食堂とは †
「満腹度」「疲労」を回復する場所。
満腹度が減少している文豪、疲労が溜まっている文豪が表示される。
16/12/07に行われたメンテナンスにより「献立」が実装された。季節・曜日・時間帯によって異なったメニューが提供される。
特定の文豪2名に一緒に食事をさせると、メニューによっては回想が発生する場合がある。
- 2020/02/19のメンテナンス終了後に発生条件が緩和。
満腹度に関わらず特定の献立で食事を行うことで回想が発生するようになった。
回想は同時に発生しない。 1回の食事につき1つだけ回想が発生する。
満腹度 †
「満腹度」は文豪の行動力を表しており、完全に空腹の状態では「有碍書」へ潜書することができない。
潜書の途中で完全に空腹になった場合は、攻撃ミスを連発するようになる。
「食糧」を消費し、食事をさせることで満腹度を回復することができる。
おにぎりのアイコンをいくつ消費しているかによって、回復する際の食糧の効率が異なる。
必要食糧数 †
一度の潜書で連続して戦闘した場合も、何度かの潜書に分けて同じだけ戦闘した場合も、アイコンの消費数は変わらない。
※表の「合計戦闘数」とは、「満腹の状態から何回戦闘マスを踏んだか」を指す。
合計戦闘数 | アイコンの 消費数 | 残り空腹度 (%) | 1人あたりの 必要食糧数 | 4人での 必要食糧数 | 1戦あたりの 消費効率 | 備考 |
1戦 | -1 | 85 | 8 | 32 | 8 | |
2戦 | -3 | 70 | 15 | 60 | 7.5 | |
3戦 | -4 | 55 | 23 | 92 | 7.666... | |
4戦 | -6 | 40 | 30 | 120 | 7.5 | |
5戦 | -7 | 25 | 38 | 152 | 7.6 | |
6戦 | -9 | 10 | 45 | 180 | 7.5 | |
7戦 | -10 | 0 | 50 | 200 | 7.142... | 完全に空腹の状態。この状態の文豪は有碍書へ潜書ができなくなる。 |
疲労 †
満腹になっても食堂に表示されている文豪は、「疲労」が残っていることを示している。
「疲労」がかなり溜まると、不機嫌マーク(赤い顔のマーク)が表示されるようになる。
このまま戦闘へ向かうと本来の能力を発揮することができない。
「疲労」は時間の経過により回復する。
「漢方薬」を使用することで、食堂にいる文豪全員の疲労を瞬時に回復することができる。
「漢方薬」は購買で購入できる。(購入にはDMMポイントが必要)
会派筆頭はそうでない文豪より疲労がたまりにくい。
誕生日 †
誕生日の文豪に食事をさせると回想が発生する。
2019年11月27日のメンテナンスで発生条件が変更された。
メンテナンス後は食堂画面で金貨10枚を使ってケーキを贈ることで回想が発生するようになった。この時対象文豪の空腹度が減っている必要はない。
対象文豪を未入手の状態でも同様の方法で回想を発生させることができる。
誤ってキャンセルした場合は図書館画面の「限定回想」のアイコンから誕生日回想を選択することで改めてケーキを贈ることができる。
なお、メンテナンスで全文豪の誕生日回想が変更されており*1、以前のものは回想図鑑での再生に変更された。
旧版の回想は誕生日を迎えていない文豪、および未入手の文豪のものも図鑑で再生可能。
一覧はこちら。
献立表(冬) †
昼献立:06:00:00〜17:59:59
夜献立:00:00:00〜05:59:59、18:00:00〜23:59:59
スペシャル:昼夜問わず一定確率
献立表(夏) †
昼献立:06:00:00〜17:59:59
夜献立:00:00:00〜05:59:59、18:00:00〜23:59:59
スペシャル:昼夜問わず一定確率
曜日別献立・回想一覧 †
月曜日 †
オムレツ |
| ふんわりたまごのオムレツ。 洋食好きの萩原朔太郎はよくオムレツを作らせていたといい、 『閑雅な食慾』の中にも「おむれつ」が登場する。 |
- 回想(萩原朔太郎、若山牧水)
+
内容 |
萩原朔太郎 | どうしたの牧水? そわそわして |
若山牧水 | なんか……こういうオシャレなカフェみたいなところは落ち着かねえな |
萩原朔太郎 | 牧水は昔から薄汚い酒場で飲むほうが好きだもんね 正直、自分の趣味では無かったけど |
若山牧水 | そういえば昔、おめえさんの家に行った時、親父さんに追い返されたことがあったなあ…… |
萩原朔太郎 | あれは本当に申し訳なかったよ…… 君が帰った後、家でも君のことで大騒ぎになったし まさかあの有名な若山牧水が、あんな薄汚い格好で現れるだなんて思わないからね…… |
若山牧水 | まあ、気にするな! こんな身なりしてちゃあしょうがねえよなあ |
萩原朔太郎 | でも、そういう素朴な感じが、牧水の魅力だと思うよ |
若山牧水 | おお! そうかそうか! 嬉しいねえ! どうよ、これから一杯やるか! |
萩原朔太郎 | ちょ……い、痛いよ牧水……! そんなに強く叩かなくても…… |
- 回想(徳田秋声、正宗白鳥)(18/11/28追加)
+
内容 |
徳田秋声 | ……驚いた。このオムレツ、すごくおいしい |
正宗白鳥 | そうだな。味付けした卵を焼いた単純な料理だが、だからこそ料理人の腕が要求されると聞く |
徳田秋声 | 地味な西洋料理だと思っていたけど、なかなか奥が深いんだね…… |
正宗白鳥 | ああ。だからお前も自分が地味だなんてくだらない悩みはやめておけ |
徳田秋声 | う…… |
正宗白鳥 | そもそもお前はどこまでいっても地味だ。そこは素直に認めていくほうが楽だぞ |
徳田秋声 | なんでその話を今するんだよ。おいしいオムレツもおいしくなくなっちゃうじゃないか…… |
正宗白鳥 | いい機会だと思ったからな。そのオムレツの味、覚えておけ…… |
ビフテキ |
| 程よい焼き加減の分厚い牛肉のステーキ。 バター醤油が香ばしい。 ビステキともいい、夏目漱石の『野分』の中にも 食べる場面が登場する。 |
- 回想(小泉八雲、萩原朔太郎)
+
内容 |
小泉八雲 | これはこれは! 肉厚でジューシーなビフテキデスねえ! |
萩原朔太郎 | ヘルンは三度三度洋食なんでしょ? 羨ましいなあ |
小泉八雲 | そうデスか? ワタシは日本食も大好きデスよ |
萩原朔太郎 | どうして? バタ臭くないものなんて人間の食べ物じゃないよ |
小泉八雲 | フム……日本人はどうしてこんなに素晴らしい文化があるのに あんな西洋人の真似をするのでしょう |
萩原朔太郎 | 無いものねだりってやつかなあ |
汁粉(冬) |
| 小豆たっぷりの汁粉。 芥川龍之介は随筆『しるこ』を発表するほど 汁粉を好んだという。 |
- 回想(夏目漱石、芥川龍之介)
+
内容 |
夏目漱石 | フフ、今日は汁粉ですか |
芥川龍之介 | 最近では汁粉屋も少なくなってしまいましたからね…… |
夏目漱石 | それは残念です……洋菓子も大好きですけどね |
芥川龍之介 | きっと西洋人が汁粉の味を知ったら 麻雀のように世界を風靡(ふうび)すると思いませんか? |
夏目漱石 | ほっほっほ、そうですねぇ |
芥川龍之介 | いつの日か、パリのカフェでも汁粉を啜る日がやってくるはずです |
- 回想(三好達治、宮沢賢治)(17/3/8追加)
+
内容 |
三好達治 | あれ? 汁粉かと思ったら善哉(ぜんざい)? |
宮沢賢治 | これってお汁粉じゃないの? 善哉は餅に餡(あん)がのっているものでしょ? |
三好達治 | え……、なんスかそれ じゃあ! これがつぶあんじゃなくて、こしあんのやつはなんていうんスか? |
宮沢賢治 | ? お汁粉だよ? |
三好達治 | ですよね! で、今食べているこれは? |
宮沢賢治 | お汁粉だよ? |
三好達治 | !? 賢治さんにとっては、善哉も汁粉もどちらも汁粉で…… うう、頭が痛くなってきた…… |
かき氷(2017年夏) |
| 暑い夏には、ひんやりと美味しいかき氷がおすすめ。 ほろ苦い抹茶と、甘いあずきが程よくマッチしている。 |
- 回想(川端康成、横光利一)(17/7/31追加)
+
内容 |
川端康成 | ……美味しいですね |
横光利一 | 砕いた氷にシロップを掛けただけのものが、こうも美味いとはな |
川端康成 | まさに、夏の風物詩です |
横光利一 | 周りから崩して食べるのも、真ん中から穴を開けて食べるのも一興…… |
川端康成 | 私はこの、息を吹き返したガラス細工を崩さないように味わいたいです |
横光利一 | 確かに、あまり無粋な食べ方をしてしまうと、頭がみんみんと鳴いてしまうからな |
川端康成 | ……かき氷とはかくも寂しく、たゆたうものですね |
横光利一 | だからこそ、天守閣は色づくことができるのだろう |
川端康成 | ……そうですね |
横光利一 | さ、酷く脆い城だ。食べてしまおう |
火曜日 †
にしんそば(2019年〜冬) |
| にしんの甘露煮をのせたかけそば。 柔らかく煮込まれたにしんは箸でつまむとほろほろとほぐれる。 |
- 回想(石川啄木、有島武郎)
+
内容 |
石川啄木 | 今日の飯は庶民の味方、にしん蕎麦だな |
有島武郎 | 僕たちにとっての、北の味覚の筆頭だ |
石川啄木 | はー、うまい。金のなかったあの頃を思い出すぜ |
有島武郎 | ああ、味覚はなぜ昔を思い出させるんだろう |
石川啄木 | すげえよな、ずっと昔のことでも「この味だ!」ってなるんだからよ |
有島武郎 | 時代を隔ててもなお、残っている記憶か……感慨深い |
石川啄木 | どうせならもっと幸せな記憶を思い出したかったけどな…… |
天ぷらそば(通年→2020年〜夏) |
| 揚げたてサクサクの天ぷらがのったそば。 そばはつるりと滑らかでのどごしがよく、香り高い。 宮沢賢治は、天ぷらそばとサイダーの組み合わせを好んで食べたという。 |
- 回想(宮沢賢治、谷崎潤一郎)
+
内容 |
宮沢賢治 | わーい! 今日は天ぷらそばだー! |
谷崎潤一郎 | 天ぷらは私も大好物ですよ……エロティックで |
宮沢賢治 | ……? 谷崎さん、ボクのえび天いらない? |
谷崎潤一郎 | よろしいのですか? |
宮沢賢治 | ボク、生き物はかわいそうだから食べられないんだ |
谷崎潤一郎 | そうですか……私も少しは君を見習うべきでしょうか |
宮沢賢治 | 代わりにその野菜の天ぷらちょーだい! |
谷崎潤一郎 | フフ、では交換しましょうか |
- 回想(織田作之助、吉川英治)(17/3/8追加)
+
内容 |
織田作之助 | 今日は蕎麦かあ 天ぷら載せるんも好きやねんけど、たまには鴨なんばも食べたなるなあ |
吉川英治 | む? 「鴨南蛮(かもなんばん)」ではないのか? 鴨肉と葱(ねぎ)が入った蕎麦のことだろう? |
織田作之助 | ああ、ちゃうんです ワシの地方では「鴨なんば」なんですわ 難波(なんば)ってところが葱の産地で、そう言うようになったらしいですよ |
吉川英治 | なるほど…… 我は鴨南蛮の「南蛮」は来日した南蛮人が葱を健康のために食べたから、と聞いたが |
織田作之助 | そんな説もあるんですか、どっちもホントか怪しいお話ですなあ |
吉川英治 | まあ、正しい歴史は闇に葬られていることも多い どちらが正しいか、などと話していたらキリがないな |
織田作之助 | そうですね。はあー、どっかで鴨が葱しょって歩いてへんかなあー |
吉川英治 | はは、鴨葱か。オダサクくんに影響されて我も食べたくなってきたな |
若鶏の唐揚げ |
| ジューシーな鶏の唐揚げ。醤油の下味が効いている。 レモン汁をかけると爽やかに食べられる。 |
- 回想(田山花袋、島崎藤村)
+
内容 |
田山花袋 | この匂い、今日は唐揚げか…… おう藤村。ちゃんと食ってるか? |
島崎藤村 | うん、食べてるよ…… |
田山花袋 | おまえが肉食ってるって珍しいな |
島崎藤村 | 僕、鶏肉は嫌いじゃないから…… 本当は、小鳥の肉のほうが好きなんだけど |
田山花袋 | ちゃんと精のつくものを食っとけよ! 野菜ばっかり食ってたら、いざって時に戦えねえからな |
島崎藤村 | 花袋こそ、脂っこいものばっかり食べてたら、長生きできないよ あと、太ったら女の子にモテないかも…… |
田山花袋 | うるせえ、よけいなお世話だ! オレはオレが食いたいものを食う! |
島崎藤村 | ……あっ、そういえば、花袋が死んだ時、どんな気持ちだったかまだ聞けてなかったよ |
田山花袋 | おまえ、まーたその話かよ! しつこいな! あーあ、心配して損したぜ! |
牛タンの塩ゆで(冬) |
| 箸で切れるほど柔らかく茹でられた牛タン。 絶妙な塩加減で、舌の上でとろりととろける。 幸田露伴が好んで食べたと言う。 |
- 回想(幸田露伴、尾崎紅葉)
+
内容 |
幸田露伴 | 遅い…… |
尾崎紅葉 | まあそう焦らんでも、飯は逃げんよ |
幸田露伴 | さっきから何分かかっている、いつまで待たせるつもりだ! |
尾崎紅葉 | はっはっは、汝も小さい男よのう! そのうち来るさ……ほら |
幸田露伴 | やっときたか、待たせやがって…… お! 牛タンの塩ゆでじゃねーか! |
尾崎紅葉 | どうした? そんなに嬉しそうに 汝の好物であったか? |
幸田露伴 | ……これは旨い。絶妙な塩加減だ…… これならさっきの段取りの悪さを帳消しにしてやっても良いな |
カステラ(2017年夏) |
| 甘さ控えめでしっとりとした食感。 北原白秋の歌集『桐の花』にもカステラが登場する。 |
- 回想(北原白秋、若山牧水)(17/8/1追加)
+
内容 |
北原白秋 | カステラか……!素敵じゃないか |
若山牧水 | そういえは好物だっけか……俺は酒のツマミにできないなって感想しか無いがなぁ |
北原白秋 | ……無粋と言わざるをえない意見だね |
若山牧水 | まぁそう睨むなよ。カステラって口の中が乾くんだよな……嫌いなわけじゃないんだが |
北原白秋 | それは安物を食べてきたのではないかい? ほら見てご覧。じっとりと重たく鎮座する姿、実に美しいだろう? |
若山牧水 | ふうん、そんなもんかね……お、これなかなか美味いじゃないか 一皿じゃあ足りそうにないなあ |
北原白秋 | ……何故こっちを見るんだい。これは僕が食べる分だよ |
若山牧水 | ははっ、じょーだんだよ冗談! |
かき氷(2018年〜夏) |
| 暑い夏には、ひんやりと美味しいかき氷がおすすめ。 ほろ苦い抹茶と、甘いあずきが程よくマッチしている。 |
- 回想(川端康成、横光利一)(17/7/31追加)
+
内容 |
川端康成 | ……美味しいですね |
横光利一 | 砕いた氷にシロップを掛けただけのものが、こうも美味いとはな |
川端康成 | まさに、夏の風物詩です |
横光利一 | 周りから崩して食べるのも、真ん中から穴を開けて食べるのも一興…… |
川端康成 | 私はこの、息を吹き返したガラス細工を崩さないように味わいたいです |
横光利一 | 確かに、あまり無粋な食べ方をしてしまうと、頭がみんみんと鳴いてしまうからな |
川端康成 | ……かき氷とはかくも寂しく、たゆたうものですね |
横光利一 | だからこそ、天守閣は色づくことができるのだろう |
川端康成 | ……そうですね |
横光利一 | さ、酷く脆い城だ。食べてしまおう |
- 回想(小川未明、新美南吉)(18/6/27追加)
+
内容 |
小川未明 | ほら南吉、遊んだら手を洗うんだよ |
新美南吉 | うん、分かったよ 未明は綺麗好きだね |
小川未明 | 綺麗だと気持ちがいいから |
新美南吉 | だから一緒に遊んだ後はまるでお兄ちゃんみたいになるんだね |
小川未明 | 南吉、また順番が逆だよ…… ごんの手も洗うなら先に自分の手を洗わないと、ごんが綺麗にならないよ |
新美南吉 | あ、間違えちゃった |
小川未明 | 南吉は本当にごんのことが好きだね ほら、かき氷が溶けちゃうよ。早く食べよう |
新美南吉 | うん、今行くよ! |
- 回想(中島敦、小泉八雲)(19/7/10追加)
+
内容 |
小泉八雲 | これが宇治金時……和を感じマス…… |
中島敦 | はい、意外と歴史があるんですよ。これ |
小泉八雲 | ……絶品、デス! |
中島敦 | ええ、やっぱり夏はかき氷ですね |
小泉八雲 | あなや! 頭痛が痛い…… |
中島敦 | はは、ゆっくり食べましょう八雲さん |
水曜日 †
牛めし |
| 牛肉を贅沢に使用した牛めし。 牛めしは、牛鍋を丼飯にかけたところから 生まれたという。 |
- 回想(中原中也、若山牧水)
+
内容 |
中原中也 | 今日は牛めしかあ…… |
若山牧水 | こんなにも肉が乗っているとは、なんと贅沢な…… |
中原中也 | 豪華なのもいいけど、久しぶりに三つ葉のおひたしが食いてぇなあ…… |
若山牧水 | 中也は見かけによらず、素食を好むのな |
中原中也 | 三つ葉のおひたしとか、葱のソースがけとか……そういう食事のほうがオレには合うかなぁ |
若山牧水 | おめえさんもそうか! 田舎育ちの俺も、豪華な食事を並べられると肝が冷えちまう…… |
中原中也 | おっさんとは旨い酒が飲めそうだぜ! 今度、オレお手製の三つ葉のおひたし食わせてやるよ |
若山牧水 | おお! それは楽しみだ |
カレイの煮付け |
| 甘辛く煮付けられたカレイ。 身がホロッとやわらかく、上品な味わい。 口に入れると爽やかな生姜の香りが広がる。 |
- 画像
+
旧カレイの煮付け |
|
※添え物が旧では魚の奥、新では魚の手前に来ている。
- 回想(武者小路実篤、志賀直哉)
+
内容 |
武者小路実篤 | おいしかったー! ごちそうさま |
志賀直哉 | おい、何だそのダッセー魚の食べ方は。真ん中しか食ってねーじゃん |
武者小路実篤 | むむ? 魚はこういうふうに食べるものじゃないの? |
志賀直哉 | 何言ってんだよ。魚は骨以外全部食えるんだぞ これだからお坊ちゃんは…… |
武者小路実篤 | ふうん……そんなにほしいなら志賀が食べてもいいけど……? |
志賀直哉 | ほしくねーよ! ……でもまあ、残すのもったいねーし……ったく、しゃーねえな |
- 回想(島崎藤村、田山花袋)(17/3/8追加)
+
内容 |
島崎藤村 | ねえねえ、目玉食べる? |
田山花袋 | えっ、何だよ唐突に |
島崎藤村 | 魚の目玉を食べると、頭が良くなるんだって だから花袋にあげようと思って |
田山花袋 | あれ、今すごく遠回しに俺のことバカにした? いいよ、というか魚の目玉が食べられるって初めて知った |
島崎藤村 | そっか……味がしみてて美味しいんだけどな |
田山花袋 | え、そうなのか? ……ホントだ、意外と旨い |
島崎藤村 | 頭良くなった? |
田山花袋 | うーん………… よくわからん |
島崎藤村 | そっか……食べたばかりだもんね、また後で聞くね |
田山花袋 | お、おう…… |
饅頭(通年→2018年〜冬) |
| 程よい甘さで、口当たりのしっとりとした饅頭。 煎茶とよく合う。 森鴎外は茶漬けにして食べるのを好んだという。 |
- 回想(太宰治、森鴎外)
+
内容 |
太宰治 | え……? |
森鴎外 | なんだ |
太宰治 | ご飯に饅頭……? |
森鴎外 | 饅頭は茶漬けにするのが美味い。お前もどうだ |
太宰治 | 饅頭茶漬け……え、遠慮しときます……俺はこれで |
森鴎外 | は……? お前、一体饅頭に何をかけているんだ |
太宰治 | 何って、味の素だけど……あ! 茶漬けにも合うかもしれないですよ? |
森鴎外 | いや、俺はいい! 遠慮しておこう |
カステラ(2018年〜夏) |
| 甘さ控えめでしっとりとした食感。 北原白秋の歌集『桐の花』にもカステラが登場する。 |
- 回想(北原白秋、若山牧水)(17/8/1追加)
+
内容 |
北原白秋 | カステラか……!素敵じゃないか |
若山牧水 | そういえは好物だっけか……俺は酒のツマミにできないなって感想しか無いがなぁ |
北原白秋 | ……無粋と言わざるをえない意見だね |
若山牧水 | まぁそう睨むなよ。カステラって口の中が乾くんだよな……嫌いなわけじゃないんだが |
北原白秋 | それは安物を食べてきたのではないかい? ほら見てご覧。じっとりと重たく鎮座する姿、実に美しいだろう? |
若山牧水 | ふうん、そんなもんかね……お、これなかなか美味いじゃないか 一皿じゃあ足りそうにないなあ |
北原白秋 | ……何故こっちを見るんだい。これは僕が食べる分だよ |
若山牧水 | ははっ、じょーだんだよ冗談! |
木曜日 †
カツ丼 |
| サクサクの豚カツとしんなり煮た玉葱を、 卵でとろりととじている。 永井荷風はカツ丼を好んで食べたという。 |
- 回想(永井荷風、谷崎潤一郎)
+
内容 |
永井荷風 | カツレツ丼か…… |
谷崎潤一郎 | 先生はこんな庶民的なものはお口に合わないでしょう? |
永井荷風 | いや、カツレツ丼は毎日食べるくらいに好きだ |
谷崎潤一郎 | それは意外ですね……先生は舌が肥えていらっしゃるから |
永井荷風 | 私が最期に口にしたのもカツレツ丼だったな…… この世でもまた独り寂しく死んでいくのだろうか |
谷崎潤一郎 | 何をおっしゃるのですか。先生を独りにはしませんよ |
永井荷風 | 谷崎君……再び生を受けても尚、私についてきてくれるとは。礼をいう |
谷崎潤一郎 | フフ……いえ、私が好きでやっていることですから |
ライスカレー |
| じっくりと煮込まれたこだわりのカレー。 野菜の甘みの中に香辛料が効いており、 スパイシーな味わい。 |
- 回想(田山花袋、国木田独歩)
+
内容 |
田山花袋 | おお! 旨そうなカレーだな! |
国木田独歩 | 俺、結構カレー通だから、味にはうるさいよ |
田山花袋 | ぶふっ |
国木田独歩 | なんだよ花袋、何がおかしいんだよ |
田山花袋 | いや、昔、独歩の家に行ったときに出されたカレーを思い出してさ…… |
国木田独歩 | ……? ああ! 炊いた飯にカレー粉をぶっかけただけのアレか? |
田花袋山 | そうそう! あのすげー雑なカレー! まあ、確かにアレはアレで結構旨かったんだよな…… |
国木田独歩 | フッ、あの頃が懐かしいな |
カニのコロッケ |
| カニ肉をたっぷりと使用したコロッケ。 外はサクサク、中はクリーミー。 中野重治はカニを好んで食べたという。 |
- 回想(室生犀星、中野重治)
+
内容 |
室生犀星 | ん? この風味は…… |
中野重治 | ほんのり、蟹の味がしますね |
室生犀星 | 蟹か……故郷の味が懐かしいな |
中野重治 | そうですね、その土地にいる時は当たり前だと思っていましたが 離れてみると、一層その味が恋しくなるものですね |
室生犀星 | ふむ、昔はよく金沢から蟹を送ってもらっていたもんだ |
中野重治 | このコロッケももちろん美味しいけど やっぱり、あの足に豪快にかぶりつくのが、一番美味しく感じるなあ…… |
- 回想(新美南吉、夏目漱石)(17/3/8追加)
+
内容 |
新美南吉 | わあい、コロッケだあ! うれしいなあ |
夏目漱石 | 嬉しいですねえ 私の知っているカニのコロッケは、ビフテキよりもずっと高価なものでしたから |
新美南吉 | タカネの花ってやつ、ですねえ |
夏目漱石 | そうそう、それですよ |
新美南吉 | だからこんなに美味しいんですねえ |
夏目漱石 | 美味しいものを食べられる、この幸せを噛みしめましょう…… |
新美南吉 | うーん、幸せ…… |
金曜日 †
きつねうどん |
| 油揚げから甘辛い煮汁がじわりと染み出す。 「きつねうどん」という名称は、油揚げがキツネの 好物とされていることに由来するという。 |
- 回想(新美南吉、江戸川乱歩)
+
内容 |
新美南吉 | わあい、油揚げだ! いただきます |
江戸川乱歩 | フム……油揚げ…… |
新美南吉 | 乱歩さん、どうかした? |
江戸川乱歩 | 南吉くん、前から思っていたのですが アナタの正体は、ズバリ、狐ではありませんか? |
新美南吉 | ち、ちがうよぉ……ほら、ちゃんとお手てだって人間のお手てでしょ? |
江戸川乱歩 | 手袋をしていたら分からないじゃありませんか……! 実はその手袋の中に、狐のお手てが隠されているのではありませんか? |
新美南吉 | ぼ、僕は本当ににんげんだよ! ねー、ごん? |
江戸川乱歩 | (人間に化けた狐とは……フッフッフッ、実に興味深い……) |
- 回想(小林多喜二、菊池寛)(17/3/8追加)
+
内容 |
小林多喜二 | んん、なんか俺の知っているうどんと色が違う |
菊池寛 | このうどんは関西風だからな、出汁が違うんだよ |
小林多喜二 | へえ、蕎麦屋で食べるような馴染みのうどんとは全然違うな |
菊池寛 | そうだろ? 俺は俺で、蕎麦屋にうどんがあった時には驚いたよ 蕎麦ののれんを掲げてるんだったら、蕎麦だけ打ってりゃいいのにってな |
小林多喜二 | ……菊池って、うどんにはうるさいんだな |
菊池寛 | そうだな、たぶん俺の郷里の記憶がそうさせるのさ |
鯖の照焼(2018年〜夏) |
| 美味しい鯖を照焼きにしてみました。 鰤とは違うやわらかい食感が魅力。 |
- 回想(室生犀星、芥川龍之介)(18/11/28追加)
+
内容 |
室生犀星 | お、うまそうだな。いただきます |
芥川龍之介 | へえ、今日は鰤(ぶり)の照焼かい? |
室生犀星 | 違う違う、これは鯖(さば)だ |
芥川龍之介 | 本当だ……似てるから気づかなかった |
室生犀星 | 見た目から全然違うじゃないか…… |
芥川龍之介 | 鰤のほうが好きだけど、コレもなかなか美味しいね |
室生犀星 | ああ、これだけでごはん三杯はいけるよ…… |
鰤の照焼(通年→2018年〜冬) |
| 身の締まった天然モノの鰤の照焼き。 醤油ベースの甘いタレがよく染みている。 芥川龍之介は鰤の照焼きを好んで食べたという。 |
- 画像
+
旧鰤の照焼 |
|
※旧では別の魚になっていた。
- 回想(芥川龍之介、菊池寛)
+
内容 |
芥川龍之介 | お、今日は鰤の照焼きじゃないか |
菊池寛 | ご機嫌だな、龍よ |
芥川龍之介 | あまり食べ物に関心はないが、これだけは例外だね |
菊池寛 | ふむ、これはいい鰤だな、天然モノだ |
芥川龍之介 | ……君も相変わらず繊細な味覚を持っているね |
菊池寛 | 笑わせるな。アンタがただ鈍感なだけだろう? |
あんぱん |
| ずっしりと餡のつまったあんぱん。 泉鏡花はあんぱんを好んで食べたという。 |
- 回想(徳田秋声、泉鏡花)
+
内容 |
徳田秋声 | はあ、また君は…… 何でもアルコールランプで炙り直して食べるのやめてくれないか |
泉鏡花 | 食べ物を生で食べるなんてありえませんから |
徳田秋声 | 生って……パンはすでに火が通っているじゃないか…… |
泉鏡花 | 何を言っているのです! 再び両面炙らなくては安心できませんよ! |
徳田秋声 | はあ呆れた……って、手で掴んだ部分は食べないつもりか? |
泉鏡花 | 当たり前でしょう! そんなに欲しければ差し上げますよ |
徳田秋声 | はあ…… |
土曜日 †
焼き鮭定食 |
| 素材の味を生かした、シンプルな焼き鮭。 皮はパリッと、身はふっくらと焼き上げられている。 |
- 回想(尾崎紅葉、泉鏡花)
+
内容 |
尾崎紅葉 | なんだこの漬物の味は…… |
泉鏡花 | 先生、申し訳ありません! お口に合いませんでしたか? |
尾崎紅葉 | 塩辛くて食えたものではないわ! |
泉鏡花 | 先生は漬物の味には特にこだわりをお持ちですからね |
尾崎紅葉 | そうそう、鏡花の郷土である金沢の、あの漬物はなんと言ったか…… |
泉鏡花 | かぶら寿司……でしょうか? |
尾崎紅葉 | そう、それよ。あれはたいそう美味であった! |
泉鏡花 | 先生のお気に召していただけて光栄です! |
- 回想(森鴎外、堀辰雄)(17/3/8追加)
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内容 |
森鴎外 | ふむ、美味いな。日本人たるもの、真っ白い柔らかな米が合う 醤油をかけた鮭と食すと最高だ、それは理屈でない |
堀辰雄 | 僕はどちらかと言うと硬いご飯が好きなのですが、焼き鮭がある時だけは森さんと同感です |
森鴎外 | 堀君は硬いご飯が好みか |
堀辰雄 | そうですね、硬いご飯におこげがついているととても嬉しいです |
森鴎外 | 確かに、飯盒(はんごう)のような小さな容器で炊くと どうしても固い部分と柔らかな部分に分かれやすい、その固い部分が好きなやつは必ずいたな |
堀辰雄 | ふふ、お察しの通り、僕もその一人です。隅っこの固い部分が美味しいんですよ |
うな重 |
| ふっくら柔らかなうなぎの蒲焼きが絶品。 甘辛いタレがご飯にもよく絡む。 夏目漱石はうなぎを好んで食べたという。 |
- 回想(正岡子規、夏目漱石)
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内容 |
正岡子規 | お! うなぎとな! |
夏目漱石 | フフ、正岡の食べっぷりは昔から変わりませんねえ |
正岡子規 | うなぎはなんでこんなにうまいんだろうな |
夏目漱石 | フフ、そんなに慌てて食べなくても鰻は逃げませんよ |
正岡子規 | お、夏目全然食ってないじゃないか! 腹いっぱいなら俺が食ってやるぞ? |
夏目漱石 | 本当に正岡は昔から勝手なんですから…… |
カツサンド(冬) |
| カツレツをパンに挟んだサンドイッチ。 文学書を片手に気軽に食べられる人気メニュー。 |
- 回想(正岡子規、横光利一)(17/3/8追加)
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内容 |
正岡子規 | なんとこれは! パンと……揚げた豚肉? |
横光利一 | そうです、片手でも食べられるサンドイッチという食べ物です 執筆中でも手軽に食べられますよ |
正岡子規 | こ、これは「新感覚」だな……主食とおかずを同時に食べられる、そして旨い! |
横光利一 | そうでしょう、ちなみにその揚げた豚肉はトンカツといいます トンカツのサンドイッチなのでカツサンドです |
正岡子規 | カツサンドか……覚えたぞ、俺の時代にはなかったものが腹いっぱい食えて俺は幸せだ…… ここが、この食堂こそが天国だったんだ…… |
横光利一 | 泣かないでください、正岡さん。またむせてしまいますよ |
正岡子規 | そうだな、せめてこの気持ちを俳句にしよう。上五はカツサンド…… |
横光利一 | カツサンドを食べながら一句詠むとは、正岡さんは見えるもの何もかもが新感覚なんですね 羨ましい…… |
- 回想(北原白秋、吉井勇)(18/12/12追加)
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内容 |
北原白秋 | 君はまたこんな時間から酒など飲んで…… |
吉井勇 | いつから飲もうが俺の自由だろ? 白秋も一緒にどうだ? |
北原白秋 | 僕は遠慮しておくよ |
吉井勇 | つれないなあ……昔はパンの会の仲間でよく一緒に飲んでいたのに あの頃が恋しいぜ…… |
北原白秋 | そんなこともあったかな……君、泣くほどのことか……? |
吉井勇 | いや、だってよ……色々と思い出しちまって…… |
北原白秋 | ……まあ、今日くらいは付き合うのも悪く無いだろう 今赤葡萄酒を持ってくるから、少し待っていてくれないだろうか |
吉井勇 | ホントか! くぅ、お前とまた飲める日がくるとはなあ…… |
アイスクリーム(夏) |
| 濃厚でなめらかな口溶け。 夏目漱石はアイスクリームを好み、自宅にアイスクリーム製造 機を持っていたという。 |
- 回想(新美南吉、中原中也)(17/7/29追加)
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内容 |
新美南吉 | ……どうしたの中也さん、さっきからじぃーっとアイスクリームを見つめてるけど…… |
中原中也 | いや……よく見たら細かい氷の粒がわんさとあって、星空みてぇだなと思っただけよ |
新美南吉 | さすが詩人さん、素敵な表現! ……ほんとだ、すっごくきれい |
中原中也 | ま、たまには酒じゃなくてこういう甘味もいいもんだな |
新美南吉 | うん、そうだね。ごんもそう思うよね? ごん、はいっあーん |
中原中也 | ……口の周りがベタベタにならないよう、注意して食わせな |
新美南吉 | そういえば、中也さんの星空から流れ星がいっぱいだよ? |
中原中也 | しまった! もう半分溶けてやがる…… |
- 回想(正岡子規、河東碧梧桐)(18/10/31追加)
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内容 |
正岡子規 | 一匙のアイスクリームや蘇る…… |
河東碧梧桐 | おっ、出ました! のぼさんの代表句! |
正岡子規 | うますぎて、つい思いだしちまったよ。はあ、もっと食べたいなあ…… |
河東碧梧桐 | ふっふっふ……そう言うと思って、二杯目を確保しておきましたぜ兄貴 |
正岡子規 | へ、秉公……! お前も悪いやつだな……! |
河東碧梧桐 | だって食べたいもんは食べたいでしょー |
正岡子規 | 秉公、お前は話がわかるやつだ。清だったら絶対食べさせてくれないもんな。 「身体に障る!」って言って |
河東碧梧桐 | きよはのぼさんを心配しているのはいいんですけど、ちょっと度が過ぎるんすよねえ 昔と今は違うでしょっての |
正岡子規 | そうそう、そういう石頭なところは全く変わってないんよなあ……んー、うまい |
河東碧梧桐 | 染みわたりますねー。ささ、今のうちにもいっこ食べちゃいましょ! |
正岡子規 | そだな、清には内緒だぜ! |
日曜日 †
ハムサラダ |
| ハムはしっとり柔らかく、旨味が凝縮されている。 新鮮な野菜もたっぷりと摂れて健康的。 |
- 回想(宮沢賢治、高村光太郎)
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内容 |
宮沢賢治 | うう……ハム…… |
高村光太郎 | ダメだよ賢治さん、お肉も食べないと |
宮沢賢治 | だって、かわいそうなんだもん…… 一日玄米四合とお味噌と少しのお野菜を食べればいいんだよ |
高村光太郎 | そんな生活だと長生きできないよ…… それに、お肉食べないと、大きくなれないし |
宮沢賢治 | ボクはお肉の代わりに、お米とお野菜をたくさん食べるからいいの! ご飯おかわり! |
高村光太郎 | はあ……賢治さん、そういうところ頑固なんだから…… |
- 回想(徳冨蘆花、武者小路実篤)(19/01/30追加)
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内容 |
徳冨蘆花 | うまかー…… |
武者小路実篤 | ハムと合わせるととっても美味しいです。もしかして、蘆花さんの野菜ですね? |
徳冨蘆花 | ……僕が中庭で育てた野菜だから |
武者小路実篤 | やっぱり、だからこんなに新鮮でシャキシャキなんですね レタス、きゅうり、トマト……いいなあ、僕もこんな美味しい野菜を育ててみたいですね…… |
徳冨蘆花 | 大丈夫……いろいろ教えてあげる |
武者小路実篤 | わあ、約束ですよ! |
牛鍋(通年→2018年〜冬) |
| 柔らかく煮た牛肉が口の中でとろける。 仮名垣魯文は『安愚楽鍋』の中で 「牛鍋食わぬは開化不進奴」と書いており、 文明開化を象徴する料理。 |
- 回想(国木田独歩、石川啄木)(17/3/8追加)
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内容 |
国木田独歩 | やったな、今日は牛鍋か。旨そうだな |
石川啄木 | おい国木田、肉ばっかりとるなよ |
国木田独歩 | いやいや、牛鍋の世界は弱肉強食だぜ? というかアンタ、そう言う割には、ご飯ばかり進んでるようにみえるが |
石川啄木 | いや、昔からの癖で……肉だけはゆっくり噛みしめるように食べちまうんだよ…… |
国木田独歩 | 肉をおかずに卵かけご飯食ってるように見えるぞ…… 貧乏心が染みついてるな…… |
石川啄木 | う、うるせえ、タダで牛鍋を食べられるんだから、今度から俺様は肉だけ食べてやる! |
国木田独歩 | おうおう、そうしとけ 肉は豪快に食べるのが一番だ! |
- 回想(二葉亭四迷、坪内逍遥)(17/11/26追加)
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内容 |
坪内逍遥 | ふむ、今日は牛鍋か…… |
二葉亭四迷 | ハラショー! 牛肉は大好物です |
坪内逍遥 | 牛鍋を見ると、西洋文学にのめり込んだ、若き頃のメモリーが蘇る…… |
二葉亭四迷 | 牛鍋といえば文明開化! 逍遥さんの『小説神髄』は、文学の世界において俺の中での牛鍋…… と言っても過言ではありませんからね |
坪内逍遥 | 四迷君、よしてくれ。照れてしまうから…… |
二葉亭四迷 | といっても、当時はまだまだロシアの文学に比べて劣っていましたがね |
坪内逍遥 | 四迷君は厳しいですね…… しかし、私達の後に多くのノベルが誕生したことを思うと、あの苦悩も無駄では無かったのでしょう |
二葉亭四迷 | そうですね、少し悔しいですが |
檸檬ゼリー(2018年〜夏) |
| 檸檬の風味が広がるゼリー。 さっぱりとしたすっぱさとほんのりとした甘さが口に広がる。 |
- 回想(梶井基次郎、高村光太郎)
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内容 |
梶井基次郎 | これは檸檬だね!まるごとじゃないのが至極残念だ |
高村光太郎 | これは…… |
梶井基次郎 | どうしたんだい?高村くん |
高村光太郎 | ……いや、なんでもない。ちょっと懐かしく思っただけだよ |
梶井基次郎 | もちろんそうだろう、檸檬は僕の一部であるように君の一部でもあるんだからね |
高村光太郎 | うん……そうだね |
梶井基次郎 | ふふっ、うっかり爆発させないように気をつけなよ |
あんこう鍋(冬) |
| 高級魚アンコウを余すところなく使用した鍋。 坂口安吾は、「共食い」と称し、 アンコウ鍋を好んで食べたという。 |
- 回想(中原中也、坂口安吾)
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内容 |
中原中也 | おーいアンゴ、隣いいか? 一杯やろうぜ って何食ってるんだ? |
坂口安吾 | ああ、中也。今日は俺の大好物のあんこう鍋だ! |
中原中也 | あんこう……? あっはっは! おまえ、あんこうって、共食いじゃねえかよ! あっはっは! |
坂口安吾 | おい中也……アンタ、既に相当酔っているな? |
中原中也 | はあ? こんなん酔ったうちに入ってねーよ! アンゴがあんこうって……! あっはっは! |
坂口安吾 | あーあ、そんなこと言ってると中也の分まで食っちまうぞ? こんなに旨いのになー |
中原中也 | ああ? ふざけんじゃねえぞこのアンコウ野郎! |
坂口安吾 | 冗談冗談。あ、でも旨いのは本当だから ちょっとしつこいけど、そのしつこさがまた良いんだよ |
- 回想(堀辰雄、江戸川乱歩)(17/3/8追加)
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内容 |
堀辰雄 | あ、あんこう……グロテスク…… |
江戸川乱歩 | 堀さんは好き嫌いが激しいですね |
堀辰雄 | 違うんです、あんこうって魚の中でも独特の見た目をしているじゃないですか ……それを思い出しちゃって |
江戸川乱歩 | まあ、深海魚ですからね。しかし意外です 虫も殺せないような見た目のアナタが、その実、見た目で差別するような方だったとは…… |
堀辰雄 | ち、違いますよ! 勝手に決めつけないで下さい、ちゃんと食べます! |
江戸川乱歩 | そうでしたか、安心いたしました そうそう、あんこうは水揚げされた時、水圧の違いから内臓を吐き出してしまうそうですよ |
堀辰雄 | ひいっ、乱歩さん、止めて下さい! |
水羊羹(夏) |
| すっきりと優しい甘さの、瑞々しい羊羹。 つるりとしたのどごしが涼やか。 |
- 回想(谷崎潤一郎、佐藤春夫)(17/7/30追加)
+
内容 |
谷崎潤一郎 | フフ……玉のようなつるりとした肌、ツンとしている中清涼たる表情……素敵ですねぇ |
佐藤春夫 | 表現の仕方、どうにかならないのか谷崎…… |
谷崎潤一郎 | 春夫さんは羊羹をミキサーにかけてお汁粉を作ろうとするでしょう 私には到底理解できません…… |
佐藤春夫 | 簡単に汁粉が作れるうえに美味いんだよ。今度作ってやろうか? |
谷崎潤一郎 | 結構です……このほの暗い黒に、ひとさし切り込みを入れる悦びが分からないなんて…… 嘆かわしいですねぇ |
佐藤春夫 | 俺はあんたの感性のほうが分からないがな…… |
谷崎潤一郎 | ……平行線のようなので食べることに集中しませんか? |
佐藤春夫 | ……あぁ、そこだけは同意できるな |
- 回想(久米正雄、夏目漱石)(19/07/10追加)
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内容 |
夏目漱石 | ああ、おいしい……私は幸せです…… |
久米正雄 | そうですね…… |
夏目漱石 | どうかしましたか? |
久米正雄 | いえ、先生の御宅にお邪魔したとき、羊羹がでてきたことを、ふと思い出したのです |
夏目漱石 | ああ、みなさんと羊羹をつつきながら、文学についての会話に興じていましたね |
久米正雄 | 懐かしい記憶です |
夏目漱石 | 味覚とは得てして思い出と共にあるもの…… この羊羹の素朴な味とあの時の楽しさは切っても切り離せないものなのでしょう |
期間限定 †
アニメ放送に関連して、それぞれ限定書き下ろし回想が各1週間ずつ図書館画面の「限定回想」から閲覧できた。(→回想一覧)
また、同時に関連する既存の回想も閲覧できた。
公開初日のみ、23:59まで全ての食堂メニューが対象メニューで統一された。
(例:04/07 メンテ後から23:59まで昼・夜・スペシャル全て「カニのコロッケ」)
2020/04/07 メンテ後 〜 2020/04/14 16:59 カニのコロッケ(木曜スペシャル)
2020/04/14 17:00 〜 2020/04/21 13:59 若鶏の唐揚げ(火曜夜)
2020/04/21 メンテ後 〜 2020/04/28 16:59 あんこう鍋(日曜スペシャル・冬)
2020/05/12 17:00 〜 2020/05/19 13:59 牛めし(水曜昼)
2020/05/19 メンテ後 〜 2020/05/26 16:59 オムレツ(月曜昼)
2020/05/26 17:00 〜 2020/06/02 13:59 カレイの煮付け(水曜夜)
2020/06/02 メンテ後 〜 2020/06/09 16:59 カツサンド(土曜スペシャル・冬)
2020/07/07 メンテ後 〜 2020/07/14 13:59 汁粉(月曜スペシャル・冬)
2020/07/14 メンテ後 〜 2020/07/21 13:59 水羊羹(日曜スペシャル・夏)
2020/07/21 メンテ後 〜 2020/07/28 16:59 ライスカレー(木曜夜)
2020/07/28 17:00 〜 2020/08/04 13:59 きつねうどん(金曜昼)
2020/08/04 メンテ後 〜 2020/08/11 16:59 誕生日ケーキ
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