調査任務 「遠野物語」ヲ探索セヨ
公式運営より †
【開催期間】2021年09月21日 メンテ後から2021年10月01日(金) 13:59まで
累計報酬は新文豪柳田國男の通常衣装や、内装「彼岸花の縁側」です!
多くの得点を集め、衣装や回想を獲得しましょう。
イベント終了後には、討伐成績に応じた印章も入手できます。
※100000ポイントで交換できる柳田國男の獲得時に転生演出が再生されます。
※100000ポイントで交換できる柳田國男は一括受け取りの対象外です。
※150000・200000ポイントで交換できる柳田國男の衣装獲得時に転生演出は流れません。
情報まとめ †
- 本イベントでは、イベント限定ステージに潜む特殊な侵蝕者へ与えるダメージが得点化され、累計得点に応じて報酬を獲得できる。
- 潜書1回につき「作戦書」を1つ消費する。作戦書は1時間に1つ自然回復し、最大5つ溜めておくことができる。
- イベント内の会話に登場する柳田國男、夏目漱石、小泉八雲、森鴎外および衣装属性「火」の文豪を編成すると、会派全体の合計得点が倍加する。
特効の種類 | 一人あたりの得点倍率 |
対象の文豪を編成 | +50% |
衣装属性「火」 | +20% |
文豪と衣装属性の両方一致 | +80% |
- 得点は次回イベントへの繰り越しはできない。
- 回想を含め、全ての報酬受け取りは10月11日13時59分まで。
得点 †
- イベントは初級・中級・上級の3ステージ構成。それぞれのステージの最深部にいるボスへ与えたダメージが「得点」として入手できる。
- ボス戦は通常の戦闘の2クール分となる。敵(鞭)の攻撃は4回、文豪の攻撃は武器種によって1人あたり刃4回・弓6回・銃4回・鞭4回となる。
- 難易度の高いステージの方がより多くの得点を獲得できる。得点の獲得倍率は以下の通り。
- 例として、「上級」ステージでボスにダメージ「1000」を与え、会派に「対象文豪+属性一致(+80%)が1名、対象文豪のみ一致(+50%)が1名、属性のみ一致(+20%)が1名」いた場合、得られる得点は、
3×1000×(1+0.8+0.5+0.2)=7500点となる。
- 難易度の低いステージの方がボスへ与えられるダメージが大きい。
- 主要研究「調査任務のボスに(○属性のみで・○の会派で)ダメージを与えよ」を達成する際は、低いステージで行った方が効率が良い(ただし獲得できる得点・経験値・錬金糸は少ない)。
研究について †
- イベント期間中、以下の研究が追加される。
全ての研究を達成すると、合計600個の召装石を獲得できる。
※研究の報酬受取は2021年10月01日(金)13:59まで可能
+
研究名 | 報酬 |
期間限定 調査任務初級のボスに到達せよ | 召装石×200 |
期間限定 調査任務中級のボスに到達せよ |
期間限定 調査任務上級のボスに到達せよ |
その他の報酬 †
- イベントステージへの潜書によって錬金糸を獲得できる。
- 難易度の高いステージの方がより多くの錬金糸を獲得できる。
- 錬金糸は「探求の霊薬」を使うと2倍獲得できる。
- 累計報酬の「柳田國男の衣装」の属性は「水」となる。
- 討伐成績の上位5000位までは、成績に応じて印章及び召装石を獲得できる。
- 討伐成績の上位100位までは、イベントページから司書室の内装および報告書を見ることができる。
- ランキングの途中経過は15分おきに更新される。
- ランキング画面に表示されるアイコンは、報告書で中央に設定している印章の画像となる(印章を設定していなければ空欄となる)。
有碍書一覧 †
遠野物語 初級 †
+
マス | 出現侵蝕者 | 体力 | 経験値 | その他 |
1 | 不調の獣_壹号 | 106 | | 全クリア経験値320 |
不調の獣_壹号 | 106 | |
2 | 伝わらぬ洋墨_壹号 | 100 | |
伝わらぬ洋墨_壹号 | 100 | |
ボス | 嗜癖の刃_狂風 | | | |
遠野物語 中級 †
+
マス | 出現侵蝕者 | 体力 | 経験値 | その他 |
1 | 伝わらぬ洋墨_漆号 | 163 | | 全クリア経験値3040 |
伝わらぬ洋墨_漆号 | 163 | |
2 | 不調の獣_漆号 | 162 | |
炎上する嫉妬心_漆号 | 190 | |
ボス | 嗜癖の刃_狂風 | | | |
遠野物語 上級 †
+
マス | 出現侵蝕者 | 体力 | 経験値 | その他 |
1 | 伝わらぬ洋墨_拾貳号 | 224 | | 全クリア経験値6400 |
炎上する嫉妬心_拾貳号 | 240 | |
2 | 不調の獣_拾貳号 | 220 | |
排除する嫉妬心_拾貳号 | 210 | |
ボス | 嗜癖の刃_狂風 | | | |
報酬一覧 †
累計報酬 †
+
得点 | 報酬 | | 得点 | 報酬 | | 得点 | 報酬 | | 得点 | 報酬 |
1000 | 錬金糸×200000 | | 27500 | 洋墨×300 | | 80000 | 語魂(中)×30 | | 350000 | 想魂(大)×3 |
2000 | 洋墨×100 | | 30000 | 錬金糸×400000 | | 85000 | 異彩ノ秘薬(鞭)×3 | | 400000 | 魂ノ歯車×1 |
3000 | 錬金糸×200000 | | 32500 | 文魂(中)×20 | | 90000 | 洋墨×400 | | 450000 | 彼岸花の縁側 |
5000 | 金貨×50 | | 35000 | 異彩ノ薬液(鞭)×20 | | 95000 | 異彩ノ結晶×2 | | 500000 | 記憶ノ歯車×1 |
6000 | 異彩ノ薬液(刃)×20 | | 37500 | 語魂(中)×20 | | 100000 | 柳田國男 | | | |
7000 | 洋墨×200 | | 40000 | 有装書×1 | | 110000 | 想魂(中)×30 | | | |
8000 | 有装書×1 | | 45000 | 錬金糸×400000 | | 120000 | 洋墨×300 | | | |
10000 | 錬金糸×400000 | | 47500 | 魂ノ歯車×1 | | 130000 | 金貨×300 | | | |
12500 | 調速機×1 | | 50000 | 想魂(中)×20 | | 150000 | 柳田國男・衣装 | | | |
15000 | 異彩ノ薬液(銃)×20 | | 55000 | 異彩ノ秘薬(刃)×3 | | 165000 | 魂ノ歯車×1 | | | |
17500 | 金貨×100 | | 60000 | 文魂(中)×30 | | 180000 | 金貨×500 | | | |
20000 | 錬金糸×400000 | | 65000 | 異彩ノ秘薬(銃)×3 | | 200000 | 柳田國男・衣装 | | | |
22500 | 金貨×200 | | 70000 | 金貨×250 | | 250000 | 文魂(大)×3 | | | |
25000 | 異彩ノ薬液(弓)×20 | | 75000 | 異彩ノ秘薬(弓)×3 | | 300000 | 語魂(大)×3 | | | |
討伐成績報酬 †
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成績 | 印章 | 報酬 | | 成績 | 印章 | 報酬 |
1位 | 1位印章 | 召装石×3000 | | 11~20位 | 20位印章 | 召装石×2500 |
2位 | 2位印章 | | 21~50位 | 50位印章 | 召装石×2000 |
3位 | 3位印章 | | 51~100位 | 100位印章 |
4位 | 4位印章 | | 101~200位 | 200位印章 | 召装石×1500 |
5位 | 5位印章 | | 201~500位 | 500位印章 | 召装石×1000 |
6位 | 6位印章 | | 501~1000位 | 1000位印章 | 召装石×500 |
7位 | 7位印章 | | 1001~5000位 | 5000位印章 | 召装石×300 |
8位 | 8位印章 | | | | |
9位 | 9位印章 | | | | |
10位 | 10位印章 | | | | |
報酬の回想内容 (図鑑順) †
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内容 | BGM |
館長 | やあ、司書。良い所に来てくれた ちょうど君を呼びに行こうと思っていたところだ | 館長ノ御題曲 |
ゲーテ | 新しい有魂書が見つかったと、今しがた連絡がありました 本の名前は『遠野物語』だそうです |
館長 | 作者は柳田國男。彼はこの国で「民俗学」という学問を切り開いた学者でもある |
ゲーテ | ほう。我々と同じ学究の徒が、新たな仲間となりますか。大変喜ばしいですね その「民俗学」とは、何を研究する学問なのですか? |
館長 | そうだな……貴方がたの言葉に置き換えると「フォークロア」が一番近いように思う |
ゲーテ | 「フォークロア」、それは古から現代へ子々孫々伝えられる昔話や伝説を意味します グリム兄弟が手掛けた昔話集のようなものも、これに含まれますね |
館長 | ああ、その通り。彼は自分の足で全国各地を回り、土地の文学者たちの手も借りながら 細々と口伝されてきた土着の伝承を収集、整理していた |
館長 | 柳田の手によって伝承は「文字」となり、今も続く研究の対象になった それ故、柳田國男は「民俗学研究の父」と呼ばれているんだ |
ゲーテ | 是非お会いして、話を聞いてみたいですね |
館長 | 司書、人選は君に任せる。文豪達と共に柳田國男を見つけ出し、彼を転生させてくれ |
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内容 | BGM |
夏目漱石 | ここが柳田國男の作品の世界ですか……どこか昔懐かしい風情のある、雰囲気の良い場所ですね | いざ征きめやも |
森鴎外 | うむ。柳田君といえば、岩手の民話を聞き書きした『遠野物語』だ。この世界にも、伝承の気配がそこかしこにあるな |
夏目漱石 | この世界で彼の魂を見つけ出せばよいのですね |
森鴎外 | ああ。司書から相談を受けて、俺が二人を随伴することを推薦した 迷惑ではなかっただろうか? |
小泉八雲 | とんでもゴザイマセン! ワタシ、とっても楽しみデスよ ずっと会いたかった本物の妖怪に会える世界に、遂に来られたのデスから……! |
夏目漱石 | ふふ、この国に住まう妖怪や怪異を愛した八雲先生にとって、 この世界は第二の故郷のように居心地の良い場所でしょうね |
小泉八雲 | ハイ! この世界で柳田サンを見つけて、一緒に妖怪を探したいデス |
夏目漱石 | ふむ……『遠野物語』にはたくさんの伝承が収められていますが 本当に妖怪に遭遇できるかは、まだ分かりませんよ |
小泉八雲 | イイエ。ワタシには、必ず彼らに出会えるという確信があるのデス |
小泉八雲 | 何故なら、この本はただの空想の世界ではなく 実際に河童やザシキワラシや山人に遭遇したと伝え聞く人たちの記録デスから |
森鴎外 | ……『遠野物語』はかつて遠野郷に暮らしていた人たちの 生々しい生活の一部を感じさせる記述が随所にある そのリアリティが、恐怖心を更に煽る効果をもたらすのだが…… |
森鴎外 | 言葉による意思疎通が出来ない、不可思議な存在がいるとなると、俺は少し恐ろしい |
森鴎外 | これが創作の世界ではなく、かつて実在したという明確な記録なのであれば できれば、怪異に遭遇するのは御免蒙りたいものだな |
小泉八雲 | ムムム……そうデスか……妖怪とは恐ろしいばかりの存在ではないのデスが |
夏目漱石 | お二人の感覚は、どちらも間違っていませんよ。我々はその両方を持っていて良いと思います |
夏目漱石 | この世界で、どんなものに出会えるか楽しみですね |
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+
内容 | BGM |
夏目漱石 | 眼下に見えるは古い城下の街……そして街を覆うように取り囲む山麓 遠野郷とは、風光明媚なところですねえ | いざ征きめやも |
森鴎外 | 人の気配が少ない為に、より自然の美しさが目につくのだな ……この場所なら、妖怪や土地神を崇める風習がまだ残っていそうな気がするな |
小泉八雲 | 見てクダサイ、あのお家。いかにもザシキワラシがいそうではないデスか? |
森鴎外 | あの大きな蔵が見える家か? 貴方にはそう見えるか |
夏目漱石 | 集落の一帯を仕切っている一際大きな豪農や商家 そういう家にザシキワラシは住み着くと言います 八雲先生の言うあの家は、まさにそういう家でしょう |
小泉八雲 | そうデス、そうデス ザシキワラシは子供の見た目をした妖怪で、とても可愛らしいのデスよ |
森鴎外 | 可愛らしい……それは意外だな。凶悪な物とも思われないが、可愛らしい物とも思えない いつの間にか家に住み着いている……なにか不気味な存在だと思っていたな |
小泉八雲 | あまり知られていマセンが、ザシキワラシにも色々いるのデス |
小泉八雲 | たとえば、柳田サンが聞いたというザシキワラシのお話は、こんな風デス…… |
| | |
| ガサガサ……ガサガサ…… | |
小泉八雲 | おや、今日は風が強いなあ |
| ガサガサ……ガサガサ…… |
小泉八雲 | ん? ……いや違う、そこに誰かいるのかい |
| …………………… |
小泉八雲 | おかしいな……確かに隣の間から、紙を触る音が聞こえたのだけれど |
小泉八雲 | …………………… |
| スン……スン…… |
小泉八雲 | 誰もいない部屋から鼻をすする音がする…… 今日は家の者が少ないから、ザシキワラシが遊んでいるのだろうか |
| | |
小泉八雲 | ……と、こんなお話だったのだそうデスよ | |
森鴎外 | ほう……その話は知らなかった |
夏目漱石 | ザシキワラシと言えば、長者の家に富貴をもたらす子供の姿をした神 または家が没落する時に姿を見せる凶兆を知らせる神というイメージが強い |
夏目漱石 | ですが、もっと素朴な、いたずらっ子の子供のような姿も、この地方には伝わっているのですね |
小泉八雲 | フフフ、妖怪の愛らしい一面を知ってもらえて嬉しいデス! こういう妖怪なら、会ってみたいと思いまセンか? |
+
+
内容 | BGM |
???*1 | ……あなたたち、今、ザシキワラシのお話をしてた? | |
小泉八雲 | ハイ! この地方には愛らしい子供の姿をした妖怪がいると聞きまして ワタシ達、是非ザシキワラシに会いたいと思っていマス! |
??? | ふーん……ザシキワラシが好きなんだね。じゃあ、こんなお話は知ってる? |
| | |
??? | 子供が十人集まって、座敷で遊んでおりました 子供たちは手をつなぎ、ぐるぐるぐるぐる、輪になって回っていました |
??? | するといつの間にか、十一人になっておりました |
??? | どの子も良く知った顔のはずなのに、どの子が増えたのやら分からない |
??? | 「その増えた子が、ザシキワラシなのだよ」 大人が来てこう言いました |
??? | だけどどの子がザシキワラシなのか、誰にも分らなかったのです |
| | |
??? | ボクが知ってるのは、こんなお話 | |
小泉八雲 | そのお話、初めて聞きマシタよ! |
森鴎外 | 堂々と「仲間に入れてくれ」と言えずに、こっそり入り込んでいるところなど 妖怪の人柄を感じさせるところがあるな |
小泉八雲 | ザシキワラシのお話、アナタは他にも知っていマスか? もっと教えてクダサイ! |
??? | フフフ……またどこかで会えたらね |
小泉八雲 | アアッ、待ってクダサイ! |
夏目漱石 | 足の速い子だ……あっという間に見えなくなってしまいましたね |
森鴎外 | …………………………………… |
夏目漱石 | 森さん、どうなさいましたか。顔色がよろしくありませんが |
森鴎外 | 今、我々に怪談を聞かせていた子供は……何処から来たんだ? いつの間に我々の間に入り込んでいた? |
夏目漱石 | ……はて……そう言われてみれば…… |
森鴎外 | 顔を思い出そうとしているのだが……ダメだ、はっきりと思い出せない |
森鴎外 | クソッ、モヤモヤするな…… |
小泉八雲 | オヤオヤオヤ……これはもしかして…… |
小泉八雲 | ワタシたち、本物のザシキワラシに会えてきまったのデショウか! |
夏目漱石 | なんと……この世界には、本当に妖怪がいたのですね |
小泉八雲 | 子供の姿をしていましたし、そうに違いありまセン! きっとワタシたちを歓迎しようと、出てきてくれたのデスよ |
森鴎外 | 待ってくれ。本当に妖怪なのか? 俺はまだ理解が追いついていない…… |
小泉八雲 | 大丈夫デスよ、森サン。ザシキワラシは悪い事をする妖怪ではありマセンから |
森鴎外 | では、何のために我々の前に姿を現したのだ? 悪戯をする事だけが目的だったのか……? |
夏目漱石 | あるいは、ただ知って欲しかったのかもしれませんよ 「文明の波と共に忘れ去られようとも、自分たちはまだここにいる」と |
夏目漱石 | 八雲先生のように妖怪を愛する人々の前に姿を見せれば 自分たちの事を語り継いでくれるかも……そんな淡い期待もあったのかもしれませんね |
小泉八雲 | ハイ。ワタシ、ザシキワラシに出会って、すごーく興味が湧いてきマシタ 図書館に戻ったら、ザシキワラシの話を書こうと思いマス! |
夏目漱石 | すると、八雲先生の話を読んだ人々も、きっとザシキワラシを見たいと思うでしょうね |
夏目漱石 | とすると、遠くない未来……我々が「本物のザシキワラシ」を見かけた人の話を聞く日が来るかもしれません |
森鴎外 | それはつまり…… |
夏目漱石 | 人の口を通して伝播した物語が、別の場所に流れ着き、また新たな別の物語を生む 我々はその経緯を目の当たりにしたのではありませんか |
森鴎外 | なるほど……これが伝承が受け継がれる様、すなわち民俗学の成り立ちということか |
+
+
内容 | BGM |
夏目漱石 | そういえば、森さんは柳田君と面識があるのですね? | いざ征きめやも |
森鴎外 | ああ。俺が彼と出会ったのは、彼がまだ十代の頃の話だ |
森鴎外 | 田山君や国木田君が未だ駆け出しの詩人で、その頃、柳田君も一緒に詩集を作っていたと思う 島崎君などとも仲が良かったようだな |
小泉八雲 | なんと! 柳田サンの文学の出発点は詩人だったのデスね |
森鴎外 | 「天神の山には祭ありて獅子踊あり。ここにのみは軽く塵たち紅き物いささかひらめきて一村の緑に映じたり。」 |
森鴎外 | 『遠野物語』を紐解くと、その描写に詩心を感じる所が随所にある…… |
森鴎外 | 俺も彼の詩才を感じ、いずれは詩人として人々に知られることになるだろうと思っていた |
森鴎外 | だが……彼は他の作家たちと道を違え、役人になることを選んだ それでも文学から完全に離れてしまう訳ではなかったが 大家族の家に生まれた彼は、まず家族を養える収入がある道を選ばざるをえなかったのではないか |
小泉八雲 | そうだったのデスね。ワタシも働き口に苦労したので、よく分かりマスよ…… |
夏目漱石 | 書く意欲だけで生活は成り立たない時代でした 大抵の作家は、望まぬ仕事をしながら、夜中や余暇を使って執筆をしていましたね |
森鴎外 | 働きながら己の文学を磨き続けるのは難しい事だ。だが、その経験が柳田君自身を大きく育てた |
森鴎外 | 柳田君は役人として働きながら、自分の足で各地を巡ったらしい 農政省の役人であったことも、人々の生活に溶け込んだ習慣や神事の中から、様々な発見を見出す役に立っただろう |
夏目漱石 | 彼は心から湧き上がる興味を捨てず、真摯に向き合い続けた |
夏目漱石 | その姿勢に多くの人が賛同し、後に「民俗学」と呼ばれる学問の礎を築いたのですね |
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+
内容 | BGM |
??? | …………………………………… | いざ征きめやも |
??? | そこにいるのは、誰だ……俺を目覚めさせたのは…… |
| |
??? | うう……眩しいな…… |
??? | ……あなたも目覚められたのですね |
??? | 君は……誰だ……? |
??? | …………………………………… |
??? | 待て、行くな! |
??? | はい……? |
??? | もう少しで思い出せそうなんだ……君は…… |
??? | 思い出さない方がええ事もあるのですよ、せんせ |
??? | 「先生」だど……? 何故俺を「先生」と呼ぶ? |
??? | 答える言葉を、私は持ちません…… 必要ならば、自ずから思い出しましょう。そうでなければ…… |
??? | …………………………………… |
??? | あれは……一体なんだったんだ…… 俺の記憶が見せた幻……あるいは、物の怪の類か……? |
??? | ……はっ……それよりも、こんな事を考えている俺は誰なのだ……? |
??? | 思い出さなくては……そして、彼のことも…… |
| |
??? | ここは…… |
??? | ひどく懐かしい気配のする場所だ……俺は、この場所を知っている……? |
??? | しかし、故郷に帰ってきたという感慨はない。ここは何処なんだ……? |
??? | ……少し歩いてみるか。なにか見つかるかもしれない |
+
+
内容 | BGM |
柳田國男 | ……遠くで鉦を叩く音がする | |
柳田國男 | あれは昔、佐々木君に聞いた話にも出てきた…… 祭りの時に叩くという伏鉦の音ではなかったか…… |
柳田國男 | 丘の上に見える篝火も、見覚えがある。辻に打ち捨てられた、雨風祭の藁人形も…… 俺はたしかに、この場所を訪れた事があるようだ |
柳田國男 | ここに見える景色は、俺の知っている遠野郷に相違ない |
柳田國男 | そうだ、俺が……柳田國男の名で書いた『遠野物語』の世界そのものではないか |
柳田國男 | しかし……俺が遠野郷を訪れたのは、遥か昔の若い頃だ |
柳田國男 | あれから長い年月が経ったはずなのに……この景色は当時のまま、なにも変わっていない |
柳田國男 | ……俺は遠い昔の記憶の中を彷徨っているのか? |
柳田國男 | ……なんだ? 妙な匂いがする。胸が悪くなるような酷い匂いだ…… |
柳田國男 | あいつ……まさか、あれが遠野郷に棲まう妖怪なのか? 俺が聞いて想像していた妖怪の姿とは全く違うが…… | 破綻スル齒車 |
柳田國男 | ……奴がこの匂いを発しているのか…… であれば……良からぬ物である事は確かだろう |
柳田國男 | 奴の正体……もっと近くに寄って観察すれば分かるだろうか |
侵蝕者 | ■■■■■■■ |
柳田國男 | ……! 気付かれてしまったか |
侵蝕者 | ■■■■■■■■■■■■■■■■■■____■■■■■■■■■■ |
柳田國男 | 不思議だ……君が何を言っているのかは分からんが、言わんと欲する所は分かる |
柳田國男 | ここから俺を追い出し、この世界を自分のものにしたい……そうだろう? |
柳田國男 | だが、それは無理な相談だ。そちらが退いてくれないか |
柳田國男 | ここは俺にとって大切な場所なんだ。君に譲ってやる事は出来ない…… |
侵蝕者 | ____■■■■■■■!!! |
柳田國男 | こちらの意志は通じているようだが、対話の意志はないか? ふむ、そうか |
柳田國男 | では仕方ない。力づくで君の道を阻もう |
+
+
内容 | BGM |
森鴎外 | ……これはどうした事だ? 侵蝕者たちが増えてきている | 破綻スル齒車 |
夏目漱石 | ええ、まるで何かに引き寄せられているようです…… |
小泉八雲 | ひょっとして、この先に柳田サンがいるのではないデスか? |
森鴎外 | であれば、彼が危険に曝されているという事だ……急ごう |
小泉八雲 | お二人とも、彼方に! |
侵蝕者 | ________ |
| (銃声) |
柳田國男 | …………やったか |
柳田國男 | まさか、この俺が武器を手に戦う日が来るとはな…… |
柳田國男 | 複雑な気分だが……後悔はない |
森鴎外 | 柳田君! |
森鴎外 | ! 貴方がたは……? |
小泉八雲 | この世の悪を滅する為、アナタの文学を守る為、助太刀に参った者デス! |
森鴎外 | 名乗りもせず失礼した。だが、まだ敵が残っている。今は目の前の輩の退治が先決だ |
柳田國男 | え、ええ…… |
夏目漱石 | 御心配なく。足手まといになるような事はありませんから |
柳田國男 | ……それでは遠慮なく、頼りにさせてもらいましょう |
+
+
内容 | BGM |
夏目漱石 | 道を開きますよ、森さん | |
森鴎外 | ああ。八雲殿、後ろを頼む |
小泉八雲 | 承知しマシタ! |
| (攻撃SE、撃破される不調の獣_拾貳号×3) |
森鴎外 | ……これで全て片付いたようだな |
夏目漱石 | ええ。侵蝕者を一掃して、本の侵蝕も止まったようです これで安心して話が出来ますね |
柳田國男 | 皆さん相当の手練れのようですね……偶然会えて助かりました 貴方がたがいなければ、どうなっていた事か |
小泉八雲 | 偶然ではありマセンよ。ワタシてち、アナタを探してここへ来たのデス |
柳田國男 | 俺を探しに……? 貴方がたは俺が何者か知っているのですか |
森鴎外 | ああ、良く知っているとも。柳田君、俺の事を覚えていないか? 若き君と文学の話をしたことがあったのだが…… |
柳田國男 | まさか貴方は……森鴎外さんですか! |
森鴎外 | 覚えていてくれたか。また君と会えて嬉しいよ |
柳田國男 | 俺も、またお会いできて嬉しいです……しかし、どうして貴方がこんな場所にいらっしゃるのですか? やはり俺は、まだ夢を見ているのか…… |
森鴎外 | いいや、これもまた事実……我々にとっては現実の一部だ |
小泉八雲 | ワタシ達は魂の存在となり、この本の世界に存在していマス そして、このような文学の世界を守っているのデスよ |
柳田國男 | 俺も薄々そうではないかと考えていましたが……やはり、ここは本の世界だったのですか……! |
森鴎外 | その通り。ここは君が書いた『遠野物語』の世界だ 侵蝕者という奴らによって、元の形から変貌しているがな |
柳田國男 | ……そうだったのですか。では、貴方がたは俺の本を救って下さったのですね |
夏目漱石 | ええ。彼らを倒し、本を元の状態に戻すことが私達の役目なのです |
小泉八雲 | アナタが倒した奴らは侵蝕者と言って、文学の世界を荒らしまわる存在なのデス ワタシ達は侵蝕者を止めなくてはなりマセン |
柳田國男 | それは……良く分かります。彼らから感じた事の無い邪悪な意思を感じた…… あんな奴らが他にもいるのであれば、断じて野放しにする事は出来ない |
森鴎外 | 俺達も同じ気持ちだ。君もまた、文学を守る硬い意志を既に持っているようだな |
柳田國男 | 硬い意志…… |
夏目漱石 | ええ。それが貴方の身を守り、悪しき者共を退けた |
小泉八雲 | 柳田サン、アナタの感じた邪悪な意思を持つものは、本の外にまだまだいマス 他にも侵蝕された本を浄化するために、共に戦って下さいマセンか? |
柳田國男 | 勿論です。未熟者ですが、この俺に出来る事があるなら、力は惜しみません |
+
+
内容 | BGM |
ゲーテ | お帰りなさい。……おや、見慣れぬ顔の方がいらっしゃいますね? | 館長ノ御題曲 |
森鴎外 | ゲーテ殿。彼が柳田國男君だ。無事に本を浄化し、彼を転生させる事が出来た |
ゲーテ | それはないより。喜ばしい報告ですね |
ゲーテ | 初めまして、私はヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ ここでは、貴方より少し先輩になります……よろしくお願いしますね |
柳田國男 | その名は……まさか、ドイツの大文豪ゲーテですか……!? |
小泉八雲 | フフ、その通りデース! |
柳田國男 | 大先輩の漱石さんと八雲さんに会えただけでも驚きだというのに、言葉も出ませんよ…… |
夏目漱石 | ここには東西の文学者が多数集っています。しばらくは驚きの連続でしょうね |
小泉八雲 | オヤ? 館長サンが見当たりマセンね。柳田サンが転生してくるのを楽しみにしていたのに |
ゲーテ | ああ……そうなのです。実は、貴方がたが不在の間に、ある文豪の本に異変が起き始めたのです 今、アカさんアオさんと共に、館長さんがその対応に当たっています |
森鴎外 | なんだと……ここしばらく目立った侵蝕は起きていなかったというのに…… |
ゲーテ | ええ。館長さんも驚いていました 何人かの方が潜書を試みたようですが、それもあまりうまくいっていない様子で…… |
柳田國男 | 状況は分かりかねますが……とにかく、今消えようとしている本があるのですね? それならば、止めねばならないでしょう |
館長 | おおい、誰か…… |
館長 | ! 君は、柳田國男か |
柳田國男 | え、ええ。いかにもその通りだが…… |
館長 | そうか。帝國図書館へようこそ、と歓迎したいところだが、今ここは緊急事態でな 手が離せず申し訳ない。後ほど挨拶させてくれ |
柳田國男 | いえ、お気になさらず。俺になにか手伝える事があれば…… といっても、まだ武器の扱いもおぼつかない若輩者ですが |
館長 | ……いや、そうか。柳田國男……或いは君なら…… |
館長 | 実は、今侵蝕を受けているのは、君と関係が深い文豪の本なのだ ここは君の力を借りたい。いや、君でなければ乗り越えられない事態なのかもしれない |
館長 | 柳田。折口信夫の名を、君は覚えているだろうか 彼の本を救ってやってくれないか |
柳田國男 | …………………… |
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| To be continued... |
文豪からの手紙 †
※イベント期間終了後、次のイベントの開催期間中に届きます
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差出人 | 内容 |
柳田國男 | 鴎外さん達から話を聞いて、ここに 来るのを大変楽しみにしていたんだ 新しい書物、文豪達、錬金術の研究と この図書館は心躍る物ばかりだな! 俺もかつては研究者だった。君達が抱 える大変さは分かっているつもりだ 俺に出来る事があれば、なんでも協力 したいと思っている 弟子の折口共々、これからよろしくな |
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