」という小説は多喜二さんのお母様の生涯を描いた作品です。クリスチャン作家として有名な三浦綾子さんの作品だけあって、キリスト教賛美がちょっと
必要以上に
強めかな?というところはありますが、読みやすいと思います。また、この作品の映画版(実写映画です)ももうすぐ公開なので、そちらもいいかも知れません。 --
2017-02-04 (土) 00:25:59
木主です。さっそくありがとうございます。
三浦綾子さん、そんなのも書かれていたのですねえ……氷点しか知らなかったので驚きです。
多喜二さんは地元と関係がある人なので今度図書館で探してみます^^ --
2017-02-06 (月) 16:20:37
文豪の作品じゃないんですが、夏目先生の作品のパスティーシュ(文体模写)作品を書いている柳広司さんの「贋作『坊ちゃん』殺人事件」がすごく面白いです。ほんとに夏目先生が書きそうな文体で、坊ちゃんに2巻があったらほんとにこんなんなんだろうな、って思いました!
ただネタバレになっちゃうのであまり詳しくは言えませんが、山嵐が好きな方はもしかしたら夢を壊してしまうかもしれません…でもとてもオススメです。他にも「吾輩はシャーロック・ホームズである」とか書いているのでぜひ。角川文庫です。結構最近の本です。 --
2017-06-21 (水) 17:43:44
関川夏央さん原作・谷口ジローさん画『「坊ちゃん」の時代』。手塚治虫文化賞マンガ大賞受賞作なので有名かな。1987年〜1996年連載だったのでちょっと古いですが、史実とifものが入り混じるお話で面白いです。漱石、二葉亭と森鴎外、啄木と金田一など出てきます。文庫になってます。 --
2017-02-10 (金) 01:43:08
木主です。
実は知りませんでした……こんな本があったなんて。
文庫本でも出ているのですね。個人的にすごく興味を惹かれたので今度探してみますありがとうございました。 --
2017-02-10 (金) 11:19:05
「追悼の達人」(中公文庫)、お勧めします。明治から昭和の作家に寄せられた追悼文(もちろん追悼する側も作家)を集めたものです。実装済みの先生では、子規さん、紅葉さん、独歩さん、啄木さん、漱石さん、鴎外さん、芥川さん、ぼっさん、花袋さん、多喜二さん、中也さん、鏡花さん、朔さん、白秋さん、藤村さん、露伴さん、横光さん、太宰さん、たっちゃんこ、高村さん、荷風さん、谷崎さん、志賀さん、武者さんが収録されてます。意外な人間関係や、当時の先生方への評価もよくわかって、なかなか面白いです。Kindleもありますので、是非どうぞ。 --
2017-02-08 (水) 20:26:23
芥川の「歯車」を読みました。
なんかこう、「ぼんやりとした不安」といった感じで、こちらまで小説の世界に侵蝕されていくような感覚になりました。 --
2017-02-09 (木) 03:02:55
学生の頃に読んだのですが、イカン!これ以上読んだら精神病む!!と、この本以来ぱったり芥川を読むのを止めた覚えがありますww久しぶりに読んでみようかな --
2017-02-11 (土) 23:53:25
大変な亀レスですが…
あれは病みます。ほんとに。それでも!ぜひぜひ!せっかく文アルをはじめたのですからこの機会にまた! -- 木
2017-02-21 (火) 20:46:04
井上ひさしの「宮沢賢治に聞く」。作者から先生への架空インタビューや石川啄木を交えた架空座談会が面白いです。東北組がお好きな方に特にお勧めです。 --
2017-02-10 (金) 11:24:46
堀先生の作品は文章が綺麗で読みやすくて好きです。「聖家族」は執筆のエピソード知った上で読むのお勧め。そして、読んだ後に堀先生と芥川先生の回想見ると切ない気分になります・・・。涙腺刺激されました。 --
2017-02-10 (金) 15:44:29
佐藤春夫先生の「小説智恵子抄」、わかりやすくて良かったです。合間合間で智恵子抄の詩を入れてくれています。前書きで「若者が智恵子抄を読み解く際の助けになるだろうと思う」と先生も言ってるけど、本当にそうだなあと思った。詩を読むのに慣れていない私にとってはすごく助けになりました。品切れ重版未定なので図書館か古本屋でどうぞ。 --
2017-02-11 (土) 11:38:48
織田作之助「髪」
長髪への風当たりが強い戦時中にもかかわらず、長髪を貫くオダサクの並々ならぬ長髪へのこだわりを感じます。
太宰治「服装に就いて」
太宰は高等学校一年の頃、お洒落をこじらしていたそうです。当時の黒歴史を思い出し、赤面する様子が伺えます。「派手な赤色」の着物も登場します。 --
2017-02-11 (土) 22:51:19
すみません、感想っていうのとはちょっと違うかもしれませんが、でも、でも、叫ばせてー! 芥川先生の「邪宗門」、あんなイイところで未完だなんてぇぇぇぇぇ!!! 作品集に入っていたのを順番に読んでいったので未完作品だということを知らずに、クライマックスでの尻切れトンボっぷりに顎は外れ眼は点です…文アルの芥川先生捕まえて、潜書させずに司書監視の下で続きを書かせたい思いです… --
2017-02-12 (日) 11:11:51
佐藤春夫先生の「オカアサン」
先生がオウムを飼う話です。優しい語り口でいとおしいものを慈しむようなそんな文章です。すごくホンワカしました。 --
2017-02-13 (月) 23:27:43
ちなみに青空文庫で読めます〜! --
2017-02-14 (火) 06:53:44
読みました〜!! 鳥を飼いながら佐藤先生があれこれ考えたりしてるんだと思うとほんわかしました。教えてくださってありがとうございました! --
2017-04-26 (水) 22:52:42
大正の頃の文壇の理解に、北村薫氏の「六の宮の姫君」お勧めします。芥川龍之介の「六の宮の姫君」という作品が何故書かれたか、主人公の女子大生「私」がミステリ的に読み解く小説なんですが、芥川を中心において、佐藤春夫、志賀直哉、谷崎潤一郎、菊池寛、そのほか多士済々の文壇の人々との関係をあらゆる小説や文献から導き出す…という話なので、自然、各文豪の作品の引用やその解説が流れるように出てくる出てくる。菊池寛の「無名作家の日記」なんかは彼女の解説を読んでから本編を読む方が面白いんじゃないかと思いました。
北村氏のこの作は「円紫さんと「私」」という推理小説のシリーズ物ではありますが、この作については「私」が自力で謎の結果に到達する趣きになっていて、シリーズ物によくある「お約束のキャラがわからないと話が面白くない」ということがありません。
それ故に従来のファンからは賛否両論あるほどですが、
むしろシリーズを知らない方でも文アル好き、芥川先生菊池先生好きなら読んで損は無いと言える一冊です。 --
2017-02-18 (土) 14:30:03
発売時、結構話題になっていて読みました(もう何年前かな?)実は菊池先生を知ったのはこの本からで非常に印象に残っており、ゲームで会った時に真っ先に思い出した作品だったりします。色々と感慨深いです。 --
2017-02-25 (土) 10:32:04
読んでらっしゃった方がいらして嬉しいです。現代では菊池先生はどうしても文藝春秋社創設とか芥川・直木賞創設とかの功績の方が著名だったりして、作家として名が挙がるのが後回しな感じがありますもんね。
自分は文アルプレイ後に読み直して、作中引用部分の小島政二郎「眼中の人」のところに「あっ!!!」となりました。「恩讐の彼方に」の回想とめっちゃかぶってて、芥川・菊池両先生の仲良し感がすごくきらきらしいです… -- 木
2017-02-25 (土) 14:57:15
全く同じ所で同じ感想を抱きました。色々な部分からネタ拾ってるんだなあと感心しつつもしんみり。余りに同意だったので語ってしまい申し訳ありません。 -- 枝
2017-03-01 (水) 19:56:46
武者先生の作品は小説が主で確かに素敵な作品が多いのですが、詩もいいんです。まだ購入が可能な文庫本「武者小路実篤詩集」は青年期から九十歳の誕生日に至るまでの作品が1冊になっているという豪華さ。どの詩をとってもすごく素直で読みやすくて、自分でも書けそう、とうっかり誤解してしまいそうになるくらいわかりやすく心の中にすとんすとんと落ちます。詩が苦手、理解できない、とお思いになる方にこそぜひおすすめしたいです。 --
2017-02-19 (日) 12:16:10
中島敦の「わが西遊記」お勧めです。西遊記の沙悟浄が悟空たちと旅をする前の話と、仲間になった後の彼の視点から見た仲間達の話です。沙悟浄が好きだったので読んだのですが、非常に深みのある良いキャラで、彼から見た仲間も非常に魅力的に描かれ、西遊記ファンは勿論そうでない方もお勧めです。文章も読みやすいと思います。完全に主観ですが芥川の「河童」が好きな方は好きなんじゃないかなぁ…と思います。 --
2017-02-25 (土) 10:25:19
『江戸川乱歩傑作選(新潮文庫)』はとくに有名な話が多いので、まず江戸川乱歩先生を読む際にはお勧めです。300ページ程なので、持ち運びにも便利です(笑)
収録は「二銭銅貨」「芋虫」「二癈人」「D坂の殺人事件」「心理試験」「赤い部屋」「屋根裏の散歩者」「人間椅子」「鏡地獄」です。どれも代表作と言われるだけあって、大変読み応えがあります。 --
2017-02-27 (月) 18:48:50
ちくま文庫の『怪奇探偵小説名作選4 佐藤春夫集 夢を築く人々』という本がおすすめです。
日本でミステリが広まった切っ掛けの一人ともされている佐藤先生のミステリの代表作を集めた本で、デビュー作「西班牙犬の家」は勿論、谷崎潤一郎が絶賛した「指紋」や江戸川乱歩の『探偵小説四十年』でも言及されている「探偵小説小論」などが含まれています。
推理小説や幻想的な話の好きな方、江戸川乱歩が影響を受けたものをより詳しく知りたいという方に一度読んでもらいたいと思います。 --
2017-03-01 (水) 21:30:39
鏡花さんの「夜叉ケ池」は後半、特に一番最後のところが、神秘的でステンドグラスみたいな綺麗さ(だと私は感じた)なのでとてもおすすめです。そこまで長い話でもないのでするする読めますよー! --
2017-03-02 (木) 00:59:48
久世光彦の『蕭々館日録』は、ともかく九鬼さん(芥川がモデル)に萌える一冊になってます。
他にも作中作「梔子姫」にくらくら酔いそうな『一九三四年冬―乱歩』、詩についてのエッセイ『花筐』などおすすめです。 --
2017-03-07 (火) 09:49:54
読んでみました。とても面白かったです。芥川先生と菊池先生(がモデルの人々)のやりとりや互いへの描写がなんとも物悲しくも心温まりました。蕭々さんのモデルの方の作品も読むきっかけになって感謝です。 --
2017-04-02 (日) 11:22:46
芥川先生沼民なので図書館で借りて読み始めたらこれがまた面白くて手が止まらないです。九鬼さんに萌えてしまう司書をなにとぞお許し下さい。おすすめ感謝です! --
2017-05-09 (火) 19:26:53
図書館で借りたものですが、岩波文庫の「藤村随筆集」が面白かったです 自然の描写が目に浮かぶようでした 実装済みの文豪の名前もちらほらあり、花袋さんと芥川さんとの回想の元ネタらしきものも載っていましたので、興味のあるお方はぜひ読んでみてください --
2017-03-09 (木) 01:45:10
鴎外先生の著作を読んでみたいんですが、舞姫はどうも読みにくくてハードルが高く感じます……。舞姫よりも軽くて読みやすい作品あれば教えてください! --
2017-03-15 (水) 03:39:38
森先生の書かれる物のベースにはどんな平易な作品にでも漢学の素養がにじんでますものね…そこから「軽い」と感じられるものを選び出すのは難しいですが、中学の教科書に採用されてる「最後の一句」「高瀬舟」はどうでしょうか。「舞姫」は文語体だから取っつきにくく感じる面もあると思いますが、この2編は口語体で読みやすいですし、テーマがびっくりするほど現代的です。ほか、森先生は翻訳物も多いですが、当時の日本人にとってなじみのない西洋の事物を翻訳するのにわかりやすい口語を選択されてます。現代の推理小説の系譜へ連なるエドガー・アラン・ポーの作品、つまり江戸川乱歩先生が影響を受けたであろう翻訳を読んでみるのも一択かもしれません。青空文庫には「病院横町の殺人犯」「うづしほ」が入っています。 --
2017-03-15 (水) 22:27:22
『二人の友』は短篇で文章も硬くないので、さらっと読めました。鴎外が小倉に居た頃の親友二人との日々が淡々と綴られていて、とくにココが面白い!とかはないんですが、鴎外の日記を読んでいるようでついついページが進みます。あと、読むと早朝の川辺を散歩したような何となく穏やかな気分になります(完全に主観) --
2017-03-31 (金) 13:44:51
多喜二さんの本を青空文庫で一通り読んで、有名な蟹工船も面白かったのですが個人的には「工場細胞」が面白かったです。
【以下、大きなネタバレはありませんが話の内容】
最初は少人数だった主人公とその仲間がビラなどで少しずつ職工を味方にしていくさまや、工場長に抗議する場面は読んでいてドキドキしました。ヒロインもいて少しですが恋愛要素もあり、キュンとします。そして伏線もあったけど最後はどんでん返しが…
私が政治に疎いので所々理解できない部分もあったのですが、普通に小説としての芸術性もあり、読んでいて面白かったです。 --
2017-03-15 (水) 09:18:01
自転車エピと言えば志賀先生ですが、夏目先生にも「自転車日記」という面白い随筆があります。ロンドンで下宿先のおばあさんに強いられて自転車に乗る練習を始めた先生の奮闘記ですが、転んだり転ばされたり悪戦苦闘のご様子が、申し訳ないながらめっちゃ笑っちゃいます。文語体の生真面目さがかえってコメディタッチで、まだ上手く乗れないのに自転車趣味のご一家に見栄を張るあたりがほんとに夏目先生らしい。
青空文庫でも読めますが、できればちくま書房の注釈付きの本が面白いかも。文語体の読みにくさを助けてくれますし、作中の「日本派の俳諧師」というのが正岡先生のことだとか当時の知識がないと分からないですしね。
ちなみに自分は「ちくま文学の森 機械のある世界」の収録で読みました。 --
2017-03-18 (土) 20:13:00
文豪の本ばかりの中、文豪の小説をイメージした曲・舞台なのですが、『サクラ大戦 海神別荘』がオススメです。16年も前に上演された作品ですが、役者さんの作中の言い回し(特に高乃さんの演じる公子)や曲も含めて文アルの鏡花先生見てほしいぐらい素晴らしいです。
その劇中歌での『すべては海へ』は海神別荘を曲にしたような物と言えるぐらい。読む前に聞いて見てもオススメです。
サクラ大戦ってゲキテイとか声優さんが舞台でそのキャラを演じたり、コラボではロボットが出るやつじゃないの?って思っている方もいるかもしれませんが、とにかくそんなことは空っぽにして、見てください。そんなことを忘れるくらいすごいです、ほんと。
そして海神別荘はDVDやCDがあったら買ってみてください!
なんか長くてダイマみたいな感じになりましたが本当にオススメです。 --
2017-03-19 (日) 23:03:29
芥川龍之介の「歯車」なんかは人間のそこにある何か黒い苦しみや救われぬ孤独が、作者の生々しい感じで(主人公芥川龍之介だろと思ってしまうレベルで)面白いのだけど、個人的にはほぼ同時期の「河童」がいい。・・・なんていうか不気味で世の中を達観しつつ皮肉に表している作品なのでぜひ。失礼かもしれないけど、
人間の救えない闇を見つめ続けたらそりゃ生きてるのが苦しくなるだろうなあ・・・と。服薬自殺・・・
。 --
2017-03-20 (月) 20:35:21
太宰治の本で一番好きでおすすめなのが、「パンドラの匣」だったりします。人間失格とかヴィヨンの妻もおもしろいけど。暗くないです、びっくりするほど最後爽やかな青春小説。長さもほどほどで読みやすい。当時重かった結核を抱えた主人公が戦争やささやかな女性交流や恋愛を超えて希望を持つのが、富岳百景あたりの明るさで非常に気持ちのいい後味。
・・・ただ1973年以降文庫本になってないようなので(アレルギー持ちは古い本が読めない)、そこまで長くないし青空文庫で読んでみてくださいな〜 --
2017-03-20 (月) 20:47:43
江戸川乱歩全集に入っていた「指」という話が好き。
たった2ページしかないのに凄いゾクッとさせられた。 --
2017-03-31 (金) 11:26:43
せっかく大宰沼に沈んだので著作を読んでみたいのですが、おすすめはありますか? --
2017-03-31 (金) 11:30:50
『お伽草紙』は深イイ!って日本文学専攻の方が言ってました。元ネタが昔話だから筋自体はありきたりなんだけど、そこをありきたりで終わらせないのが太宰の太宰たる所以、太宰流の解釈とキャラ構成がこの作品の読みどころなんだけどこれは太宰の鋭い人間観察眼と深い洞察があってこそで…という熱いプレゼンにのせられて、私は一話目「瘤取り」まで読んだところです。すごく…面白いです…!知ってる話なんだけど意外な展開、なのに妙にリアル。これは「昔話」なんて古臭いモンじゃないですわ…! --
2017-03-31 (金) 14:58:50
上の文学専攻の方〜と比べると勧め方にランクの下がりようは有るのですが、『桜桃』オススメです。ほかよりも短く、登場人物や移り変わりという点も少なめでさらっと読みやすいと思います。【若干不謹慎】
『河童』といい『桜桃』といい、題名だけで選ぶと晩年作品引きやすい司書……
--
2017-04-08 (土) 07:26:00
『ろまん灯籠』。青空文庫でも読める短編。文字
五人兄妹がラプンツェルを書き継いでいく物語。
『お伽草子』といい、太宰の翻案小説は面白い。 --
2017-04-21 (金) 22:27:45
自分が無頼沼なので、織田作之助の可能性の文学、太宰治の織田君の死、坂口安吾の大阪の反逆、不良少年とキリストを読んで悶えました。どれもそこまで長く無いですし、三羽烏の関係性がありありと分かるのでおすすめです! --
2017-04-05 (水) 10:04:47
ありがとうございます!さっそく読んでみます! --
2017-04-05 (水) 10:44:25
ずいぶん前に雑談板でも書いたのですが、暮らしの手帳の「すてきなあなたに」は文豪の皆さんのお名前がちらほらでてきますので、おすすめします。 自分が読んだ部分では鴎外先生や吉川先生のお名前が出ていました なお両方とも食べ物関連ですのでかなり飯テロ食らいましたw --
2017-04-08 (土) 20:28:44
芥川なら奉教人の死、太宰なら桜桃、安吾は夜長姫と耳男が死ぬほど好き
自分を何もかも封じ込めた殉教者と、家庭から目を背けたいのに子供の影がちらつく父親の自分に苛立つ男と、底知れない処女に翻弄される男の話
あと朔太郎好きは蕁麻の家を読んで幻滅するといい フィクション最高!!ってなる --
2017-04-09 (日) 03:56:22
ちょうど読み終わった夜長姫、なんか…色々すごかった…。安吾はあと「桜の森の満開の下」しか読んだことなかったけど、そうか、これがANGOテイスト…! --
2017-04-12 (水) 21:29:07
マンガですが、「水木しげるの泉鏡花伝」がとても良かったのでおすすめします。
タイトル通り、あの水木しげる御大が泉鏡花の一生を丹念かつ簡潔に描かれてます。単に一生を追った伝記というだけじゃなく、泉先生の「黒猫」「高野聖」も完全に漫画化して、それを本編中に挿し込んでくるという構成。
考えれば当たり前ですが、小説であれマンガであれ、異界のモノを書き続けたお二人の世界観はすごくマッチしてるなーと、山中で僧侶を襲う妖怪が次々出てくる「高野聖」の頁をめくりながら感動してました。
泉鏡花記念館監修で、館長さんが巻末に解説書かれてたり、眼鏡やキャップ付きのキセルなどの愛用品の写真もちょこちょこ載ってたりします。裏表紙は兎の置物コレクションで、可愛いです。
泉先生のことを知るのにお得感たっぷり!という一冊でした。 --
2017-05-04 (木) 22:39:55
GWなので雑多に青空文庫の中から押し文豪の作品をタイトルでざっくり読んでいましたが、菊池先生の「恩讐の彼方に」の終盤にほろり……。ここ数年全く文章を読むということをしていなかったのですが、本を読むというのは楽しいなと久々に思いました。 --
2017-05-06 (土) 19:21:11
本ではありませんが、レファレンス共同データベースが中々面白くておすすめです。国会図書館を中心に各地の図書館が構築したデータベースで、各図書館に寄せられた質問の事例が載っています。
先生方の名前を検索すると、本の紹介や特定の記述がなんの本に載ってるのか、リアル司書の皆さんが調べた事例が見られます。
ただ、惜しむらくは紹介された本が手に入るかどうか中々難しいところですが……。 --
2017-05-09 (火) 18:44:02
文学書ではなく情報ソースの紹介になりますが……毎日コミュニケーションズから出ている『明治ニュース事典』『大正ニュース事典』『昭和ニュース事典』がおすすめです。
それぞれの時代で発行された新聞記事が全て翻刻されたもので、巻頭には写真付きの新聞が一部掲載されています。
各シリーズに索引の本が一冊ついていて、そこから先生方の名前が載ったページを探すこともできます。
分厚いので館内閲覧にはなりますが、大きめの図書館に行くと見つかるかもしれません。
時代によっては記者の思惑が入ることもありますが、そこも含めて、文豪たちの生きた時代を知るには十二分に使える資料です!
文豪や文化史で論文を書いているor書いた方にはお馴染みの資料かと思いますが、再度プッシュさせてください。 --
2017-05-09 (火) 19:38:41
本ではないのですが、現在愛媛の坊っちゃん劇場で上演されている「52days」
子規と漱石の友情が描かれていておすすめです。文豪に詳しくなくとも楽しめます。 --
2017-05-13 (土) 00:23:47
石川淳氏の・・・・・「安吾のいる風景」を・・・・・・・・読んでいただきたいです・・・・・・・・自分はちくま文庫の石川淳で読みました・・・・・・・・
お見舞いに来てもらったのを照れてさしかけの将棋を手でぐちゃってしちゃう安吾くんのかわいさ・・・・・・・・・
--
2017-05-14 (日) 13:13:12
太宰治「如是我聞」→坂口安吾「不良少年とキリスト」のコンボはとてもしんどいので是非。
どちらも文体が砕けていて読みやすく、彼らの心の一端を垣間見れる気がします。 --
2017-05-21 (日) 22:09:50
芥川龍之介の「偸盗」は藤村との回想を思い出しながら読むとなかなか刺さります。
特にある意味で芥川「らしく」ないラストシーンは必見。 --
2017-05-21 (日) 22:23:29
青空文庫で読めます!羅生門も一緒に読むと対比が味わえて悶えますよ! --
2017-05-21 (日) 22:27:11
WOWOWですが、宮沢賢治先生のドラマが始まりました。動いている賢治先生というのが嬉しくて、これから楽しみに観ていきたいです。WOWOWご覧になれる司書さんがいらっしゃいましたら是非〜! --
2017-06-23 (金) 16:50:14
泉鏡花の『貝の穴に河童の居る事』。
堀辰雄が「讀んでゐるうちに何かしら氣味惡くなつてくるやうな作品が好きだ。――中略――(この)短篇を讀みながら、どうも氣味惡くなつて來てしかたがなかつた」と書いているのを見かけて、そんな話だっけ?と再読。個人的にはコミカルで可愛い話だと思います。ラストの大団円なんかは、わちゃわちゃ感がなんとなくジブリっぽい。河童の描写はキモイんですが、喋るとコイツもけっこう可愛いんだ(口調が)。姫神様の麗しさはさすが鏡花。堀辰雄はどの辺りに気味悪さを感じたんだろう?うーん…?? --
2017-06-23 (金) 21:07:18
作品というよりは随筆ですが、菊池先生の『志賀直哉氏の作品』を紹介させていただきたく。
タイトルの通り、志賀先生の作品について語る随筆なのですが、文章の勢いがまるで推しについて語る熱いファンのようで、読んでいて微笑ましくなります。また、どこがどう良いのか、を引用込みで紹介されているので、これを読んでから城の崎にて、なんかを改めて読むとなるほどこれが!という発見もあったり。これも青空文庫にありますので、菊池先生志賀先生沼の方は是非! --
2017-06-24 (土) 13:38:49
青空文庫読み漁ってたら、菊池寛先生の作品の中に「我が馬券哲学」とかあって吹いたwww
ほんとにギャンブル好きだったんだなぁ…
損するのが怖い奴は最初から馬券なんか買うな!とか、私でもなるほどなと思ったし、この哲学、現代のギャンブルでも通用するんじゃないか?(馬券買える歳でもないけど)
めっちゃ短いのですぐ読めましたよ〜 --
2017-06-26 (月) 09:47:26
太宰さんの「人間失格」を読みました。
主人公の今までの人生を自白する話なのですが、主人公と太宰さんの歩んだ人生が重なって、なんというか…主人公も太宰さんも結構苦悩があったんだな…と思いました。 --
2017-06-28 (水) 21:25:51
中原中也の『山羊の歌』と『在りし日の歌』を読みました。ずっと読んでいられるような、引き込まれる詩がたくさんありました。詩の中に出て来る場所、人、物などを想像しながら読むとよりイメージが深まります。 --
2017-06-30 (金) 02:14:04
山田正紀『カムパネルラ』読みました。
タイトルを見てわかるとおり宮澤賢治(というか『銀河鉄道の夜』)を題材にしたお話です。
第四次稿が存在しない世界、主人公は80年前の花巻にタイムスリップしてしまう。そこでは何故か宮澤賢治はすでに死去しており、代わりに妹のトシが生存していてさらに娘の「さそり」が存在していた。
それどころか『銀河鉄道の夜』の登場人物であるジョバンニやカムパネルラまで存在しているという。
ジョバンニと間違われた主人公はカムパネルラ殺害の容疑をかけられてしまい……ネタばれしない程度に内容を紹介するとこんな感じです。
一言で言えば山田氏の作品論的な印象を受けました。個人的には第三次稿好きなんだけどなあ……うん(;^ω^)
非常に賛否が分かれそうですが、こういう見方があってもいいかとは思います。
氏は他にも石川啄木(の作品)を題材にした『幻象機械』や北原白秋を題材にした『金魚の目が光る』など書かれているようなので今度挑戦してみたいと思います。 --
2017-07-03 (月) 13:31:39
角川文庫、柳広司の『吾輩はシャーロック・ホームズである』読了。
夏目漱石がイギリスに留学した際、自分がホームズだと思い込んでベイカー街211Bにやってくる...というのがざっくりしたストーリー。ホームズというのかコナンドイルのパスティージュ(文体模倣)で、ホームズシリーズ原作の中に漱石が現れた!って感じ
他にも、柳さんは漱石のパスティージュパスティージュを何冊か書いているのでそちらも併せておすすめしたいけど、まだ読めていないので... --
2017-07-03 (月) 15:34:53
ちくまの江戸川乱歩に載っていたのですが、「白昼夢」という話が印象に残っています。短い話ですが、不気味で面白いですよ。 --
2017-07-06 (木) 16:36:15
江戸川乱歩『黒蜥蜴』唯一と言っていい、女性が敵側で主役の明智探偵小説。江戸川先生特有のシーン切り替え、場面設定がふんだんに盛り込まれています。 --
2017-07-08 (土) 00:11:53
『黒蜥蜴』私も好きです!
三島由紀夫が戯曲化していますが、そちらもいいですよ。【以下一応ネタバレということで白字】
明智と黒蜥蜴が交互に台詞を連ねていく(2人は全く違う場所にいる設定。歌舞伎の「割りせりふ」の手法を取り入れているそうです。)場面、黒蜥蜴「法律がわたしの恋文になり」明智「牢屋が私の贈物になる」明智・黒蜥蜴(同時に)「そして最後に勝つのはこっちさ!」
この三島の言葉の選び方というか使い方というか、痺れるくらい格好いい…!
機会がありましたら舞台公演を見てみるのもお勧めです。ちなみにこの三島戯曲版の主演で明智を演じたのは芥川比呂志氏…はい、芥川先生のご長男です。 --
2017-07-13 (木) 18:25:25
舞台もあるんですね!機会があれば見てみたいです…芥川先生のご長男は俳優だったのですね。情報ありがとうございます―――木 --
2018-02-03 (土) 22:58:06
岩波さんで出版されてる佐藤春夫『厭世家の誕生日‐他六篇』
佐藤先生自らが選んだ短編集です。ページの校正も当時のままの様で、ややムラのある印刷も味があります。中身も中国を舞台にした話や随筆などあって、佐藤先生らしい作品が目白押しです。 --
2017-07-08 (土) 00:24:21
自分にとって大切な文豪の本、印象深い本、思い出に残っている本とそれにまつわる各自のエピソードを告白する木 --
2017-07-08 (土) 12:28:36
ごめんなさい版を間違えました。 --
2017-07-08 (土) 12:30:01
清家雪子さんの漫画、「月に吠えらんねえ」を最近読み始めました(まだ3巻までですが…)
銃文豪…特に北原一門好きさんには一度中古ででも立ち読みしてみてほしい!作中に引用が多く、詩歌のつまみ食いにもいいと思います。その作家の作品から受けるイメージをキャラクター化しているので、実際の著作物を読んだときに「ああ〜わかるわ〜これは朔くんだわ〜」となりました(笑)
(多少見る人を選ぶネタが出てきていますが)清家先生のサイト「月吠ノート」でも文献の内容を載せてくださっていたりするので、こちらもぜひ! --
2017-07-08 (土) 21:36:35
室生犀星「我が愛する詩人の伝記」を読みました。
島崎藤村、堀辰雄、高村光太郎などゲーム内でも出会える文豪から山村暮鳥、立原道造といったこれから来てくれそうな方、
そして萩原朔太郎、師である北原白秋について自身の思い出とともに優しく丁寧な文体で綴られています。
特に、スタッフさんはこれを基軸に北原一門のキャラを作ったのでは、というくらいに白秋先生の章は熱がすごいです。
蒲団の白秋先生との回想の元ネタ(というかほとんどそのまま)、恐らくはこのゲーム内において転生したあの三人が「北原一門」を名乗っている理由も見えるような内容が書かれています。
北原一門好きは月に吠える序文跋文、愛の詩集序文跋文と合わせて読んで絶対に損しない一冊です。北原一門尊い。 --
2017-07-11 (火) 21:56:41
横からですが、北原一門に限らず、取り上げられている中に推しがいる方にもおすすめしたいです。最推しに対してはかなりキツイですが、笑いが止まらずこの本で犀星先生が好きになり、最推しにさらに愛着がわきました。 --
2017-07-17 (月) 12:25:40
志賀直哉「城の崎にて・小僧の神様」という本がオススメです。 中には、「母の死と新しい母」 「清兵衛と瓢箪」 「小僧の神様」 「城の崎にて」など、計15の短編が載っています。まわりくどくなく、あっさりと読めるので、普段読書をしない人でもパッと読めていいと思います。 --
2017-07-12 (水) 01:00:31
岩波文庫で出ている『井伏鱒二全詩集』おすすめです。小説もそうですがユーモアや軽妙な表現で親しみやすいながらどこかしら一歩引いた視点というか、主観的すぎない味わいがあったり。それなのに優しいまなざしも感じられます。漢詩「勧酒」の訳は名訳と謳われるだけあって素晴らしい。
また小説だと初期のものでは「山椒魚」「朽助のいる谷間」「一ぴきの蜜蜂」あたりがおすすめ。ユーモアや軽妙さの中にそっと悲しみを包み込む作風が文アルの鱒二のキャラとも重なるような気がします。 --
2017-07-16 (日) 11:08:29
恥ずかしながら、川端康成の奥さんによる川端について詳しく書かれた本があることを初めて知りました。
そこから文豪の親族達が書いた本に興味を持ったのですが、今のところ川端と夏目の奥さんの本しか知りません……。どなたか他の文豪の親族でこういった本を書いている方をご存じないでしょうか?もしご存知でしたら、僭越ながら私に教えていただけると幸いです。 --
2017-07-17 (月) 12:11:20
雑談板でもちょっと話に出てますが、文豪の息子さん・娘さんが作家さんだと結構書いてたりします。自分の記憶だと犀星さんの娘さん(朝子さん)、露伴さんの娘さん(文さん)はそれぞれお父さんに関しての本を何冊か出してたと思います。多分探せば他にもいると思いますよ --
2017-07-17 (月) 12:37:46
鴎外さんの娘さんの森茉莉さん、秋声さんの息子さんの徳田一雄さんあたり、お父さんについてかなり書いていたらしい、と聞いたことがあります。 --
2017-07-17 (月) 12:46:03
予想より多くの息子さん娘さんが本を綴っていらっしゃる……驚きです、なんだか微笑ましくも思えますね。あとはみなさんの情報を元に自力で本を探してみようかなと思います。丁寧な回答、ありがとうございました。 --
2017-07-17 (月) 21:16:44
森鴎外は確か妹の小金井喜美子氏が彼についての本を出していたはずです。それ以外だと宮沢賢治について弟の清六氏が本を書いていたはず。 --
2017-07-17 (月) 22:31:56
谷崎先生の最後の奥様も、谷崎先生の思い出を書いて本にしていらっしゃいますよ。 --
2017-07-18 (火) 03:57:47
森先生の娘さんだけでなく妹さんも本を出されていたのですね。宮沢先生は弟さんがいるのは存じておりましたが本を書いていることまでは知りませんでした。谷崎先生と奥さんの思い出というのもなかなか気になりますね。
今回も細かな情報提供、ありがとうございました。 --
2017-07-18 (火) 14:36:45
森茉莉さんなら『貧乏サヴァラン』『贅沢貧乏』に室生犀星についての記述が頻出していますよ。勿論、ご尊父・森林太郎のことも。朔太郎の遺児・朔也さんについても少し触れられておいでです。 --
2017-08-07 (月) 06:43:09
島崎藤村は息子さんが「島崎蓊助自伝: 父・藤村への抵抗と回帰」、萩原葉子さんが「父・萩原朔太郎」を出しています。どちらもとても面白かったです --
2017-10-04 (水) 02:35:37
坂口安吾の奥さんが書いたエッセイ「クラクラ日記」というのをこの間読みました。安吾推しの方なら一度読むことをお勧めします! --
2017-10-30 (月) 14:47:31
小泉八雲は英語(原文)で読むべきだと痛感した話。
19世紀の英語でしょ、古語じゃん!などと思っていたけど、とんでもない。とてもシンプルで平易で読みやすい英語なのでびっくりしました。語り物だからなのか?ひきかえ、和訳がひどい。どのくらい酷いかって言うと、作品集冒頭の随筆を読んで「八雲って日本語で文章書けるほど日本好きだったんだなぁ」とその後ずっと勘違いしていたくらい。まさか日本人が書いた日本語(和訳)だったとは…!怪談の方は別の訳者でしたが、こっちも、うん…。翻訳物は残念ながら訳文で九割方作品の善し悪しが決まってしまうので、読める人は絶対に原文で読んだ方がいい。八雲なら読めなくても原文で読んだ方がいい。高校生くらいの英語力でちゃんと読めるはずだから。あるいは巧い訳者さんを探してください全力で!
…と力説したくなるほど酷い翻訳を本当に久しぶりに見て、あらためて翻訳者・井伏鱒二は神々しいとしみじみ思ってしまったり
--
2017-08-05 (土) 11:36:33
八雲先生といえば怪談ですが、怪談以外でおすすめの作品はありますか? --
2017-08-05 (土) 21:31:07
八雲本人の著作じゃなくてもよいですか?
奥さま小泉節子さん著『思い出の記』は本当におすすめ。八雲はこういう人でした、っていう奥さま視点の小泉家の日常です。ゲームのヘルン先生、すっごくカワイイじゃないですか?まあキャラだからね、と思ったらご本人は百倍可愛かった…!!もうすっかり小泉八雲(ご本人)のファンです。あんなお父さんかお祖父ちゃん欲しかった!ああいう人に私はなりたい。最後はちょっと泣きました --
2017-08-06 (日) 20:59:57
奥様の著作があるのですね...! 探してみます!
教えていただきありがとうございます! -- 木
2017-08-06 (日) 21:38:49
本ではありませんが、だいぶ昔小泉八雲氏のドラマがありました。再放送は難しいでしょうが、ドラマの一部をYou Tubeで「ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)の愛した日本」というタイトルでUpしてくださった方がいらっしゃいます。ほのぼのしつつ苦労も偲ばれる良いドラマでした。 --
2017-12-18 (月) 00:15:15
青空文庫で武者さんと志賀さんのがない。あと佐藤さんの西班牙犬〜もなかったなぁ。読みたい。図書館に行っても無かったしなぁ。 --
2017-08-10 (木) 00:15:18
青空文庫は著作権の切れた作品しかのってません。武者小路先生と志賀直哉先生は著作権がまだ切れていないので青空文庫には収録されていません><
この二名の書籍は図書館の書庫に入っている場合もありますので、司書さんに聞いてみるといいかもしれませんよ^^ --
2017-08-15 (火) 00:13:18
青空文庫になくても国会図書館デジタルライブラリーにならあったりするよ。「スペイン犬」もあるし、武者さんなら「お目出たき人」と「荒野」が許諾されているので読める。旧字旧仮名遣いかつ画像スキャンなので読みづらいけど、初版なので雰囲気味わうなら良いと思います。 --
2017-08-18 (金) 01:22:08
池島信平『雑誌記者』
池島氏は文藝春秋の三代目の社長になった人です。編集者時代の回想録で文アルで聞いた名前がちょくちょく出てきます。菊池寛、横光利一、吉川英治、井伏鱒二、坂口安吾などなど…
文藝春秋の社員から見た当時の出版界、作家たちが垣間見えます。編集者、社長としての菊池さんが描かれているので菊池さん好きの方におすすめです。それにしても菊池さん…横光さんを次期社長に推したってマジですか
絶版になっている本なので図書館で借りるのをお勧めします。 --
2017-08-10 (木) 04:18:33
織田作之助の夫婦善哉を買うなら
続編の続夫婦善哉が掲載されてる
岩波文庫版が一番精神的に安定するのでおすすめです。
青空文庫で読んだ時かなり消化不良に陥ってしまいました。 --
2017-08-15 (火) 17:28:30
小泉先生の本を原文で読みたいのですが買えるのでしょうか? --
2017-08-15 (火) 20:28:30
Project Gutenberg(海外版青空文庫)で無料で読めますよ!
[手順]
Project Gutenberg
で検索→
Free ebooks - Project Gutenberg
というページの左上
search for books
にて
Lafcadio Hearn
を検索→読みたい本の題名をクリック→
Read this book online
(web上で読む場合)をクリック→作品を読む!
オンライン以外に電子書籍用ファイルもダウンロードできるみたい。おわぁ、便利ですね!(ついさっき知った) --
2017-08-21 (月) 21:07:07
めっちゃ遅れましたが教えていただきありがとうございます! -- 木
2017-10-04 (水) 19:12:12
余裕派〜自然主義くらいの古い年代で初心者にも読みやすい本があったら教えてください! --
2017-09-06 (水) 22:14:05
前もちょっと書いたけど
鷗外の『二人の友』。短篇だし、文体も簡潔でさらっと読めます。鷗外が小倉に住んでいた頃の親友二人との交流を綴った日記かエッセイを読んでいる感じです。鷗外は舞姫のせいでやたら難解なイメージがあるけど、実際はさっぱりした明快な文章を書く人みたいですね。志賀直哉と同じ系統ってどこかで見たけどよく分かる。
あと
枝がいま露伴にハマっているので
露伴の『幻談』もこっそりオススメしておく。筋はありがちな江戸の怪談なんですが、釣り好きの本領発揮というか、やや脱線気味の釣談義が面白い。落語のテキスト化かな?と思うような親近感のわく語り口です --
2017-09-06 (水) 23:54:43
太宰先生の「饗応婦人」を読みました。
切ないような気持ちと絶望感が同時に去来する不思議な作品…とにかく心の底からしんどいです。
やっぱり女性目線の小説もお上手ですよね流石です… --
2017-09-06 (水) 22:16:36
夏目漱石「正岡子規」をおすすめします。
今回のイベントの夏目先生の正岡先生への対応と空気感の源流を、短い時間で楽しむことができます。青空文庫にもありますので、イベントの隙間に是非。 --
2017-09-14 (木) 01:49:07
読みました!中学で「病床六尺」を読んでからずっと子規のファンだったのに本人はとんだクズやろ…ガキ大将だった衝撃ww漱石のドライさがまた。でも故人への哀惜とか湿っぽい悲壮感がない分、かえって仲の良さを感じますね --
2017-10-11 (水) 20:32:53
自分は、子規さんやっぱり変わった人だったんだな、とは思ったけどクズとまでは思いませんでしたw
当時の考え方とか交流の仕方とか、今と違ったのだろうし、遠慮とか要らない間柄だったのを、創作らしく誇張して面白おかしく書かれたんだなと思いました。
書簡集読んでると、夏目先生そんなこと言っちゃうの!?ってのもたまにあったし…いい関係だなとしみじみ。。。
木さん素敵なおすすめでした。 --
2017-10-22 (日) 00:22:40
壇一雄の『小説 太宰治』
太宰先生の友人である壇先生の作品。壇先生からみた太宰先生が、詳しく描かれていました。彼らとと周辺人物(中原中也、佐藤春夫、井伏鱒二等…)との関係性も知ることができたり、思わずにこにこしてしまうようなエピソードが盛り込まれていたり。太宰先生が好きな方には是非読んでいただきたいです。
この本を読むと、壇先生もいつか実装してほしいと切実に思う…
--
2017-09-16 (土) 14:52:31
未実装の方ですが……三島由紀夫「文章読本」
梶井基次郎や川端康成、森鴎外、泉鏡花をはじめとした色んな先生方の文体を分析していて面白い。
特に文字書きさんは読んで損はないと思います。 --
2017-10-04 (水) 18:16:19
文章読本なら他の作家先生も書かれていますのでそちらもぜひ!川端先生も書かれていますし、谷崎先生のも読みやすかったですよ〜 --
2017-10-29 (日) 19:11:21
小説だけじゃなくて詩集も読んでみたいけど、どれから手をつければいいでしょうか? --
2017-10-04 (水) 19:17:11
まだ持っていましたら国語教科書や便覧が意外とおすすめです。
あとは『日本名詩選』でしょうか。解説が載っていてわかりやすくまとめられているので読みやすいかと思います。名詩を集めたアンソロジーがいっぱい出版されていますので、図書館などで片っ端から借りてみてお気に入りを探すのも楽しいですよ〜。参考になれば幸いです。 --
2017-10-08 (日) 15:31:43
太宰の小説で、明るくてライトな笑える系の話ありますか?『グッド・バイ』のノリが好きだったからちょこちょこ漁ってるんですが、なかなか出会わない…
まあグッド・バイも未完の理由を考えると「明るい」かはアレなんですが
--
2017-10-11 (水) 20:18:40
グッド・バイ面白いですよね! 未完なのが本当に残念……。ああいった雰囲気をお求めなら「黄村先生言行録」「畜犬談」はいかがでしょうか? どちらも短編です。
「黄村先生言行録」はとにかく口述筆記するシーンが面白くて(主人公の間の手がラップ調に思えてきて)文字通り笑える話です。「畜犬談」は犬嫌いの男の話で過激な描写もありますが、ユーモアに富んだ太宰の"陽"の短編だと思います。
既読でしたらごめんなさい。未読でしたら、お気に召していただければ嬉しいです。 --
2017-10-11 (水) 21:01:04
ありがとうございます、両方さっそくダウンロードしてきました!楽しみー♪
グッド・バイ、いいですよね!読みながら何度も吹きました。
あと思わず「森見登美彦!」って叫んだ。
最後まで読みたかったなぁ… -- 木
2017-10-11 (水) 22:12:06
グッド・バイとは毛色が違ってはきますが、懶惰の歌留多という短編はいかがでしょうか。
怠け者の作家が締め切りに追われて歌留多を書くという話です。
歌留多が完全に完も挟みながら現在にも通ずる所のあるな成していなかったり項目によって量もばらばらだったりするところがこの作品らしいと感じさせてしまうあたりが見事です。軽快な筆致で現在に通ずるところもある太宰らしいユーモアのある作品です。
既読でしたら失礼しました。 --
2017-10-11 (水) 23:28:10
文章が破綻している箇所がございましたので修正させていただきます。
×歌留多が完全に完も挟みながら
○歌留多が完全に完成していない所や皮肉も挟みながら
失礼いたしました --
2017-10-11 (水) 23:33:12
ありがとうございます、さっそく読んでみます! -- 木
2017-10-12 (木) 22:36:15
乱歩先生のお話を読んでみたいのですが、オススメはありますか? --
2017-10-11 (水) 21:41:35
乱歩先生は説明すると面白さが半減してしまうような気がするのでタイトルだけで失礼します。
短編なら「人間椅子」「赤いへや」「白昼夢」、長編なら「孤島の鬼」を個人的にオススメします。孤島の鬼は濃い
同性愛
の描写が入りますが物語として本当に面白いので是非! --
2017-10-11 (水) 21:55:37
谷崎先生初心者なのですが、何か読みやすいおすすめの物はありますか?「刺青」「少将滋幹の母」は読みました。
優雅な文体とどこかエロチックな描写がたまりません…
--
2017-10-11 (水) 23:26:01
非常に有名ですが『痴人の愛』はいかがですか?
中年男性が美少女に振り回されるお話で、読んでるとどちらに対しても「いい加減にしろ!」と叫びたくなること間違い無し(笑)ですが、谷崎先生らしく美しく且つ読みやすい文体で色々と想像が掻き立てられます。お話当時の生活も垣間見れて面白かったので是非。 --
2017-10-12 (木) 09:23:55
手に入りやすいものを短編中心にいくつか。
「刺青」が大丈夫でしたら、同じく初期短編「少年」はいかがでしょうか。他に「秘密」「二人の稚児」もおすすめです。(いずれも新潮文庫『刺青・秘密』所収)
犯罪小説がOKでしたら、集英社文庫『谷崎潤一郎犯罪小説集』をどうぞ。文アルの某回想元ネタの「途上」も所収です。個人的には「白昼鬼語」の谷崎らしい淫靡さがたまりません。
また、中編になりますが「春琴抄」は是非!(新潮文庫から出ています)。盲目の三味線奏者と、その身の回りの世話をする弟子の話です。句読点や改行が省略されているため一見読みにくいように思えますが、これぞ谷崎という耽美な世界にどっぷり浸かれます。
小説ではありませんが、谷崎の文体にも魅了されたのであれば「文章読本」(中公文庫)もおすすめです。タイトル通り、文章とは何か、文章の上達法などが書かれており、非常におもしろく読めると思いますよ。 --
2017-10-12 (木) 18:57:40
おお、少将読まれたんですね。着物のこぼれる色合いとか最後の夜桜のシーンとかきれいですよね!
変態&マザコン臭すっごいけど…。
自分のおすすめは「吉野葛」。友人と二人で秋の吉野の山奥に出かける話で、とにかく秋景色の描写が綺麗で今の時期にぴったりです。
ちなみに自分は初谷崎が「少将〜」、次に「吉野葛」だったせいで谷崎=極度のマザコンと刷り込まれています
--
2017-10-12 (木) 20:48:12
江戸川先生の「探偵小説の謎」が読みたい...けどどこにもない...ちくま文庫の短編集に一部入っててすごい面白かったのに --
2017-10-12 (木) 20:34:12
朔先生の月に吠えるを読ませていただきました。あの不安になるような世界観と美しさが素敵だと思いました。
個人的にはばくてりやの世界が読んだ後すごく不安になりました。
--
2017-10-12 (木) 20:53:32
恥ずかしながらあまり小説など読んでこなかった者なのですが、小説初心者におすすめの作品を紹介していただけると嬉しいです。 --
2017-10-17 (火) 18:10:54
んー、無難に童話系ですかね?『銀河鉄道の夜(宮沢賢治)』とか。ミステリーが好き、泣ける話、とにかく純文学読んでる感に浸りたい!…等々、読みたい系統がわかればもうちょっとお薦めできるかも。
あと木さんの推し文豪さんはどの先生ですか?モチベーションはとっても大事! --
2017-10-17 (火) 21:57:35
ありがとうございます! 銀河鉄道の夜、読んでみますね! 詩などは結構字面で読んじゃうので文章がきれいなもの……というと難しいでしょうか。系統としてはミステリーよりも泣けるお話のほうが好きです。それから、推しは梶井先生です……! -- 木
2017-10-18 (水) 10:46:24
おっと枝、梶井さんは未読でごめんなさい(【急募】梶井さん好き司書さん、オススメ教えて!)
文章がきれい、というと情景がきれいな作品ということですかね?枝のなかで「めちゃめちゃきれい!」なのは谷崎・荷風・川端・鏡花あたりですが、もしかしてまだ難しいかもしれません。特に鏡花は愛読者でも気を抜くと座礁するくらい難易度高いです。なので追加に『グスコーブドリの伝記(宮沢賢治)』『文鳥(夏目漱石)』を挙げておきます。どちらも青空文庫で入手可。『グスコーブドリ』はザ・宮沢賢治な短篇。枝は大人になってから読んだんですが、久しぶりに感動しました。『文鳥』は怠け者(漱石)が文鳥を飼う話で、淡々として無駄のない文章なのできっと読みやすいと思います。
枝の漱石嫌いを治した作品だったりもします。
気に入る作品に出会えるといいですね! -- 枝
2017-10-19 (木) 00:18:29
追加ありがとうございます、その2冊も読んでみます! いずれは他に紹介してくださった先生方の作品も読んでみ見たいと思います……! ご丁寧にありがとうございました! -- 木
2017-10-19 (木) 19:40:20
今更ですが、宮沢先生の『雪渡り』『ひかりの素足』や、訳者ではありますが井伏先生訳の『ドリトル先生』シリーズはいかがでしょうか。
どれも読みやすいですし、とっかかりにはちょうどいいかと思います。 --
2017-10-23 (月) 23:23:43
お返事遅くなって申し訳ありません; おすすめありがとうございました! ちょうど本日図書館に行く予定があったので、おすすめしていただいたものを借りてきました! 読むのが楽しみです! -- 木
2017-10-28 (土) 17:52:40
雑誌なのですが、『日本及日本人』の増刊号『百年後の日本』を読みました。
雑談版の方でもちらっと出てたのですが、島崎さん、菊池さんの他に実装済みの方だと犀星さん、正宗さんの回答がありました。
内容としては、雑誌社側の「百年後の日本はどうなのるか」という問いに対しての回答をまとめています。文筆家だけでなく、政治家や軍人、学者や学校長など様々な職、立場の人の回答があり、中には案外当たっているのかな、というのもあり面白かったです。 --
2017-10-18 (水) 09:53:35
皆さんは文豪先生の著作に出てくる探偵(職業探偵でなくとも良い)の中では誰が一番好きですか?教えていただけると嬉しいです。 --
2017-10-23 (月) 17:45:49
青空文庫で読める本でおすすめのものはありますか? 実装でも未実装でも構いません。私自身は太宰治の作品を好んでいて、
本も購入したことがあります。 --
2017-11-03 (金) 15:51:39
夢野久作 気になるけど手を出せない方へのおすすめ
瓶詰地獄/34p/ドグラ・マグラより気軽に読める狂気
ルルとミミ/23p/たぶん小さい子でも読める
他にもページ数が10p前後のものが多数あります。有名なドグラマグラのページ数は1000p程です。変に構えなければスラスラ読めますが、無理な方は上記の本を読んで見てください。夢野久作作品の雰囲気を掴めるかと。アトこれらは個人的に好きな作品から選んでいます。他に良い初心者向けの本があれば教えてください。 --
2017-11-04 (土) 07:46:48
未実装でも、ということなので与謝野晶子訳「源氏物語」。
表現が綺麗で読みやすいのも勿論ですが、日本語がやわらかくて優しくて上品で、読んでいると穏やかな気分になります。女流作家が訳した女流文学だなあ、っていう温かかさ。とくに会話文が好き。断るとき、褒めるとき、注意するとき、なるほどこういう風に言えば相手も悪い気はしないよね、と(読み方としては邪道ですが)いつも感動します。こんなお上品に話す日本語美人に私はなりたい。
もう手遅れな気はする
--
2017-11-04 (土) 23:26:27
本の虫であろう司書さんがたくさんいるここに書くのはちょっと気が引けるのですが
ドリヤス工房さんの「○○すぎる文学作品をだいたい10ページくらいの漫画で読む。」シリーズをこっそりおすすめします。現在「有名すぎる」「定番すぎる」「必修すぎる」の3冊が出ております。文アル実装済み・実装予定文豪を含む色々な方の作品のあらすじが漫画で読めます。あくまであらすじを漫画にしているのでもの足りなさはあると思いますが、小説初心者や文語体が苦手な方の入り口としては適しているのではないでしょうか。 --
2017-11-04 (土) 01:22:54
うわぁ、こっそりとか言っておきながらなかなかの長文でした… お目汚し失礼しました
-- 木
2017-11-04 (土) 01:24:06
未実装の先生ですが…岡本綺堂先生「半七捕物帳」。大正に書かれた作品ですが非常に読みやすいです。また、江戸の描写も鮮明なので、時代小説が好きな方はぜひ。
そして増えろ、綺堂先生ファン
--
2017-11-09 (木) 22:08:44
萩原朔太郎「小泉八雲の家庭生活」を是非。
悶絶間違いなしです……何がってヘルンかわいすぎる。
うっかり電車内で読んでしまって、堪えるの辛かった……
ちなみに「さまよえる魂のうた 小泉八雲コレクション」(ちくま文庫)巻末所収。
青空文庫にはまだありませんが、ネット上に載せてくれている方々がいらっしゃるので検索すれば出てきますので是非! --
2017-11-24 (金) 15:06:44
既出かもしれませんが、安吾先生好きさんには安吾夫人である三千代さんの『クラクラ日記』をおすすめします。お二人の馴れ初めや結婚生活について書かれたエッセイです。安吾先生の部屋の感じ…とか、その理由なんかも書かれていて、安吾先生の人柄や暮らしぶりがよく分かります。 --
2017-11-24 (金) 17:39:58
泉鏡花先生にチャレンジしたいのですが文体で返り討ちに………どなたか初心者でも読みやすい作品を教えてください…! --
2017-11-27 (月) 10:37:27
分かります、初見はぎょっとしますよね。枝はちゃんと読めるようになるまで一年かかりました…あの文体が鏡花作品の醍醐味でもあるんですけどね…!(慣れれば)
最初は随筆がおすすめ。『湯どうふ』『二、三羽――十二、三羽』は、たしか上の方で紹介して下さっている方がいたはず。小説だと『高野聖』『薬草取』『婦系図』あたりでしょうか。
めげそうになったら音読してください。鏡花の作品は声に出して読むことを前提に書かれているそうです。響きがとても綺麗で、読んでいるうちにうっとりしてきます。意味も取りやすいようです。頑張って! --
2017-11-27 (月) 20:47:42
谷崎潤一郎「小さな王国」が面白かったので。
主人公が担任する尋常五年級にやってきた転入生が、パッと見は育ちの良くない、素行も成績も悪い冴えない生徒に見えるのに、たちまちとんでもないカリスマ性でクラスを牛耳ってミニチュア帝国を築き上げる…という話。クラスでシャー芯が通貨になったスレと全生徒を掌握した生徒会長のスレを思い出した。沼倉経済、(倫理面度外視すれば)アリだと思います。 --
2017-12-07 (木) 21:49:27
『太宰治ADHD説』を読みました。斜陽イベントでの他先生方の解釈等の助けになり、病理学的な観点からみるとまた違ってくるのだなと感じました。 --
2017-12-18 (月) 08:42:34
イベントより太宰治『斜陽』読了。志賀先生が嫌う理由もわかる。けど不思議と引き込まれるし、見返したくなる。手紙の変化がすごく好き。 --
2018-02-03 (土) 23:00:28